四国を元気に!プロジェクト しまなみ絶景サイクリング

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JDリーグ各チーム紹介
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地区屈指の守備力から試合の流れを掴み取った前半戦 – 西地区5位(5勝13敗)

就任2シーズン目となる石村 寛監督が掲げる「守備から流れを掴む」チーム作り。昨シーズンに引き続き、西地区屈指の鍛えられた守備力は地区最小の失策数(9)と結果を残して前半戦を終えた伊予銀行ヴェールズ

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イニングごとに円陣を組む選手達ーJournal-ONE撮影

リズムの良い守備は、打たせて取る投手陣のリズムを作り、試合全体の流れをも支配していく。上位チームにとっても脅威となっている伊予銀行ヴェールズの戦いは、プレーオフ争いが加熱する後半戦に大きなカギとなってくる。

接戦に持ち込みながら悔しい敗戦が続いた伊予銀行ヴェールズだったが、第7節の掛川ラウンドにおける東地区首位・日立サンディーバ戦で僅か1安打に抑えられた打線が奮起。翌日のNECプラットフォームズレッドファルコンズ戦で、ようやく伊予銀行ヴェールズが目指す「守備から流れを掴む」チームが機能し始めた。

この試合に先発した、前半戦好調のベテラン・庄司 奈々投手は、地区屈指の守備力を信じて打たせて取るテンポの良い投球を見せ、好打のNECプラットフォームズレッドファルコンズ打線を零封していく。

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マウンドでの意思統一をする庄司,安川バッテリーーJournal-ONE撮影

内外野が多くのボールを処理し、守備から流れを掴んだ伊予銀行ヴェールズは、3本の内野安打で2死満塁とチャンスを作り、ルーキー・岩永 優衣里選手(日本文理大)の死球で先制点を挙げる。好調の “推しのソ辻井 美波選手がキャリアハイの5号ソロ本塁打を放つなど、キャンプで強化した長打力も発揮したが、持ち前の小技、機動力で相手を攪乱する電光石火の攻撃を発揮。“伊予銀行ヴェールズらしい試合展開” で、静岡県までやってきた愛媛の応援団を熱狂させた。

先発3本柱にセットアッパーが加わり安定感増した投手陣

昨シーズン、新人ながらチーム最多イニング(84回)に登板し、最多の8勝を挙げた “推しのソ” 遠藤 杏樺投手の調子が上がらない前半戦、庄司投手が抜群の安定感(防御率1.73)を見せて試合を作った。

連投での完投も辞さないタフネスな遠藤投手が、昨シーズンに見せた活躍を後半戦で見せてくれる機会が増えれば、得意の僅差のゲームでも思い切った継投が可能になる。

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昨年、新人賞を獲得した遠藤投手ーJournal-ONE撮影

推しのソ黒木 美紀投手も昨シーズン同様、安定した投球を見せて終盤まで試合を作る理想的な展開で戦えている伊予銀行ヴェールズ。ここに、サマーブレイクで調子を整えた遠藤投手が戻ってくれば、様々な継投パターンで連勝街道も見えてくる。

さらには今シーズン、セットアッパーとして2年目の小泉 夢乃投手が台頭。小泉投手を間に挟んで相手打線を翻弄する継投ができれば、相手チームの伊予銀行ヴェールズ投手陣攻略は困難を極めること間違いない。

相手チームや個々の打者との相性、試合展開を鋭く読む石村監督の継投の手腕も観戦する上での楽しみの一つとなるだろう。

守備の良い流れを攻撃のリズムに

後半戦、2点差ゲームを1勝9敗と大きく負け越した伊予銀行ヴェールズ。接戦を勝ちきるためには、先取点を奪い常にモメンタムを維持しながら終盤に持ち込んでいくといった攻撃のリズムも作りたいところ。そのためには、1番、2番の出塁率を高めたい。

西地区盗塁王に輝いた松瀬 清夏選手をはじめ、齋藤 明日加選手、庄村 瑠衣選手とスピードスターが揃う伊予銀行ヴェールズだけに、この選手たちの出塁率が攻撃の起点となることが明かだ。他チームに引けを取らない四死球による出塁に加え、コンパクトに内野の間を狙う打撃の精度をサマーブレイクでどこまで高めていけるかに注目したい。

昨シーズン、キャリアハイの成績を残した主砲・本間 紀帆選手、川口 茉菜選手、安川 裕美選手が並ぶ中軸へ、得点圏に走者を置いた状況で回す機会が増えれば、勝ち星も増えてくる。

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ベテランの一振りでチームを支えるーJournal-ONE撮影

また今シーズン、積極的に点を取りに行く石村采配は、相手投手に合わせて組み替える打線や、序盤のチャンスからの代打起用など、多くの選手たちがポイントゲッターとしての役割を期待されている。

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