後に続く川真田 紘也選手(長崎ヴェルカ)、馬場 雄大選手(長崎ヴェルカ)、比江島選手、ホーキンソン選手も氣志團スタイルで登場。選手たちのお茶目な姿にファンも大喜びだった。
序盤からテンポよく進むゲーム展開
ららアリーナ東京ベイの天井に消えていった辻選手も無事にコートへ戻り、出場選手が揃ったところでいよいよティップオフ。
第1Qは、川真田選手の得点で口火を切ったB.BLACKがホーキンソン選手のシュートなどで得点を重ねて優位に試合を進めるが、前半戦でペースを作りたいB.WHITEも、渡邊選手がB.BLACK・比江島選手とのマッチアップから3ポイントシュートを決める。
3ポイントの決めポーズでお馴染みの3本の指を立てて舌を出す “マコポーズ” を比江島選手に向けて披露した渡邊選手に比江島選手も苦笑い。渡邊選手に負けじと、吉井 裕鷹選手(三遠ネオフェニックス)、富樫選手も競うように3ポイントシュートを決め合うハイレベルな戦いに、試合序盤から会場は大興奮となる。
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マコポーズを比江島選手に見せ付ける渡邊選手‐Journal-ONE撮影
3ポイントだけが魅せるプレーではない!B.BLACK・川真田選手はゴール下からインサイドの攻撃で得点したり、リバウンドを掴みとるプレーで会場を湧かせる。相手を圧倒させる存在感あるプレーに、チームメイトもボルテージが上がっていく。
そして、2024‐2025シーズンで引退を表明しているB.WHITE・ジェフ・ギブス選手(越谷アルファーズ)のプレーにも会場からは大歓声が起きた。ジェフ・ギブス選手は2010年に ”トヨタ自動車アルバルク”(現 ”アルバルク東京” )でプレーを始め、現在の44歳になるまで15年間に渡って日本バスケット界を牽引してきたベテラン選手。
今回のオールスターが最後の出場となるギブス選手だが、若手にも引けを取らない巧みなドリブルとシュートで魅せる。次々とリングにボールが吸い込まれていくプレーを見て、会場に詰めかけた全てのファンも大きな声援でギブス選手を称えて続けていた。
交代でベンチに戻ったギブス選手は、満員となった観客席を見渡す。玉のように吹き出した大粒の汗とは”別のもの”で目を湿らせたその表情には、自らの15年間を温かい拍手で労ってくれたファンに対する感謝の念が現れているようだった。
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最後のオールスターでも迫力あるプレーでファンを魅了‐B.LEAGUE提供
点差が少しづつ開いていき、B.BLACKのジャック・クーリー選手(琉球ゴールデンキングス)も波に乗るように3ポイントシュートを次々と決めたものの、第1Qは26‐31でB.WHITEがリードを奪ったところでブザーが鳴った。
第2Qに入ると選手が大きく入れ替わる。B.BLACKの齋藤 拓実選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、B.WHITEのヤン ジェミン選手(仙台89ERS)、田代 直希選手(千葉ジェッツ)が3ポイントシュートを決め合う展開に。このハイレベルな点の取り合いが続く試合展開に会場は更に盛り上がった。
しかし、試合の流れはB.WHITEに更に傾く。リバウンドを取り相手に得点させないディフェンスで攻撃権を奪うと、パワフルなインサイドからの攻撃で得点を重ね、一時はリードを15点差をつける展開となった。
守備でも船橋市出身の原 修太選手(千葉ジェッツ)と田代選手の同級生コンビによる “船橋トラップ” が炸裂!長い付き合いの二人によるプレッシャーで、相手にパスを出させずチャンスを作らせない。この攻撃的なディフェンスに会場からは大きな歓声が沸いた。
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船橋コンビによる船橋トラップ‐B.LEAGUE提供
それでもモメンタムを失わないB.BLACKは、須田 侑太郎選手(シーホース三河)と岸本 隆一選手(琉球ゴールデンキングス)の3ポイントシュートで、徐々に試合の流れを引き寄せていく。
ドウェイン・エバンス選手(広島ドラゴンフライズ)の活躍もあり得点を重ねるB.BLACKだったが、B.WHITEも順調に得点を重ねる。この第2Qも結果、B.BLACKは48‐62と点差を詰められずに終了した。
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豪快なダンクも炸裂‐B.LEAGUE提供
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