昨シーズン、見事王者に返り咲いたが、今シーズンは琉球に移籍した篠塚 大登、ドイツに移籍した戸上 隼輔の大きな穴を、どのように埋めるのかが最大のポイント。
しかし、パリ五輪ベスト8で、昨シーズン16勝をあげたスーパーエース、リン ユンジュ(チャイニーズタイペイ)、プレーオフMVPの17歳の松島 輝空とタレントは揃っている。この2選手をいかにサポートできるか。王者としてのチーム力が試されるシーズンになりそうだ。
女子の展望:五輪メダリストを擁する2強の対決
◆京都カグヤライズ(昨シーズン6位)
注目は9歳でのTリーグ史上最年少出場記録を持つ、地元京都出身、11歳の松島 美空。一昨年のデビューシーズンは、ゲームカウント2-3まで持ち込んだ奮闘も見せたが、昨シーズンは、3試合出場も1ゲームも奪えず。今シーズンは、まず1ゲーム、そして史上最年少勝利を目指す。
チームとしては、エースだった成本 綾海、世界トップのアドリアーナ ディアス(プエルトリコ)が抜けた穴をどのように埋めるか。小林 修平新監督の采配にも注目が集まる。
◆九州アスティーダ(昨シーズン5位)
昨シーズン、ともに6勝でチーム最多勝の出澤 杏佳、田口 瑛美子を中心に、爆発力のある野村 萌、カットマンの牛嶋 星羅に加え、ダブルスに定評のある、梅村 優香、塩見 真希が加入。実力のある社会人選手が揃い、チームの実力、安定感は増した。下位の争いから抜け出し、一気にプレーオフ進出を狙う。
◆トップおとめピンポンズ名古屋(昨シーズン4位)
昨シーズンのシングルス最多勝、地元名古屋出身のエース、安藤 みなみを中心に、ベストペア賞の南波 侑里香/木村 香純ペアが脇を固める。メンバーは変わらないため、プレーオフ進出には19歳の遥菜、16歳の悠菜の小塩姉妹の成長、活躍が必須となるだろう。安定感はあるので、いかに爆発力を加えられるか。若宮 三紗子監督の手腕にも期待。
◆日本ペイントマレッツ(昨シーズンセミファイナル敗退)
昨シーズン、プレーオフセミファイナルで、あと1点に泣いた日本ペイントマレッツ。日本トップクラスに成長した大藤 沙月、横井 咲桜の20歳コンビは、さらにパワーアップしている。
また、世界トップのカットマンコンビ、佐藤 瞳、橋本 帆乃香は、相変わらずの安定感と強さを誇っているだけに、20歳コンビの爆発力と合わせ、チームに相乗効果を生むことができれば、十分に初優勝を狙えるだろう。
◆木下アビエル神奈川(昨シーズン準優勝)
レギュラーシーズン1位ながらも、プレーオフファイナルでライバル日本生命レッドエルフに敗れた昨シーズン。今シーズンもパリ五輪銀メダルメンバーの平野 美宇、張本 美和、さらに全日本ダブルス王者の「Wみゆう」こと、長﨑 美柚、木原 美悠と豪華メンバーは変わらず。
最年長が24歳の平野で、実力者ながら若いメンバーたちは、まだまだ強くなる余地があり、王座奪還あるのみ。
◆日本生命レッドエルフ(昨シーズン優勝)
エース・早田 ひなの大活躍で、昨シーズンは見事チャンピオンに返り咲いた日本生命レッドエルフ。パリ五輪女子シングルスで銅メダルを獲得し、早田への注目がより一層集まるが、Tリーグ史上初ダブルスでプレーオフMVPに輝いた、笹尾 明日香/麻生 麗名ペアと、成長著しい20歳の赤江夏星が、いかに勝ち星を挙げられるかが、チームのカギとなるか。伝統の勝負強さを発揮し、連覇を目指す。