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ランタンフェスティバル期間は新地中華街など至る所で春節を祝う-JournalーONE撮影
その長崎市中心部に近いハピネスアリーナで「春節マッチ」となった“島根スサノオマジック”戦は、SASEBO THANKS GAME”として特別なユニフォームで臨む2日間。長崎ヴェルカ発祥地の縁でマザータウン協定を結んでいる佐世保市の名を胸に刻んだ鮮やかなブルーのユニフォームを来た宮島大典市長が、『それいけ!アンパンマン』でおなじみのやなせたかし先生が生みの親である“佐世保バーガーボーイ”と共にオープニングセレモニーに登場して会場を盛り上げた。
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宮島佐世保市長と佐世保バーガーボーイも応援に駆けつけた-JournalーONE撮影
2月1日、2日とそれぞれで来場者に配られたのは、SASEBO THANKS GAME限定のキャップ。1日は「SASEBO」の文字の入った佐世保ユニフォームにマッチしたデザインで、2日は海上自衛隊5大基地の一つである佐世保基地にちなんだ「NAVY」の文字の入ったデザイン。どちらも長崎ヴェルカのユニフォームとの相性はもちろんだが、普段使いもしたいクールな仕様となっており、会場に訪れたファンは嬉しそうにキャップを被り選手たちに声援を送っていた。
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2/1に配布されたSASEBOキャップを被って応援するファン-JournalーONE撮影
ラスト5分!強豪相手にシーソーゲーム
連勝を期した長崎ヴェルカは、2月1日の初戦からエンジン全開で強豪・島根スサノオマジックに挑んだ。
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倒れ込みながらシュートを決めたザック選手(長崎)-JournalーONE撮影
馬場選手を起点とした速いパス回しでディフェンスを揺さぶり、スリーポイントも鮮やかに決める長崎ヴェルカ。ザック選手がコートエンドに倒れ込みながらシュートを決めるなど1Qから28-21と主導権を握る。続く2Qも、馬場選手のダンク「BABA BOOM」が炸裂するなど随所に観客を熱狂させて35-28とリードを奪い前半を終了する。
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馬場選手を起点に速いパスで翻弄する長崎ヴェルカ-JournalーONE撮影
3Qに入ると、互いにシュートチャンスを外し合う嫌な流れに。ここまで相手ディフェンスを翻弄してきた馬場選手のロングパスがカットされるなど、島根スサノオマジックにモメンタムを奪われ39-41と一端の逆転を許す。
同点に追いついては勝ち越されるハラハラする攻防に悲鳴に近い歓声がハピネスアリーナを包み込む。そんな長崎ヴェルカファンを勇気付けたのは、#9森川正明選手だった。45-47のビハインドからスリーポイント、レイアップを立て続けに決めて50-47と再逆転。スリーポイントを返されたものの50-50のイーブンで3Qを終え、運命の4Qに進んでいった。
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長崎ヴェルカは森川選手の活躍で再逆転に成功する-JournalーONE撮影
5,557人と満員のハピネスアリーナが騒然となる中、ブラントリー選手のスリーポイントで53-50と機先を制した長崎ヴェルカ。その後も一進一退の攻防でファンを魅了したものの、試合終了5分前から見せた島根スサノオマジックの猛烈なオフェンスに力尽きる。69-78と久しぶりのホーム勝利にあと一歩及ばなかった。
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ラスト5分から猛攻を見せた島根スサノオマジック-JournalーONE撮影
終始先手を奪い2025年ホーム初勝利!
翌2月2日も5,500人と満員の観客であふれかえったハピネスアリーナ。「一人の選手の爆発ではなく、チーム全員で勝てたのがこれからにとって大きい」と試合後に馬場選手が振り返ったとおり、終始先手を奪い続けた長崎ヴェルカが、12月18日以来のホーム勝利をファンに届けることとなった。