アスリートが地元掛川を紹介! 「お茶の名産地・掛川の玄関口にある素敵なカフェ」matcha KIMIKURA 掛川駅フラッグシップストア店

アスリートが地元掛川を紹介! 「お茶の名産地・掛川の玄関口にある素敵なカフェ」matcha KIMIKURA 掛川駅フラッグシップストア店

第24回車いすラグビー日本選手権大会 優勝のFreedom と 準優勝のTOHOKU STORMERSの一戦 -Journal-ONE撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

クラブチーム日本一決定戦!!

パラリンピック・リオデジャネイロ大会、東京大会(東京2020)と2大会連続で銅メダルを獲得した日本の車いすラグビー。その両大会で活躍した選手や、次のパリ大会での活躍が期待される選手が国内8つのクラブチームに分かれ、日本一を決める戦い “第24回 車いすラグビー日本選手権大会” が開催されました!

第24回車いすラグビー日本選手権大会 AXEの選手たち -Journal-ONE撮影

3年ぶりの開催となる車いすラグビーの日本選手権。2019年12月の第21回大会以降は、新型コロナの影響による中止が続きましたが、決戦の舞台となった千葉県千葉市にある千葉ポートアリーナは、久しぶりの有観客試合ということもあり、活気溢れる3日間の大会となりました。

予選大会を勝ち抜いた8チームが出場したこの大会。Pool AとPool Bに分かれて4チーム総当たりの予選ラウンドをおこなった後、各プールの上位2チームは決勝トーナメントに出場。また、3位以降の順位決定戦も行われる長丁場のため、選手やスタッフの皆さんは初日から大忙しです。

AXE(埼玉)vs RIZE CHIBA

Journal-ONEが密着取材しているAXE(アックス)も、年明けから日本選手権の直前練習を行い、連携プレーの確認や対戦チームの対策を建てて頂上を目指します。

初戦の相手は、パラリンピック・リオ大会と東京2020・銅メダリストである今井 友明選手が所属するRIZE CHIBA。Journal-ONEでは、松戸市イベントでのインタビューや千葉ロータリーカップでも紹介したお馴染みのチームです!

車いすラグビー日本選手権大会 AXEの初戦の相手はRIZE CHIBA -Journal-ONE撮影お馴染みの両チーム、RIZE CHIBAのメンバーにポイントゲッターである山口 徹朗選手が、AXEも、ディフェンスを中心としたキーマンの小川 晃生選手が不在であることが気になります。この状況が試合にどう影響していくのかも見ながらレポートしていきましょう。

1Qから主導権を握りたいAXEは、青木 颯志選手を軸に、峰島 靖選手とニック・コバック選手が交代でコンビを組んで、得点を重ねていきます。

第24回車いすラグビー日本選手権大会 AXEは1Qから得点を重ねる -Journal-ONE撮影

2Qはローポインターの岸 光太郎選手、山口 貴久選手のリオ大会・銅メダリストコンビ、羽賀 理之選手、倉橋 香衣(かえ)選手の東京2020・銅メダリストコンビと名だたる選手たちがRIZE CHIBAの攻撃をことごとくシャットアウト! プレーオフでは中盤でキレのあるプレーを連発していた橋本 惇吾選手も絶好調で、32-8とAXEが大量リードして前半を終了しました。

車いすラグビー 東京2020パラ銅メダルコンビ 羽賀 理之選手、倉橋 香衣選手(AXE) -Journal-ONE撮影

この大会は有観客試合と言うこともあり、この試合を観戦しに千葉市内の小学生たちが応援に来ています。前半は、羽賀選手や峰島選手の素早い切り込みやニック選手の豪快なタックルといったダイナミックなプレーへの声援が起こっていましたが、後半は小学生たちの目が肥えてきたようです。

3Q、RIZE CHIBAがパスカットから反撃に転じると、会場の声援が一気に玄人受けしそうなプレーに集まります。乗松 隆由(たかゆき)選手の相手オフェンスのコースをシャットアウトする絶妙なディフェンスや、ハイポインターを欠いた苦しい展開ながらも小刻みにパスを繋ぐCHIBA RIZEのコンビネーションに小学生たちから大きな拍手が湧き起こります!

第24回車いすラグビー日本選手権大会 RIZE CHIBAが絶妙なコンビネーションをみせる

久しぶりの声援を背に受け、両チームとも最後の最後まで全力で戦い、AXEが63-17で勝利しました。ファンの歓声や拍手は両チームの選手全員に送られ、選手たちも笑顔で手を振って歓声に応えていました。

第24回車いすラグビー日本選手権大会 初戦勝利を収め、歓声に応えるAXEの選手たち -Journal-ONE撮影

「山口選手は車いすバスケの大会と重なり、本戦に出場できないことは分かっていた。」と苦戦を覚悟して臨んだ心境を試合後に語ってくれた今井選手。

「新メンバーも多く、日本選手権という緊張感ある大会を経験できたことは今後のチームの成長に繋がる。」とチーム作りの手応えを感じていた一方、「上位進出が難しいからと言って諦めることはありません。チームの目標を“勝つ”という結果ではなく、オフェンス成功率を上げるという目標に切り替えたことで、メンバーの意欲は更に高くなっていますよ。」と笑顔で話してくれた今井選手。自己の成長とチームの育成を担う日本のレジェンドは、車いすラグビー界全体のレベルアップと盛り上がりを常に考えて行動しているんですね。

第24回車いすラグビー日本選手権大会 パラリンピック・リオ大会と東京2020・銅メダリストである今井 友明選手 -Journal-ONE撮影

AXE vs Okinawa Hurricanes

連戦となったAXEは、「上位進出への最大の難関。」と中谷 英樹ヘッドコーチが話していたOkinawa Hurricanesとの一戦に臨みます。Journal-ONEが初めて目にするOkinawa Hurricanesは、カナダ代表のザック・マデル(Zak Madell)選手を中心としたスピードとパワーのある選手たちが揃っているとのこと。

第24回車いすラグビー日本選手権大会 Okinawa Hurricanes カナダ代表のZak Madell選手 -Journal-ONE撮影

AXEは日本選手権の直前練習で、パラリンピック・リオ大会と東京2020・銅メダリストの池崎 大輔選手や、カナダナショナルチームに招集されるリオ・コバック(Rio Kanda-Kovac)選手をザック選手に見立てて対策を練ってきました。

「ザックは強行日程で来日し、沖縄からの移動で調子が出ない序盤がカギだった。」と、羽賀選手が試合後に語っていたとおり、1Qからザック対策通りの試合展開となります。

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn