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Journal-ONE | 全日本実業団陸上では様々な社会人が出場-児玉育美撮影
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決勝を制したのは佐藤風。20秒67(追い風0.4m)の自己ベストで、佐藤拳(20秒79)、宇野(20秒90)に快勝した。また、決勝こそ後れをとったものの、佐藤拳も予選では1.0mもの向かい風のなか、20秒63と自己記録を更新している。

Journal-ONE | 男子200mでワン・ツーを果たした佐藤風雅(左)と佐藤拳太郎(右)-児玉育美撮影

男子200mでワン・ツーを果たした佐藤風雅(左)と佐藤拳太郎(右)-児玉育美撮影

2人は、翌週に予定されているヨギボーチャレンジ(日本グランプリシリーズ新潟大会)の400mで、東京世界選手権参加標準記録(44秒85)の突破を狙っており、今大会の200mはスピードを確認する最終調整の位置づけで出場していただけに、「いい刺激が入った」(佐藤風)、「新潟でしっかり狙いたい」(佐藤拳)と、笑顔で翌週に向けての意欲を見せていた。

投てきの郡と短距離の青野が2冠達成

110mハードルの野本と女子三段跳の髙島は復活V

このほか、8月3日に女子円盤投で日本人初の60mオーバーとなる60m72をマークし、2019年に出した自身の日本記録を5年ぶりに更新したばかりの郡菜々佳が、2日目の砲丸投と3日目の円盤投をともに制して、日本選手権に続いてダブルタイトルを獲得。

砲丸投と円盤投の2種目に優勝した郡菜々佳-児玉育美撮影

砲丸投と円盤投の2種目に優勝した郡菜々佳-児玉育美撮影

また、女子短距離では、2日目の100mを11秒51(+0.6)の自己新で優勝した青野朱李が、強い向かい風(-1.3m)のなかでのレースとなった最終日の200mでも23秒59で快勝し、2冠を達成した。

Journal-ONE | 100mで11秒51の自己新記録をマークした青野朱李-児玉育美撮影

100mで11秒51の自己新記録をマークした青野朱李-児玉育美撮影

男子110mハードルは野本周成が春先のケガから復調し、世界選手権参加標準記録(13秒27)に迫る13秒38(+0.8)で優勝。女子三段跳では、4月の織田記念で肉離れに見舞われ、パリ五輪出場の可能性があったにも関わらず戦線離脱に泣いた髙島真織子が13m25で制して、復活を果たしている。

Journal-ONE | 男子110mハードルを制した野本周成-児玉育美撮影

男子110mハードルを制した野本周成-児玉育美撮影

女子400mでは、松本奈菜子が日本歴代2位の52秒29をマークして圧勝。女子走幅跳では、竹内真弥が最終6回目の試技で日本歴代10位に浮上する6m49(追い風1.7m)の自己新記録をマーク。6m97の日本記録を持ち、近年国内では無敗を誇ってきた秦澄美鈴を逆転してタイトルを獲得した。

また、この大会はインターハイや日本インカレと同様に、チーム対抗戦となっていることも特徴の1つ。男女総合のほか、男子総合、女子総合の3つで得点が競われる。第72回大会の男女総合を制したのは新潟アルビレックスRC。

男子が22点(男子総合2位)、女子は18点(女子総合6位)を挙げ、合計40点を獲得。2016年以来8年ぶりとなる男女総合優勝を果たした。男子総合は、男子総合は東京ガスエコモが27点で、女子総合は東邦銀行が31点で、それぞれ優勝杯を持ち帰った。

■記者プロフィール
児玉 育美
フリーランスライター、エディター、ときどきフォトグラファー。陸上競技マガジン元編集長。東京女子体育大学卒業後、ベースボール・マガジン社で『陸上競技マガジン』の編集業務に携わったほか、スポーツ書籍の編集、トレーニング専門誌『陸上競技クリニック』の創刊・編集などに従事。フリーランスとなってからは、日本陸連オフィシャルライターをはじめとして、陸上競技の取材・撮影、執筆、編集業務をメインとした活動に取り組んでいる。
≫「X」アカウント https://twitter.com/ikumik6
≫「Instagram」アカウント https://www.instagram.com/exp.kodama/?hl=ja
アクセス
維新みらいふスタジアム
  • 山陽新幹線 新山口駅-JR山口線 (15分)-矢原駅-徒歩約10分
Journal-ONE投稿記者-児玉 育美
取材・文:
児玉 育美( 日本 )
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