
冬場のウェイトに手応えを感じて開幕を迎えた須藤(豊田織機)-Journal-ONE撮影
開幕3戦目で特大の3点本塁打を放った佐藤友香選手も、「特にホームランを狙っているわけではないです。私の役割は、とにかく次の打者に繋ぐことなので」と、4番打者であっても伝統の”繋ぐSHOKKI”は変わらない。須藤選手も佐藤選手も追い込まれてからカットを続ける中で生まれた本塁打であることからも、「たまたま本塁打になった」と口を揃える豊田織機の伝統はそのままだ。

主軸を打つ佐藤友香はバスターの構えから本塁打を放った-Journal-ONE撮影
「朝の4時から(ウェイトトレーニングに)取り組んでいる選手もいるので、こういった良い流れがチーム全体に広がっていけば」と、もう一度日本一へと上を向く選手たちの日常を教えてくれた永吉監督だが、まだまだ悩みは尽きないという。
育てながら勝ち続ける難しさ
「プレーオフ進出を目指しながら、ダラス(・エスコベド投手)に次ぐ選手をどう育てていくか」と長い目線でチーム作りをしていく難しさについての課題も挙げる永吉監督。
「2年目の山下千世、堀脇千晴は、オープン戦で経験をさらに積んで安定感が増してきた。オープン戦とは緊張感の違うリーグ戦で結果が出れば自信になるのですが、確実に勝ち星も挙げていかなければなりませんしね」と、育てながら勝ち続ける難しさを教えてくれた。

豊田織機のエース・ダラスに次ぐ投手の整備が急がれる-Journal-ONE撮影
同じく期待のかかる“SHOKKIの二刀流”・森本なるか選手。昨シーズンの野手登録から今シーズンは再び二刀流として選手登録されたが、「(せっかくの才能が)どちらも中途半端になることは本人のためにも避けたい。先ずは野手として守備や走塁に磨きをかけ、主力としてチームをけん引してくれれば」と、選手と話しながら起用に腐心している。

選手の能力を把握し話し合いながら最適解を見付ける永吉監督-Journal-ONE撮影
堅守と積極的な走塁に定評のある豊田織機。“繋ぐ意識”を持ったままパワーアップした打線が今後もこういった攻撃を見せるようになれば、正に鬼金棒。混戦西地区のカギを握るチームだけに、豊田自動織機シャイニングベガのこれからの躍進が益々リーグ戦を面白くしてくれるだろう。

新主将・大平あいのリーダーシップにも期待が掛かる-Journal-ONE撮影
豊田自動織機シャイニングベガ今後の試合予定
4月26日(土) 12:30 vs SHIONOGIレインボーストークス@刈谷球場
4月27日(日) 15:00 vs 東海理化チェリーブロッサムズ @刈谷球場
5月10日(土) 10:00 vs トヨタレッドテリアーズ @岡崎RDスタジアム
5月11日(日) 15:00 vs 日本精工ブレイブベアリーズ @岡崎RDスタジアム
5月17日(土) 10:30 vs 大垣ミナモ @デンソーBPスタジアム
5月18日(日) 13:00 vs デンソーブライトペガサス @デンソーBPスタジアム
