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車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedom 日本代表のキャプテン 池透暢選手を中心に激しいプレーを魅せた -Journal-ONE撮影
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ここ一番で体勢を整えたFreedomが、ダンデライオンの激しいプレッシャーをチーム一丸で克服し、30-23と点差を7点に離して前半戦を終えました。

両チームの攻防がさらに激しさを増す -第3Q

前半戦と同じラインでのスタートとなった後半戦。このピリオドでは両チームが更に激しい攻防を見せ、観客を沸かせました。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedomに真っ向勝負を挑むFukuoka DANDELIONの主将 安藤夏輝選手-Journal-ONE撮影

ゾーンディフェンスのFreedomに対し、スペースを素早く作って飛び込んだのは堀選手! 第1Qの動きが戻ってきたのか!? ダンデライオンのベンチもこれを機にと、大きな声でもう一度モメンタムを削りにいきます。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedomに真っ向勝負を挑むFukuoka DANDELIONはモメンタムを奪う激しい声出しで鼓舞-Journal-ONE撮影

しかし、このターンで躍動したのはFreedomの白川選手です! 池選手に意識が向いたダンデライオンのディフェンス陣を得意のダッシュで振り切った白川選手は、その後は自らが起点となって攻撃の手を緩めずさらに点差を離しにかかります。

Freedomに傾きかけた流れを逃すまいと、池選手が個人技でターンオーバーを狙いにかかりますが、ダンデライオンも流れを渡すまいと雨撤選手が池選手を単独で抑える激しい攻防が続きます。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedomの白川楓也選手は常に得点に絡むプレーで勝利に貢献-Journal-ONE撮影

コートを飛び回ってFreedomに流れを呼び込んだ白川選手を休ませるラインでは、池選手がオーストラリア代表を相手に見せる豪快なドリブルや、渡邉選手へのロングパスなど獅子奮迅の働きを見せます! 池選手をブロックに行く堀選手、草場選手、雨撤選手が次々にディフェンスに向かいますが、”ゾーン” に入った池選手を止めることが出来ません。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedom 日本代表のキャプテン 池透暢選手を中心に激しいプレーを魅せた -Journal-ONE撮影

この試合最大点差となる8点のリードを奪ったFreedomが、41-33とリードして最終ピリオドへ突入していくことになりました。

無尽蔵のスタミナで食い下がる -第4Q

“無尽蔵のスタミナ” は、勝利目前の前年王者に襲いかかります。

激しい試合展開に体力を削られているFreedomは、最後の力を振り絞ってターンオーバーを狙うダンデライオンのディフェンス陣を避けるように、池選手、渡邉選手、白川選手と長いパスを繋いで、コンタクトを許さずに点を重ねます。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedomに真っ向勝負を挑むFukuoka DANDELIONの乗松聖矢選手-Journal-ONE撮影

ダンデライオンも、Class2.0とは思えない雨撤選手の驚異的なドリブルで追いすがると、堀選手との小刻みな選手交代で入った村田 和寛選手(Class3.5)の好ポジショニングでのパス受けてのトライでFreedomに食い下がります。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedomに真っ向勝負を挑むFukuoka DANDELIONの選手交代で入った村田 和寛選手が好プレー-Journal-ONE撮影

この試合初出場となった “紅一点” ・Freedomの森澤 知央選手(Class1.0F)も、予選・福岡大会を欠場した鬱憤を晴らすべく、ボールを受けようとする堀選手をブロックして簡単に得点を許しません。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedom 第4Qに出場した森澤千央選手は1年の成長を見せた -Journal-ONE撮影

スタミナが心配なFreedomは、崎山選手、松岡選手、畑中選手のベテラン勢を小刻みに投入しつつ、フリースペースに入り込んだ角 佳樹選手(Class2.0)がトライパスを受けるなど必死に点差を守り抜きます。大車輪の活躍を見せる池選手も、この日2度目のマシントラブルを起こすほどラグ車と肉体を酷使して仲間を鼓舞します!車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedom ヘッドコーチで日本代表のキャプテン・池透暢選手は激しいプレーで2度のマシントラブル-Journal-ONE撮影

点差が何点あるのか?どちらが勝っているのか?最早、そんなことも気にならないほど、ひとつひとつのプレーに集中し盛り上がる選手たちと、スタッフ、観客の皆さんが一体となった雰囲気はまさに “お祭りのクライマックス” です!

試合終了のブザーが鳴ると、大きく息を吐く音が会場全体から起こるほど、この白熱した一戦を堪能しました。

ダンデ・ラグビーを賞賛 -池 透暢選手の談話

「連覇はなりませんでしたが、何とか3位を死守することができました。」と、額に汗を滲ませながら試合を振り返った池選手。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedom ヘッドコーチを務める日本代表のキャプテン・池透暢選手の会見 -Journal-ONE撮影

「どんな状況でも最後までプレッシャーを与えてくるダンデライオンのようなチームは本当にやりにくい。ベテランが頑張らないと勝てないチームなので、一層の体力強化で克服したいですね。」と、まだまだベテラン勢の活躍を期待していました。

今シーズンを振り返って -白川 楓也選手の談話

「正直、この成績(3位)には満足していない。」と、悔しさを滲ませる白川選手ですが、今シーズンの成長点を聞かれると、ちらっと池選手を見ながら「本当にキツい練習を重ねてきましたので、体力面は勿論なのですが(池さんが描く)ゲームプランへの理解も深まってきたと思います。」と、茶目っ気たっぷりの笑顔で報道陣を笑わせてくれました。車いすラグビー日本選手権 | 3位決定戦に回った昨年王者のFreedom 白川楓也選手が今大会を振り返る-Journal-ONE撮影

「僕のクラス(3.0)はライバルが多いので、日本代表として活躍するには自分の武器をもっと磨いて、必要とされる選手にならなくてはいけません。」と、この後すぐに開催される “2024ジャパンパラ車いすラグビー競技大会” での更なる躍進を誓ってくれました。

敗戦チームのコメントを取ることは許されず、Fukuoka DANDELIONの今シーズンの総括を聞くことはできませんでした。しかし、成長著しい安藤選手、草場選手の更なる躍進に加え、堀選手や雨撤選手といった “走るミドルポインター軍団” は、他チームにとっては間違いなく脅威となるはず。持ち前の元気の良さを合わせた、ダンデライオンの観客を引き込むラグビーの進化が楽しみですね。車いすラグビー日本選手権 | 2023シーズンは公式戦で4度も昨年王者のFreedomに迫ったFukuoka DANDELIONだったがあと一歩及ばすの4位でシーズンを終えた-Journal-ONE撮影

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