アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

Journal-ONE | 陸上日本選手権 男子110mハードルは村竹ラシッド(左から2人目)が今季世界7位となる13秒07の好記録で圧勝。2位にはベテランの高山峻野(中央)が勝負強さを見せ、若手を抑えた-児玉育美撮影
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田中希実、1500mでも参加標準記録を突破!

1500m・5000mで2冠達成

女子では、五輪代表に内定済みの5000mに加え、1500mと800mの3種目に出場した田中希実の活躍が目を引いた。この3種目は、初日(予選)と2日目(決勝)に1500mが、3日目に800m予選と5000m決勝が行われ、最終日の800m決勝が入るタイムテーブル。

田中は、1500mでもワールドランキングで出場圏内に位置する状況だったが、参加標準記録(4分02秒50)突破を狙って決勝に臨み、東京五輪の準決勝(3分59秒19=日本記録)、決勝(3分59秒95、8位入賞)に続く、自己3番目となる4分01秒44でフィニッシュ。2種目での五輪出場を、どちらも参加標準記録を突破してクリアしてみせた。

JournalーONE | 日本選手権中長距離3種目に出場し1500m・5000mで2年連続2冠を獲得した田中希実-児玉育美撮影

日本選手権中長距離3種目に出場し1500m・5000mで2年連続2冠を獲得した田中希実-児玉育美撮影

途中から独走となった5000mは、2位に10秒以上の差をつける15分23秒72で圧勝。最終日の800mは、終盤でかわされ7位(2分05秒14)にとどまったが、途中でトップに立ってレースをリードする場面も見せた。4日間で5本のレースを戦い抜いた田中のパフォーマンスは高く評価され、女子の大会MVPに輝いている。

男女走幅跳は橋岡優輝と秦澄美鈴

快勝で代表内定

男女走幅跳は橋岡優輝と秦澄美鈴が、それぞれ優勝。2人は、すでに参加標準記録を突破済みであったため、勝利を決めた時点で、パリ五輪の代表に即時内定した。6位入賞を果たした東京五輪に続く、2大会連続出場を決めた橋岡は、助走スピードを高めて跳躍するスタイルに改良中だが、今回もそのコントロールにやや苦労。2回目にマークした7m95(+2.4)が優勝記録となった。

Journal-ONE | 日本選手権6位入賞を果たした東京大会に続く五輪出場を内定させた橋岡優輝-児玉育美撮影

6位入賞を果たした東京大会に続く五輪出場を内定させた橋岡優輝-児玉育美撮影

大会最終日に行われた女子走幅跳は、雨足が強いなかでの戦いに。前半の試技を6m41(+1.2)で折り返していた秦は、トラック最終種目の男子100mが終了して、スタジアム内の視線をすべて集めるなかで臨んだ6回目の跳躍で、6m56(+1.4)へと記録を伸ばして、4年連続5回目のV。今大会最後の「Paris 2024 QUALIFIED」と記されたボーディングパスを模した内定ボードを受け取り、観客からの歓声に笑顔で応えた。

JournalーONE | 昨年6m97の日本新記録を樹立した秦は最終跳躍で記録を伸ばしてV4。初の五輪切符を手に入れた-児玉育美撮影

昨年6m97の日本新記録を樹立した秦は最終跳躍で記録を伸ばしてV4。初の五輪切符を手に入れた-児玉育美撮影

注目集めた女子やり投・北口榛花

女王の貫禄見せ62m87でV

大きな注目を集めたのは、“世界女王”となった初めて日本選手権を迎えた女子やり投の北口榛花。この種目は、大会2日目の6月28日に行われたが、決勝が開始される1時間ほど前になると、大勢のフォトグラファーたちが助走路へと移動し、無線カメラ(競技者に近い場所に設置し、遠隔で撮影するカメラ)をセッティングする場面も。

JournalーONE | 昨年、女子やり投で「世界一」となった北口榛花には、練習投てきの段階から熱い視線が寄せられた-児玉育美撮影

昨年、女子やり投で「世界一」となった北口榛花には、練習投てきの段階から熱い視線が寄せられた-児玉育美撮影

国内大会の投てき種目で、あまり例をみたい台数の無線カメラが配置されたほか、北口の一挙手一投足は練習投てきの段階から、大きく注目を集める格好となった。

1回目に61m10を投げてスタートさせた競技では、2回目は62m87を投げてトップに立ったが、助走のリズムアップを狙った3投目で動きを崩してしまい、「そのまま戻ってくることができずに終わってしまった」(北口)と、記録を伸ばすことは叶わず。しかし、首位を譲ることなく2年ぶり4回目の優勝を果たした。

上位3選手が0.01秒内でフィニッシュ!

男子100mは坂井が2連覇

パリ五輪代表に内定済みのサニブラウン アブデルハキームが不在のレースとなった男子100mも、残り2枚のパリ行きチケットを懸けて熾烈な争奪戦が繰り広げられた。大会最終日の6月30日、トラック最終種目して行われた決勝を制したのは前回覇者の坂井隆一郎。

武器である鋭い立ち上がりでリードを奪うと、「みんなが上がってくるのを70~80mあたりから感じていた」と後続の圧をひしひしと感じるなかで、最後までリードを守りきり、10秒13でフィニッシュした。

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