2024シーズン開幕から安定した強さを見せ、リーグ戦で過去最高成績である2位となったギャラクシースターズ。チーム初となる “プレーオフ2ndステージ” へ進出し、悲願の日本一獲得へあと一歩まで迫る活躍を見せた。更なる高みを目指し、チーム力底上げを狙う重要なオフシーズンとなるがソフトボール界のために立ち上がった。

初の2ndステージ進出を果たしたSGホールディングス-Journal-ONE撮影
「私たちのチームだけが頑張っていてもリーグを盛り上げていくことは難しい。出来るだけ多くのチームと協力して、ソフトボールを知らない方たちにも楽しさを知って欲しいのです」と話す加藤監督は、ライバルチームにも声を掛ける。その呼びかけに賛同した西地区のチームが集まり、今夏初めて “ニトリJD.LEAGUE西地区エキシビションゲーム・セミナー” を開催。多くの子どもたちが集まり、JDリーガーたちと笑顔いっぱいのひとときを楽しんだ。

6月に初開催された西地区フェスティバルでの一幕ーJournal-ONE撮影
続くこの冬は、関西の2チームで “運動会” を開催するという新企画 “関西スポーツフェスティバル~KANSUPO~in守山” を編み出した加藤監督は、「アイデアは私ですが、協力してくれた財団(公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団)、賛同してくれた関西のチーム、そしてこのイベントを考えて準備してくれた選手たちがいて初めて成し得ることができるのです。今日は静かに後で選手たちや参加していただいた皆さんを見守ります(笑)」と、会場後方から嬉しそうにイベントを見守っていた。

発案者の加藤愛監督(SGH)は笑顔でイベントを見守った-JournalーONE撮影
企業もライバルも協力しての初開催
現場からのアイデアを具体化するには、様々な協力者が必要だ。その最前線を担ったのが、公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団(以下、SGH文スポ)。文化芸術及びスポーツの振興・発展に寄与するため様々な活動を行っている組織だ。
“関西スポーツフェスティバル~KANSUPO~in守山” 午前の部となるティーボール大会で、司会を務めていたSGH文スポの兵頭 花帆さんは、「現場からの積極的なアイデアを何とか実現させたいと思いました」と話す。ギャラクシースターズOGでU16日本代表にも選ばれたことのある兵頭さんだけに、現場との意思疎通はもちろんティーボール大会の切り盛りもお手のもの。

チーム発案の企画で司会を演じる兵頭 花帆さん-JournalーONE撮影
「ソフトボールを引退した後は、京都市内で配達ドライバーもやっていました。今回、SGH文スポで仕事をしていることでギャラクシースターズの活動をサポートすることができました。ソフトボールの人気拡大に繋がれば良いですね」と、子どもたちの嬉しそうな表情を一生懸命カメラに収めていた。

子ども達の笑顔をカメラに収める兵頭さん-JournalーONE撮影
関西のライバルチームも企業のバックアップがあって参加にこぎ着けた。滋賀県湖南市を本拠地とする “日本精工ブレイブベアリーズ” と太成学院大学ソフトボール部も、オフシーズンの貴重な練習時間を割いて参加した(兵庫県尼崎市を本拠地とする“シオノギレインボーストークス兵庫”は日程が合わずに欠席)。

西地区のライバル・日本精工ブレイブベアリーズの選手も参加-JournalーONE撮影
「ルーキーイヤーはあっという間の一年でした。この一年を支えていただいた地域の皆さんに少しでも恩返しできれば」と話すのは、ブレイブベアリーズの岡崎 仁美選手だ。ルーキーながら開幕から三塁の定位置を獲得した岡崎選手は、全29試合に出場して打率.214の成績を収めた。「最初は、JDリーグの打球の早さに対応するのに苦労しました」とシーズン当初を振り返ったが、徐々に精度を高めた守備力で何度もピンチを救った岡崎選手は、子どもたちと一緒に守備につき笑顔でボールを追いかけていた。