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クラス分け

パラスポーツの公平性を保つため、全てのパラスポーツには「クラス分け」というシステムがあります。障害の種類や程度を審査し、様々な障害のある選手が公平に競えるように障害クラスを決めるのが、クラス分けです。

車いすラグビーのクラス分けは、以下の4つを基準に算出されます。

1.上肢筋力テスト

2.体幹機能テスト

3.動作テスト

4.競技観察

1の上肢筋力テスト、2の体幹機能テストでは、以下の計算式によりクラスが仮判定されます。

(右手(0.5〜3.5)+左手(0.5〜3.5))/ 2+体幹機能(0〜1.5)

そして、3の動作テスト、4の競技観察 を経て、最終的なクラスが確定します。

国内大会に関しては身体障害者手帳があれば出場することができますが、国際大会やパラリンピックに出場するためには、各障がい毎に定められているMIC(最小障がい基準)と呼ばれる基準を満たしている必要があり、車いすラグビーの場合はMICを満たしていても、合計点が4.0以上であれば連盟の公式戦に出場することはできません。

なお、実際の試合では、1チーム4人のクラスの合計が8点以下で構成されなければいけません。コート上に女性選手が加わる場合は、クラスの合計に0.5点追加することが許されます。

クラス分け委員会

陸上や競泳では、身体・視覚・知的障害に分けた後、障害の部位や程度によってクラスが細分化していきますが、車いすラグビーなどの球技種目は、各選手に点数をつけ、チームの合計点数を一定とすることで、公平さを担保します。

車いすラグビーでは、障がいの程度によって0.5点〜3.5点(0.5点きざみで数字が大きいほど障がいが軽度)までの持ち点が与えられていますが、選手のクラス分けのためのテストを行うのが、医師、理学療法士、作業療法士によるクラス分け委員会です。

クラシファイア

クラス分けは、クラシファイア(クラス分け委員)と呼ばれる専門知識を持つスタッフによって行われます。

国際大会でも認められる国際クラス分けを受けるには、国際連盟による教育・指導を受けた「国際クラシファイア」によって行われるクラス分けを受ける必要があります。

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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