皆さんこんにちは。東京2020ソフトボール金メダリストの山崎早紀(トヨタ自動車)です。
日本代表選手はもちろん、各国のオリンピアンもプレーする女子ソフトボールの国内リーグ「JD.LEAGUE(Japan Diamond Softball League)」。日本全国で開催されるそのリーグ戦では、地域の皆さんのたくさんの応援を受けて、選手たちが熱い戦いを繰り広げました。
愛知県豊橋市で行われた2022年シーズンの最終節(第15節)は、モニカ・アボット投手(トヨタ レッドテリアーズ)の引退セレモニーや、地元の皆さんと選手たちの交流など、多くの感動を生むラウンドとなりました。
いつもソフトボールを応援してくださる愛知県豊橋市。スポーツはもちろん旅行でも訪れたい素敵な街であることを知っていますか?
今回は「アスリートが地域を応援!」企画として、その愛知県豊橋市の観光の魅力をたくさんご紹介したいと思います!
実は今回の豊橋市応援企画。ご紹介したいことがたくさんあるため、ふたつに分けてレポートしていきます!かわいいどうぶつたちとふれ合う貴重な体験も是非、読んで下さいね。
■フォトジェニックな観光スポット ~ 手筒花火体験パーク、豊橋市公会堂、路面電車
まずは旅行に行ったら、その地域ならではの写真を撮りたいですよね?
そんな願いを一度に2つも叶えてくれるフォトジェニックな観光スポットがあるんです。
<手筒花火体験パーク>
神事や行事、イベントで打ち上げられる日本の花火は種類も豊富で、私たちだけでなく訪日外国人観光客にも人気ですが、ここ豊橋ではとても珍しい「手筒花火」が奉納されます。
その手筒花火の発祥の地といわれる吉田神社の近く、豊橋市役所の東館13階にある「手筒花火体験バーク」では1年中、その手筒花火の素敵な写真を撮影できるスポットです!
「これが、手筒花火の竹筒です。手筒花火をあげることを放揚(ほうよう)といいます。孟宗竹の節をくり抜き縄で周りを巻いて持ち手を作ってこういう風に放掲するんですよ。」と教えてくれたのは、「三河伝統手筒花火連合会」会長の浅井孝之さん。
実物展示の手筒花火や、放揚する際に着る刺子半纏を使って、トリックアートの前で記念撮影が出来るんです!手筒花火体験パークでは、大きなビジョンで実際に手筒花火を揚げているシーンも観ることができますし、手筒花火の起源から現代に至るまでの歴史や、制作手順、放揚の仕方などを知ることも出来ます。
ここは展望フロアでもあるので、観光の始めにここで豊橋全体を見渡して、観光に行く場所を確かめるのも楽しいですね。
<豊橋市公会堂>
次は、市役所の目の前にある豊橋市公会堂!
昭和初期にタイムスリップした気分になる素敵な建物は、ドラマのロケ地としても多くの作品に登場しているのだとか。
太平洋戦争の戦火を逃れた公会堂は、1931年に竣工された当時のままの佇まいを残す国の登録有形文化財ですが、内部は今でも講堂として、イベントや講演会などで使用されているんです。
建物で特に印象的なのが、スペイン風の円形ドームと鷲の石像です。正面からの撮影は勿論ですが、歩道橋の上から撮影するのがオススメ!夜のライトアップも綺麗ですよ!
あつ!レトロ感をさらに盛り上げてくれる路面電車が豊橋市公会堂の前を通り過ぎました。
知らない土地で電車やバスに乗って、車窓から街の様子を見ることも旅行の楽しみのひとつです。
<路面電車>
ここ豊橋市には、全国17都市にしかない「路面電車」が走っているんです!
最後は、90年間以上市民の足として親しまれているだけではなく、豊橋市内の食べる・見る・遊ぶといった観光スポットを巡るに使い勝手の良い路面電車の隠れたフォトスポットをご紹介します。
ここは、終点の運動公園前からひとつ手前の「井原」停留場。何で停留場が観光スポットなの?と思われるかもしれませんが、下車した交差点でしばらく電車を待っているとその理由が分かります。
豊橋駅方面から電車がやって来ました。交差点に差し掛かると、グオーンというモーター音と共に、車両が直角に曲がり始めました!
そうです、見どころはこの90度に曲がる「日本一の急カーブ」なんですね。
電車が来なければごく普通の交差点で、自動車も何の問題も無く曲がっていきます。
しかし、半径11mで90度カーブするような鉄道線路は日本でここだけ。確かにタイヤならぬ車輪が動かない電車ならではの特徴なのかもしれません。
乗るだけでなく、見る市内電車。知る人ぞ知る観光スポットですね。
■泊まってリゾート気分を満喫! ~ ホテルシーパレスリゾート
旅行の楽しみのひとつでもあり、次の日も遊び回るエネルギーを充電するために、泊まる場所選びも手が抜けません。三河湾を望む全客室オーシャンビューが自慢のリゾートホテル「ホテル シーパレスリゾート」は、スポーツを楽しんだり海を見ながらゆったりとした時を過ごしたりと、様々な目的で利用できる素敵なホテルなんです。
ホテルの施設には、夏に営業する屋外レジャープール「レインボープール」があって、目の前には、総合体育館やサッカー場は勿論、屋内プール(夏期)、アイスアリーナ(冬期)やスケボーパークなどさまざまなスポーツを楽しむ施設が揃った豊橋総合スポーツ公園もあります。ファミリーやスポーツを楽しむ人たちなど、さまざまな目的の旅行で満足できるホテルロケーションなんですね。
「スポーツイベント等を楽しんだ後は、当館の日帰り入浴を利用されるかたがとても多いです。」と総支配人の松下 恒孝さん。シーパレスリゾートさんのお風呂「アクアの湯BALI」は、泊まらせて頂いた私たちは勿論、日帰り入浴でも利用できます。バリ島のインテリアや音楽でリラックスしながら、ナノウォーターの人工温泉で疲れを癒やせるのは、美容・健康を意識したリゾートホテルならでは。
記念撮影させていただいた松下さんと河邊さんは、地元・豊橋のご出身。
「豊橋は本当に過ごしやすいところです。夏のご家族連れ旅行や、学生さんたちの合宿旅行など、さまざまな思い出を彩るお手伝いをさせていただければ。」と松下さん。
「(今年の入社前に)職場を見学に来て、働きやすい雰囲気がとても好きで入社を決めました。」と河邊さん。
訪れるひと、住むひと、働くひとにとって、豊橋はとても気持ちの良い街なのですね。
■旅行の楽しみは地元・豊橋のグルメ ~ キッチンいまい、AMBER’S豊橋店、カフェ ガトー フルール
<キッチンいまい>
今年の4月にリニューアルしたばかりの「キッチンいまい」さん。名古屋のホテルなどで修行を積んだオーナーが13年前に開業したこちらのお店では、開店当初から人気の牛肉100%ハンバーグです。
「歳を重ねてきて、これからの子ども達に私たちが出来ることは何だろう?って考えたとき、やはり大地の恵みを取り入れた美味しい料理を食べてもらいたいなぁって思って、思い切ってナチュラル志向なお店にしたんです。」とオーナー。
今回いただいたメニューは、人気のハンバーグに様々な季節のお野菜を使った「ナチュラルプレート(税込1,320円)」と、「平飼い卵のオムライス(税込1,210円)」、「ハンバーグパイ包み焼き(税込1,650円)」の3品です。
ナチュラルプレートは色とりどりのお野菜がパッと目に入り、食べる前から笑みの出る盛り付けです!手間の掛かるさまざまな料理が少しずつプレートいっぱいにあって、どれから食べようか迷ってしまいます。子ども達も喜びそうなプレートです。
「野菜は地元の農家さんから、無農薬・有機のものをお願いして仕入れています。調味料もできるだけシンプルなものを使い、素材の本当の旨さを楽しんで欲しいと思います。」とオーナーが説明してくれました。自慢のハンバーグは、すごくジューシーでお肉の味がとても美味しいです!噛めば噛むほど甘みのある肉汁がどんどん出てきます。お野菜もシャキシャキしていて、野菜ひとつひとつの味がしっかりしています。
「お店の内装も珪藻土を自分たちで塗り込んだり、小さなお子さんが過ごしやすいように小上がりの座敷席を作ったり、とにかく子ども達に喜んでもらえるように工夫しています。」と奥様が素敵な笑顔でお話してくれました。取材時、店内はご家族連れのお客様で賑わっていましたが、みんなとても美味しそうに色とりどりのメニューを楽しんで食べているのが印象的でした。
地域の子ども達の未来のために。私たちが取り組んでいるソフトボールでの地域貢献とキッチンいまいさんの食への取り組みに共感しつつ、オーナー夫妻の素敵な笑顔と美味しい食事に癒やされる時間を過ごさせて頂きました。
<AMBER’S豊橋店>
「第4次ハンバーガーブーム」で数々の店がしのぎを削っている今、ここ豊橋にも創業時からのコンセプトを大切に、地域に根付いたハンバーガーとホットドックの専門店があります。ハワイアインテイストお店がひときわ目立つ「AMBER’S(アンバーズ)」さんです。
つなぎのないビーフ100%のパテに、専用のバンズ、オリジナルソースを基本に、様々な種類のグルメバーガーが食べられるお店。ハワイ直輸入の珍しいプレミアム・カウアイコーヒーとの相性抜群なメニューをご紹介しにお邪魔しました。
「オープンして4年が経ちますが、ハワイ出店を目標に地元・豊橋で地域に密着した営業を行っています。」と店舗を統括する井口 直人さんがお迎えしてくれました。
早速メニューを見ると、凄く食べ応えのありそうなインスタ映えするグルメバーガーがずらりと並んでいます。
「おすすめは、女性に人気のABCバーガー(税込1,600円)と、男性にも食べ応え十分なダブルチーズバーガー(税込1,850円)ですね。」とメニューを紹介してくれるのが、商品開発の責任者・老平(おいひら)治之さん。
お店の看板メニューであるホットドックからもチリドック(税込1,180円)、更に豊橋市を含む東三河産の卵を使ったたまごサンドでまちおこしをする企画「東三河たまごサンドプロジェクト」に賛同して開発した、味玉ラディッシュサンドバーガー(税込1,250円)も頼んでみましょう。
味玉ラディッシュサンドバーガーが来ましたが・・・ スゴい大きさで、手に持つのもやっとです!ラッピングペーパーに挟んで、早速一口。お肉の食べ応え、ソースの旨味は勿論ですが、ラディッシュとレタスのフレッシュ感が溜まりません!卵の甘みがさらに加わってとってもマイルドですね。
「自家製のラディッシュと、近郊の農家さんから厳選して仕入れた卵やレタスの風味も十分に楽しんで頂けるような仕上がりにしています。」と老平さん。
なるほど、ハンバーガーもご当地卵を美味しくいただくアイデアに溢れた商品に仕上がっていてびっくりですね。
自慢のプレミアム・カウアイコーヒーを頂きながら、取材スタッフみんなでシェアしてとても美味しくいただきました。テイクアウトにも対応されているとのことですので、色々なメニューをみんなでシェアして外で食べるのも楽しいですね。
<カフェ ガトー フルール>
ここ豊橋に、女性の「大好き」がいっぱい詰まったコンセプトの珍しい複合施設があります。
「フローラル ビレッジ」という2階建ての建物には、パティスリー、カフェ、ダンスや会議ができるスタジオ、展示会やワークショップ、撮影スタジオとして使える多目的スペースを兼ね備えた大人の女性が集まる素敵な場所。今回は、1階にあるパティスリーで作る自慢のスイーツや、地産地消のお料理、本格的なドリンクをゆったりと楽しんで頂くためのカフェをされているという「カフェ ガトー フルール」さんのスイーツを紹介します。
店長の大城 盛朗さんオススメのスイーツを、この素敵な空間で楽しんでみようと思います!ガトー フルールさんの一番人気「苺のショートケーキ(税込514円)」をいただきます。
「この苺は、添加物がほとんど無いものを契約農家さんから仕入れています。」と大城さん。
「甘さ控えめで男性でも食べやすいとご好評いただいている生クリームは、苺の味が微妙に変わる夏と冬とで若干味を変えています。」と大城さん。
一口食べた最初の印象は、やはりクリームがさっぱりしていて食べやすいです!上に乗った苺は勿論、スポンジの間に挟まれた苺も香り豊かな甘みが感じられるよう、クリームが絶妙なバランスで寄り添っている感じです。
次にいただいたスイーツは、真っ赤なハートがとってもカワイイ!「ハートのケーキ(税込443円)」です。とっても立体的な赤く光るハートの本体は、光を浴びるとキラキラと光ってまるでアクセサリーみたいです。中は2層のムースになっていて、中央のグリーンはピスタチオのムースです。ピスタチオ大好き!
そして、イートインでしか楽しめない「スフレパンケーキ(660円)」も見逃せません!
「こちらのパンケーキは、愛知県産の卵 “米の匠” を使っています。この卵は濃厚なのにさっぱりしているのが特徴。また、生地にヨーグルトを入れ、しっとりとした口当たりを楽しんでいただける工夫もしています。大きめに作ってありますので、シェアして召し上がられるお客様も多いですよ。」と大城さん。
見た目のカワイイスイーツや、シェアを考えたスイーツなど、このアイデアは誰が考えているのでしょうか?
「私が接客係をしながらお客様の声を集め、それをスタッフ4名で考えて作っています。スタッフは24歳と若いので、斬新なアイデアも出てきて日々楽しく研究しています。」とのこと。お客様と日々のふれ合いの中で、素敵なメニューを次々に開発するなんて、どんなスイーツがあるか来るたびに楽しいカフェですね。
■地元のお土産を手軽に買えるスポット ~ 豊橋駅ビル カルミア
豊橋市の観光起点となる豊橋駅。東海道新幹線は勿論、JRの在来線と名鉄が集まる大きなターミナル駅です。その豊橋駅に直結する「豊橋駅ビル カルミア」の2階には、豊橋旅行のお土産にぴったりな地元の銘菓や名品を扱うお店がたくさん入っているんです。
ギフトマーケットと名付けられたこのゾーンには、「ご旅行の際のお土産をお求めのお客様は勿論、ビジネスの手土産やご家庭用に買われる地元のお客様などでとても賑わうコーナーなんですよ。」とビルを管理されている佐々木美和さんが、豊橋で作られている今や全国でも有名となったお菓子「ブラックサンダー」を片手に教えてくれました。
豊橋で伝統と知名度が最も高い特産品といえば、やはり「ヤマサちくわ」ではないでしょうか?市内を走る路面電車でも冬には「おでんしゃ」というおでんを食べながら走る電車があるほどです。市民に愛されているヤマサちくわですね。
社長の佐藤 元英さんは、豊橋市のスポーツと観光の組織の要職も務められていて、私がモニカ・アボット選手を独占インタビューした記事にも出演していただきました。
ご当地スイーツとして、たびたびテレビでも紹介される「ピレーネ」。特製生クリームをふんわりスポンジで包んだやさしい味は、1日3,000個以上売れる超人気商品とのこと!期間限定を含めてこんなに種類があると、どれも食べたくて迷ってしまいます。
1951年に出来た洋菓子専門店の「ボンとらや」さん。会社帰りや旅行の帰りに気軽に立ち寄ることのできるお店が駅ナカにあるなんて、とっても嬉しいですよね。
続いては和菓子のお店をご紹介します。
先ずは、昭和63年創業の「夢菓房 童庵」さん。地元の素材を使い、美容と健康を応援する身体に良い和菓子を作ることをモットーにされています。
戦国武将・藤堂高虎が若い頃、三河国吉田宿(今の豊橋市)で起こした逸話を元に現代風にアレンジしたお餅「出世餅」は、外国人受けしそうなパッケージデザインです。
最後は、創業江戸の御菓子司若松園さんです。
昭和3年に天皇陛下ご即位の際に献上した和菓子で、千鳥の焼き印がとってもかわいい「ゆたかおこし」と、文豪・井上靖が自伝小説「しろばんば」で紹介した黄色が鮮やかな日向夏入りのゼリー「黄色いゼリー」が人気商品とのこと。
笑顔が素敵でとっても親切な店員さんがオススメする「豊橋のお土産」の数々。
どれを買って帰るか迷ってしまったり、店員さん達とのお話に夢中になってしまったりで、新幹線に乗り遅れないようにしなければなりませんね。
そして、今回の取材で素晴らしい体験をさせていただいたのが、豊橋市が運営する動物園・植物園・遊園地・自然史博物館が併設された豊橋総合動植物公園(通称:のんほいパーク)なんです!
こちらのレポートは、「アスリートが地域を応援!」の別バージョンで紹介します!是非見て下さいね。