アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 5季ぶりの優勝を決めたトヨタナインに胴上げされる馬場幸子監督-Journal-ONE撮影
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決勝戦に相応しい舞台が整う

木曜日から金曜日に掛けて降った大雨と真冬を思わせるような気温と風。女子ソフトボールのトップリーグ “JDリーグ” の記念すべきファイナルを迎えるには厳しい試合条件であった昨日。試合条件に左右されることなく、猛打爆発で快勝して2年連続の女王の座を狙う “ビックカメラ高崎ビークイーン” と、強力投手陣と打撃陣が機能して快勝した “トヨタレッドテリアーズ”。

東地区、西地区の王者が予想どおりの強さを見せた翌日、舞台を同じく埼玉県朝霞市の朝霞中央公園野球場は一転、決勝戦に相応しい快晴無風の絶好のソフトボール日和となりました。

2年前のオリンピック東京大会(以下、東京2020)” の金メダリスト5人を擁するビークイーンと、2人(アメリカ代表を含めると3人)を擁するレッドテリアーズ。一方、直近の国際大会、今年の9月26日から10月2日まで開催された “第19回アジア競技大会中国・杭州(以下、アジア大会)” の金メダリストでは、6人を擁するビークイーンと、5人を擁するレッドテリアーズ。

世界最高峰に君臨する日本女子ソフトボールを牽引する選手たちが最も多く集まる注目の一戦に、両チームの会社の皆さんはもちろん、多くのソフトボールファン、スポーツファンが詰めかけたスタジアムはほぼ満員! 決勝戦に相応しい舞台でどのような試合が展開されるのか? その開始を待つ熱気に、選手たちの闘志もより燃え上がっているように見えました。

繋ぎに徹したベテランが大仕事 -序盤

JDリーグ2023シーズン最後の試合、勝ったチームが日本一の栄冠を掴む大一番ですが、試合前の両軍ベンチはいつもと変わらぬリラックスしたムード。リーグ戦同様、試合前のウォーミングアップ、ノックといったルーティーンに気負いなど見えません。スポーツはフィジカル、テクニックに加えてメンタルコントロールが勝負を大きく左右しますが、トップアスリートたちは “今までやって来たことを、どんな状況でも100%出し切れる” メンタルトレーニングもしっかりできることが良く分かります。女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 試合前にいつもと変わらぬコミュニケーションを取る岩淵有美監督と我妻悠香捕手(ビックカメラ)-Journal-ONE撮影

ビークイーンの先発・濱村 ゆかり投手、レッドテリアーズの先発・Megan FARAIMO(メーガン・ファライモ)投手も、昨日の準決勝と同じく淡々と投球練習を行い、先に濱村投手がマウンドに上がりました。

昨日の準決勝でも立ち上がりから丁寧な投球で相手打線を抑え込んだ濱村投手は、初回先頭の西地区首位打者・石川 恭子選手、昨日2安打と打撃好調のキャプテン・鎌田 優希選手を連続三振! 快調な滑り出しを見せます。女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 連日の先発登板に疲れも見せず2奪三振を奪う濱村ゆかり投手(ビックカメラ)-Journal-ONE撮影

2死となって打席に入るは、3番の原田 のどか選手。東京2020、アジア大会でも金メダル獲得に貢献したチーム最年長のベテランは、打率3割1分3厘、5本塁打、23打点と巧打と長打はもちろん、「どんな時でもチームを鼓舞し、バントや守備などの献身的なプレーは若い選手たちの良いお手本となっている。」と、馬場 幸子監督が絶賛するレッドテリアーズの精神的支柱。女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 移籍初シーズンで先制のソロホームランを放ち存在感を見せた原田のどか選手(トヨタ)-Journal-ONE撮影

その原田選手は、1-2と追い込まれた3球目。低めのチェンジアップに体勢を崩されることなくすくい上げた打球は、レフトが一歩も動けないほどの特大ソロホームラン! 今シーズン、“太陽誘電ソルフィーユ” からレッドテリアーズに移籍した世界で戦うベテランが、この大舞台で大きな仕事をやってのけました。

欲しかった先制点を一発で奪ったレッドテリアーズのメーガン投手は、持ち味である剛速球を左右にしっかり投げ分けつつ、緩急も巧みに使う切石 結女捕手の要求とおりに投げ込んでいきます。ビークイーンが誇る強打の上位打線、市口 侑果選手、炭谷 遥香選手、工藤 環奈選手を3者凡退に退ける最高の立ち上がりを見せます。女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 後半戦加入後から無失点投球を見せるトヨタ先発のMegan FARAIMO(メーガン・ファライモ)投手は昨夏の日米対抗ソフトボール2022でも来日-Journal-ONE撮影

続く2回には、先頭の “全日本の4番” も務める内藤 実穂選手との対戦となるメーガン投手。昨日の準決勝で、ライトへ大きなスリーランホームランを放っている打撃好調の内藤選手は、2-2までじっくりとメーガン選手のボールを見切ると、今度は外角低めの速球を捉えてライトフェンス直撃のツーベースヒット! 早速の反撃機会を作ります。女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 昨日の先制スリーランに続き決勝でもツーベースを放った全日本の4番も務める内藤美穂選手(ビックカメラ)-Journal-ONE撮影

このチャンスに打席に入るは、日本が誇る二刀流・藤田 倭選手です。昨日も豪快なホームランを放っている藤田選手もしっかりとボールを見極めていきますが、「攻めるときはメリハリを持って。」と話していた切石選手が要求した、インコース高めのライズボールにバットが空を切って三振。女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 日本が誇る二刀流・藤田倭選手(ビックカメラ)はメーガン投手のライズに空振り三振を喫する-Journal-ONE撮影

続く藤本 麗選手は四球を選び1死一、二塁とチャンスを広げますが、勝負強いバッティングが魅力の日本代表正捕手・我妻 悠香選手、期待の若手・片岡 美結選手をいずれも外角の速球で三振に切って取ったメーガン投手に、レッドテリアーズベンチは全員総出でお出迎え。スタンドの声援もひときわ大きくなりました。女子ソフト JDリーグ| ダイヤモンドシリーズ決勝 トヨタレッドテリアーズvsビックカメラ高崎ビークイーン 後半戦加入後から無失点投球を見せるトヨタ先発のMegan FARAIMO(メーガン・ファライモ)投手は昨夏の日米対抗ソフトボール2022でも来日-Journal-ONE撮影

首位打者の一打で試合が動く -中盤

両投手の力投が続く中、試合がなかなか動かない展開となった4回、チャンスを作ったのは4割打者の巧打でした。

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