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パリ五輪の熱気そのままにWリーグ開幕

フランス・パリで開催された今夏のオリンピックに、11人の日本代表選手を送り込んだ女子バスケットボールの国内トップリーグ”Wリーグ”の2024-25シーズンが10月11日に開幕した。

昨シーズンまでは全14チームが2回戦総当たりで戦っていたが、今シーズンからはかつて採用されていた2ディビジョン制に再び移行し、昨シーズンの上位8チームによる”Wリーグプレミア”、残る6チームによる”Wリーグフューチャー”に分かれてそれぞれ覇権が争われることとなった。

◆Wリーグプレミア

富士通 レッドウェーブ(2023-24シーズン1位)

デンソー アイリス(2位)

ENEOSサンフラワーズ(3位)

シャンソン化粧品 シャンソンVマジック(4位)

トヨタ自動車 アンテロープス(5位)

トヨタ紡織 サンシャインラビッツ(6位)

日立ハイテク クーガーズ(7位)

アイシン ウィングス(8位)

◆Wリーグフューチャー

三菱電機 コアラーズ(9位)

東京羽田ヴィッキーズ(10位)

山梨クィーンビーズ(11位)

新潟アルビレックスBBラビッツ(12位)

プレステージ・インターナショナル アランマーレ(13位)

姫路イーグレッツ(14位)

日本代表を擁するクラブ型チーム

Wリーグは企業形態のチームが上位を占め、地域に根差して活動するクラブ型チームは、5チーム全てがWリーグフューチャーに集結。その中で唯一、パリ五輪日本代表選手を輩出したのが東京羽田ヴィッキーズだ。

2021年の東京大会から、2大会連続で五輪に出場した本橋菜子を擁する東京羽田は、1996年のアトランタ五輪に出場し、女子バスケットの世界最高峰”WNBA”で日本人として初めてプレーした萩原美樹子がHC(ヘッドコーチ)としてチームを率いるなど、ネームバリューという点は申し分ない。

昨シーズンは8勝18敗の10位という結果だったが、今シーズンのWリーグフューチャー所属チームとの対戦に限れば7勝3敗。Wリーグプレミア昇格を懸けた上位争いに加わることは確実と見られる。

今季の開幕戦は、ここ数シーズンほとんどの試合で接戦を演じてきた山梨クィーンビーズをホームに迎えた。第1戦は序盤に先手を取ると、後半に着実にリードを広げて81-65の16点差で勝利。翌日の第2戦、第1クォーターに21-10と主導権を握りながらも追いつかれて折り返したが、第3クォーターの10分間は22-6と再び勢いに乗り、最終スコア66-53で連勝スタートとなった。

アウェーの第2週も姫路イーグレッツに連勝。そして第3週はホームに戻ってプレステージ・インターナショナル アランマーレ(以下、アランマーレ秋田)との対戦だったが、この第3週は東京羽田にとって今シーズンの最初のキーポイントとなる2試合だった。

東京羽田はホームゲームの多くを東京・大田区総合体育館で開催してきたが、その大田区総合体育館は、今年12月下旬までの予定で改修工事が行われており、現在使用できない。そのため、東京羽田の年内のホームゲームは都内の他の施設で開催されることになった。

開幕週は同じ大田区内の日本工学院アリーナで開催できたが、第3週は江東区にある有明アリーナでの開催。しかも、通常は土・日曜あるいは金・土曜の2日間で組まれる日程が、この週は水・木曜の2日間で組まれた。

第2週の姫路戦2試合から中2日で、さらに2試合という日程は、レギュラーシーズン60試合を戦うBリーグでもほぼ前例のないケースだ。対戦相手のアランマーレ秋田も同じ条件ではあるものの、選手のコンディション調整や対戦相手の対策などに影響が出る懸念はあり、東京羽田にとって経験のない、難しい状況であることは間違いなかった。

その第1戦は最終スコアが69-66。第2クォーターの10分間を25-5と圧倒し、44-19で折り返しながら、第3クォーターは逆に10-23と劣勢に転じ、最大26点あった点差は第4クォーター残り35秒に1点まで縮まった。最後に本橋がファウルで得たフリースロー2本を落ち着いて決め、逃げきることができた。

プレミア昇格に向け感じる手応え

薄氷の勝利ではあったものの、チームとしては成長が感じられる内容でもあった。昨シーズンまでは、相手が勢いづくと焦りが生じ、ミスが連鎖するという悪循環が見られたが、今シーズンは追い上げられても踏ん張り、逆転を許さずに試合を進めることができている。その点では、萩原HCにも良い感触があるようだ。

「今シーズンもわりと二転三転のゲームが続いてるんですけど、前半に作った貯金を後半に食いつぶすところまではいってないんですよ。悪い展開になってもオフェンスリバウンドでつなぐとか、昨シーズンとは違う戦い方ができていると思います」と萩原HC。

通常より短い準備期間にもかかわらず、対戦相手への対策を事前にしっかり確認し、それに沿ったゲームプランを選手たちが遂行できた点についても、萩原HCは評価した。

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