続く9番・”推しのソ” 山本 星選手は捕球しても間に合わないほど完璧なセフティバントをサード前に決めて連続出塁。

0死一塁、二塁で回ってきた1番・望月 朱里選手はプッシュバントで相手の守備をかき乱そうとするが結果はファーストライナーとなり1死。

1死一、二塁の場面で、このラウンドで未だノーヒットの2番・中川 彩音選手。なかなか調子が上がらない中川選手はここでスラップを選択して自ら塁に出ようと試みる。しかし、豊田自動織機のピッチャー・ダラス選手がそうはさせまいと気迫の投球で中川選手を三振に取る。

しかし、続く3番のステイシー・ポーター選手がレフト前にタイムリーを放ち、1点先制。レフトがホームに送球した隙を見て一塁ランナーの山本選手も一気に三塁に走るが、そこは豊田自動織機の守備が連携をとり二・三塁間で挟殺プレーとなりタッチアウト。追加点とはならなかったが、貴重な1点を入れた。

先制点はステーシー・ポーター選手のタイムリー-Journal-ONE

一瞬の判断で点に繋げる

更に4回表のSGホールディングスの攻撃で2死から、6番・白石選手が膝にデッドボールをくらう。その白石選手に代わり、代走で入った木下 華恋選手が直後にスタンドを沸かせる。

7番・大國選手が打った打球はレフト前に上がった。そこにレフトが飛び込んできたが、惜しくも捕球はできなかった。ボールが転々として、守備がもたついていたのを見て、三塁コーチャーに入っていたSGホールディングスの加藤 愛監督の腕は大きくランナーを回していた。

一塁ランナーの木下選手が一気に本塁を狙い走り込む。それに気づいた豊田自動織機の守備はすぐにホームへ送球しクロスプレーとなった。ギリギリの緊張感あるプレーだったが判定はアウト。追加点にはならなかったが、攻めた走塁で点をもぎ取ろうと鳥肌が立った気迫溢れるプレーだった。

一塁から一気にホームを狙う木下選手とアウトにした池上選手-Journal-ONE

4回裏にはSGホールディングスが守備でも魅せた。先頭・3番のマケナ・スミス選手が四球で出塁すると、代走に ”推しのソ” 梶原 沙希選手が送られた。

続く4番・ ”推しのソ”  田井 亜加音選手が送りバントでサードに転がした。しかし、この回から大國選手の代わりにサードの守備についたキャプテンの二見 亜希選手の前に転がり、二見選手は捕ってセカンドに送球。そのまま送球を受けたショート・川原選手はファーストにもボールを送った。ダブルプレーとなり、ここでもチャンスを広げられずに、思うように試合を運べずに豊田自動織機の監督・永吉 慎一監督の顔が曇った。　

リーグ1の打撃力が復活

6回表には4番のエリカ選手が初球を思いっきり引っ張り、レフトに完璧なソロホームランを放った。打った瞬間に確信したエリカ選手もベンチに向かって喜びを爆発させ、今シーズン6本目の特大アーチで織機を2点差に引き離した。

エリカ選手のホームランで織機を引き離す-Journal-ONE

6回裏に豊田自動織機にチャンスが訪れる。

先頭9番・宮本 怜実選手が本日2安打目の逆方向へのレフト前ヒットを放ち、0死一塁で1番・須藤 志歩選手に周り、確実に送りバントを決める。続く2番・大平 あい選手のショートゴロの間に二塁ランナーは三塁へ進塁した。

2死三塁で3番・マケナ選手は四球を選んだが、SGの先発のカーヤ・パーナビー選手はボール判定に納得いかない表情。その姿を見て、キャッチャーのエリカ選手はすぐにタイムを取りマウンドで呼吸を整える。

四球を選びチャンスを広げるマケナ・スミス選手-Journal-ONE

2死一、三塁で再開して4番・田井選手を迎えるが、パーナビー選手は力のあるボールで初球を詰まらせてセカンドフライで打ち取った。

7回表の攻撃にもSGの勢いはとまらない。先頭の7番・二見選手が四球で出塁すると、8番・川原選手がバスターでライト前に技ありヒットでチャンスを広げる。9番・山本選手は送りバントを確実に成功させたと思ったが、なんと豊田自動織機の内野がお見合いをしてしまい、処理が遅れて内野安打に。

0死満塁で1番・望月選手に回ってきたがライトフライ。三塁ランナーがタッチアップで気合いのヘッドスライディング！セーフで試合を決定づける得点かと思われたが離塁が早く、ベース確認でアウト判定になった。