1死から、重石 華子選手、沢 柚希選手が連続安打で一、二塁と同点のチャンスを作る。伊予銀行の石村監督がマウンドに向かい、遠藤-安川バッテリーを中心に内野陣に指示を送った。
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マウンドで円陣を組む伊予銀行ーJournal-ONE撮影
日本精工応援団が、この日一番の声援で遠藤投手にプレッシャーを与えるが、得意のライズボールで攻め続けてこのピンチを切り抜ける伊予銀行。
しかし、日本精工は7回裏1死から、7番・小泉 向日葵選手が左翼線を破るエンタイトル二塁打で出塁し、二塁ベース上で渾身のガッツボーズを見せる。再び盛り上がる日本精工応援団だったが、遠藤投手は続く打者二人を連続三振に切って取り5月25日以来の勝利を完封で飾った。
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勝利してハイタッチをする伊予銀行の選手達ーJournal-ONE撮影
三連勝で地元・松山へ凱旋
この試合唯一の打点を挙げ、MWPに輝いた安川選手は、「ここのところ、チーム状態は良くなってきている」と、今シーズン初の三連勝を果たした勝因を振り返る。
庄司投手、”推しのソ” 黒木 美紀投手に続き。3本柱の一角である遠藤投手が好投したことについては、「まだ63点くらいですね(笑)。遠藤投手は負けず嫌いなので、好調の投手陣に負けじとまだまだ活躍してくれると信じています」と、地元・松山で開催される次節への好投を期待していた。
一方、好投虚しく地元ファンに勝利を届けられなかった後藤投手だったが、試合後の挨拶ではスタンドから惜しみない拍手が送られ、来シーズンに持ち越された地元勝利を誓うかのように、高々と手を挙げて歓声に応えていた。