初回の2点を守りきったトヨタが2024シーズン優勝、そして2連覇を達成した。
試合を終えて
優勝後に行われた優勝監督インタビューで馬場 幸子監督は、「素晴らしい環境を作ってくださったスポンサーの皆様、そして会場に足を運んでくださったファンの皆様はもちろん、関係者の皆様に心から感謝を申し上げます」とお礼を伝えた。
今日の試合に向け、どんな作戦を立てたのかを聞かれると、「今日のゲームプランはありません。もう準備してきたことや考えたことを、出し切るだけと選手も声を掛け合っていたので、それを信じて試合に臨みました」
「球場に足を運んでくださった皆さんの声が、ベンチは持ちろん、会場全体に響いていました。それが本当に力になりました。ありがとうございました」とスタンドのファンに向かって感謝を伝えた。
「今年は最高のレベルまで行きました。素晴らしい選手達に幸せな時間を過ごさせてもらいました。ありがとう!」と選手に向けても伝えていた。
「来年また日立さんをはじめ、15チームで切磋琢磨しながらJDリーグを盛り上げていきたいと思っています。一年間ありがとうございました」と挨拶を締めくくった。
追撃及ばず惜敗した日立の村山 修次監督は「選手たちは一年間、本当によくやってくれた。感謝しかない」と切り出す。
「試合が終わったばかりで何も考えられないが、最後の最後で勝てなかったのは何かが足りないということ。それを振り返り、就任直後から “日本一” になるという目標は変わりませんので、また一からチームを作っていきたい」と悔しさを滲ませながらも、またこの舞台に立てる強いチームを作ると話した。
決勝の舞台で先発を任された長谷川 鈴夏投手は、「ダイヤモンドシリーズ決勝の大舞台は、一球でも失投の許されない場所だったことを痛感しました」と試合を振り返った。
「昨シーズンこの舞台を経験しているトヨタと、初めて出場した私たちの経験の差が出た。来シーズンはここで得たものを活かし、絶対に戻ってきます」とリベンジを誓い今シーズンを総括した。
JDリーグ4年目はさらなる飛躍を – 髙城 いづみ会長
「(ダイヤモンドシリーズ)準決勝、決勝と本当に多くのファンがスタジアムに足を運んでいただいた。選手たちもその声援に応える素晴らしいプレーを最後まで見せてくれた。ファン、選手たちに感謝です」と、2024シーズンのファイナルを終えた直後に話したのは、JDリーグの髙城 いづみ代表理事兼会長だ。
「リーグ戦から多くの試合会場を回ったが、どの試合も素晴らしいプレーばかり。観ている私たちに、たくさんの笑顔と感動を与えてくれた」と、3年目を迎えてさらにレベルが上がった16チームのプレーを讃えた。
「しかし、残念ながらその感動を共有した観戦客数はまだまだ足りないなと感じます。もっとJDリーグの素晴らしさを伝え、スタジアムに足を運んでいただけるよう私たちがもっと頑張らなければならない」と、早くも4シーズン目に向けた抱負を語る髙城会長だった。
世界大会をJDリーグが盛り上げる – 冨永 哲夫チェアマン
「あっという間に過ぎたシーズンだった」と話すのは、冨永 哲夫代表理事兼チェアマンだ。今シーズンから髙城会長と共にチェアマンに就任し、各会場に足繁く通った”怒濤の一年目” を振り返った。
会場後方に見える改装工事中の瑞穂公園陸上競技場は、2年後に開催を予定している第20回アジア競技大会のメイン会場。「2年後はここでアジア大会が開催され、4年後にはロサンゼルス・オリンピックも控えている。金メダル獲得が期待される女子ソフトボールをJDリーグから盛り上げていきたい」と、笑顔で話した。