“母の日” に感謝を
女子ソフトボール “ニトリJDリーグ” の第4節。京都府宇治市にある山城総合運動公園野球場で行われた “伊予銀行ヴェールズ” と ”日本精工ブレイブベアリーズ” の一戦。
“母の日試合” となったこの日、米大リーグ(MLB)では “Mother’s Day Celebration” として選手たちがお母さんに感謝を表すイベントが恒例(もちろん、父の日もあります!)。最近ではプロ野球(NPB)でもバットやスパイクにピンク色を身に付ける選手も増えているが、JDリーグでも日本精工がピンク色のお揃いのアンダーシャツを着て登場し、会場を華やかに彩った。
日頃から支えてくれるお母さんへの感謝を身につけ、勝ち星をプレゼントしようと日本精工のマウンドには昨日に続き、”推しのソ” 後藤 明日香投手が登った。
「昨日の試合は早い回から失点して、チームに迷惑をかけてしまった。今日は何が何でも抑えると決意して投げ続けた」と試合後に話したとおり、初回から気合い十分の投球を見せる。
対する伊予銀行の先発は、ベテランの庄司 奈々投手。
「このところ安定した投球が続いていて、試合を作るのがうまい投手なので、打線が援護するまで粘ってくれれば」と期待する石村 寛監督の起用に応え、序盤から安定した投球を披露する。
少ないチャンスを活かした日本精工
伊予銀行・庄司、日本精工・後藤の好投で、得点のチャンスなく回は進んで0-0のまま中盤へ突入。
先制点を取ったチームに大きく流れが傾きそうな流れとなった4回、チャンスを活かしたのは日本精工だった。
4回表1死から、3番・重石 華子選手が2打席連続となるヒットをライト前に放つと、打席に入るのは4番の小泉 向日葵選手。前の打席で三振を喫していた小泉選手だったが、迷わず振り抜いた打球は打った瞬間にベンチから「よっしゃぁ!」と歓声の上がる中越2点本塁打!
「昨日も今日も後藤投手が一生懸命投げていたので、なんとか助けたかった」とMWPインタビューで話していたとおり、好投のエースを援護するに十分な2点をプレゼントした。
機動力を使って反撃開始
「ヒットは出るが、得点に結びつかない試合が続いている」と石村監督が話すとおり、ここぞの場面でタイムリーが出ない今シーズンの伊予銀行。
先制された直後の4回裏、先頭の川口 茉菜選手が左中間への二塁打を放ってチャンスを作るが、ゲッツーで2死一塁と攻撃の芽が摘み取られる展開に。
すると、”ヒットがだめなら機動力” と代走に庄村 瑠衣選手を送り出す。すると、続く井上 瑞希選手のライト前ヒットで一気に三塁を陥れる好走塁。その後、ワイルドピッチで生還し1点を”足” でもぎ取り、流れを渡さず試合は終盤へ進んでいった。
リベンジ果たしたエースが感極まる
その後も同点のチャンスを掴もうと、自慢の機動力を活かした攻撃を仕掛け続けた伊予銀行だったが、内野陣の堅い守りと後藤投手の粘り強い投球で得点を与えなかった日本精工。