「調子が上がって来ているので、良いピッチャーとの対戦が楽しい。しっかり当たってくれたのでよかったです」と振り返った打球は、センターの頭上を越える逆転の3点本塁打!剛球投手のサマンサ投手を攻略し、終盤の好機に見事な逆転劇を見せた。
この一発でモメンタムを得た東海理化は、7回表2死から怒涛の攻撃を見せる。9番・井上 瑞樹選手が技ありの左前安打で出塁すると、1番・上村選手がまたもや四球を選んでチャンスを広げる。ここで東海理化で最も当たっている2番・松葉選手に打席が回ると、ライトオーバーの2点適時二塁打を放って欲しかった追加点を挙げた。
さらに、続く3番・貝沼選手も左中間に二者連続となる適時二塁打を放ってこの回3点を奪って試合を決定付けると、尻上がりに調子を上げた永谷投手が7回も無失点で大垣ミナモ打線を抑えて完投勝利。チームは2022シーズンの6勝にあと1勝と迫り、残り試合で過去最高成績の可能性が高まって来た。
2週間のブレイクがチームを整えた
「今節までの2週間は、疲労感を取り除くために調節をしながらも、練習試合などを取り入れてゲーム感を無くさないようにしていました。これだけに取り組んだというよりは、やるべきことを繰り返して来ました」と試合を振り返った東海理化の中西 あかね監督。ブレイクを活かしてチームを整えたことが功を奏した形だ。
ゲーム展開については、「今日はびっくりしましたね。しっかり守れていたのが大きいと思います。一失点で凌いでいるうちに永谷も徐々に調子が上がってきて。投手がしっかりとゲームを作ってくれたからこういう試合になってのかなと思います」と、投手を中心に守り切った理想のパターンで勝てたことを喜ぶ中西監督。
次節に向けては、「良いところは継続しつつ、勝負所で一本打つことが課題のチーム。今日は打線が繋がって良かったです。そこに向けて選手の意識も変わりつつあるのかなと思います」と、チーム最高成績の7勝に向けての手応えを話してくれた。