アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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本番では本物の大根を手に、一糸乱れぬ踊りを見せるリーダー部の部員たち。普段は水の入ったペットボトルを大根代わりに、全力で “青山ほとり” の演舞を練習しているのだ。片手ずつ手にした500グラムの重りを、天を突くかのごとく振り上げ、これまた天に届けと叫ぶ青山ほとりのメロディーは、「風に乗ってキャンパス内に伝わってくる」と東京農業大学企画広報室の寺谷室長が教えてくれた。

大根の代わりに水を入れたペットボトルを持っての練習-JournalーONE撮影

女性部員も2名在籍しているリーダー部、「彼女たちの演舞は、他の大学応援団やOBからも評価が高い」と相談役である秋山 聡子栄養科学科准教授が目を細める。女性に人気が高い食品開発や、健康管理の分野だが、そこを目指す学生たちに人気の資格・管理栄養士を取得する学科の教鞭を執る秋山相談役。男性色の強い応援団に女性部員が在籍するのも、昨今増えている女性の学生比率と関係があると話す。

女性団員の活躍も応援団には無くてはならない-JournalーONE撮影

1960年代から既にその資格を勉強する学科を有する東京農業大学は現在、文系学部学科も増えて在学生の男女比率は「ほぼ半分」。農業に関するビジネス、学問への興味関心が男女問わず高まっているのは、東京農業大学が時代に即して学問の受け皿を柔軟に作り替えていることにも関係があるのであろう。

多種多彩なエールを全部員で分担

学歌、青山ほとりはもちろん、東京農業大学の応援エールは多種多彩。応援歌、拍手、果ては吹奏楽部のマーチに合わせた振り付けなど、種類を覚えるだけでも大変だ。

多彩な演目に合わせ次々にフォーメーションが変わる-JournalーONE撮影

青山ほとりの練習に続いては、次々と変わるエールの応援に、上級生から下級生まで部員たちが入れ替わり立ち替わり前に出て、エールを切っていく。独りでエールを切るものもあれば複数人で声と動きを合わせる複雑なエールもあるようだ。

複雑な振り付けは見ている者を惹きつける-JournalーONE撮影

「団員によって、得意な動きがある。その特性を見ながらそれぞれに役割を与える場合もある」と秋山相談役。自分のパートをさらに磨きをかけつつ、全てのパートで一糸乱れぬ動きを突き詰めていく練習風景を見ると、学内外から支持される応援団となる理由が良く分かる。

人との繋がりが財産

収穫祭の豊受大神宮奉献式にて、学歌を奏上していた4年生の金森 一紘団長(国際食料情報学部 食料環境経済学科)は、「様々な方々と繋がり、その方たちを鼓舞することで自分も成長できた」と応援団の活動を振り返る。

人との繋がり、自分の成長が入団の財産と話す金森団長-JournalーONE撮影

「私が入学した当時はコロナ禍でした。部活動をはじめ、学生生活すら満足にできない状況の中で、マスクをしながら応援をする応援団の姿を見て感じるものがありました。先輩が誘ってくれたことも入部の理由です」と、当時を振り返る金森団長。

やはり、下級生の頃は練習について行くので精一杯だったと金森団長。「中学時代から陸上やライフル射撃と部活動は体育会系でした。体力には自信があったのですが、声を出しながら走り、演舞するのは本当に大変でした」と、スポーツで使う体力と応援団で使う体力は全く違ったと話す。

豊受大神宮奉献式で学歌奏上をする金森団長-JournalーONE撮影

その厳しい練習を続け、全学生を引っ張る立場になった金森団長。応援団に入る前は消極的な性格だったと笑う。「最初は小さい気持ちでも、色々な人やスポーツに関わり、応援を続けることで自分自身も強い気持ちを持てるようになりました。大学で自分を変えてみたい、誰かを応援してみたいという後輩の皆さんにとっては、とても良い活動だと思います」と、自分の体験から応援団の良さを教えてくれた。

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