この点差キープに貢献したのは、B.WHITEの篠山選手だった。ゴール下でコートの端から端までをシャトルランのように往復しながら相手をかわし、パスを貰うというガッツあるプレーで得点を演出し、会場を大きく盛り上げた。
華やかなハーフタイムで両チームにエールを
ハーフタイムにはB1全チームのチアダンサーとマスコットキャラクターが一緒にパフォーマンス。キャラクター同士の可愛らしい絡みや自チームのチアダンサーとのコラボレーションが更に会場を沸かせた。

全チームのチアも試合を盛り上げる‐Journal-ONE撮影
Bリーグのチアダンサーたちは観客近くでパフォーマンスをするため、ファンの顔を覚えてくれるなんてことも少なくはない。カメラを片手に、推し選手の撮影をしながら応援するというファンが近年増加しており、選手だけにとどまらず、チアダンサーたちにも注目が集まっている。
煌びやかなダンスで更に会場を盛り上がったところだが、この夢のような時間も残り時間は後半の20分のみ。「あっという間だな」という思いがこみ上げてくる中、第3Qのブザーが鳴り響いた。
ここから巻き返したいB.BLACKが、この第3Qでじわじわと点差を詰める展開となる。B.WHITEの富樫選手と渡邊選手によるコンビ技で得点はされるものの、川真田選手の3ポイントシュート、セバスチャン・サイズ選手(アルバルク東京)、ニュービル選手がこの試合2桁得点をマークした。少しづつ点を重ねていったB.BLACKは第3Qだけでなんと34得点。82-90とB.WHITEの背中を完全に捉えることに成功し、残すは勝負の最終クォーターのみとなった。

試合中のこんな絡みもオールスターならでは‐B.LEAGUE提供
ついに迎えた第4Q、B.BLACKの田中 大貴選手(サンロッカーズ渋谷)が3ポイントシュートを決めるなど、開始数分で90-94と試合をひっくり返す流れになってきた。逃げるB.WHITEは残り約7分で田代選手が100得点目を挙げ、90-100とまた点差を広げる展開となる。
B.BLACKも辻選手の3ポイントシュートで100得点を超え徐々に差を縮めていったが、富樫選手がこの日5本目となる3ポイントシュートを決める絶好調ぶりを発揮して突き放す。
残り5秒で齋藤選手が3ポイントシュートを沈めた後、ギブス選手のラストオフェンスのダンクは惜しくもリングには収まらず、ここで試合終了のホイッスルが鳴った。序盤でリードを奪い、最後まで逃げ切ったB.WHITEが114-119で勝利。最後まで戦い抜いた選手たちは、お互いに握手で称えあった。
この試合のMIP(最も印象に残った選手)にはB.BLACKの川真田選手が選ばれた。この部門は今年から始まったというのもあり「初代MIPなので、歴史に名を刻めて嬉しいです。初めての本戦だったのでライジングとは違ってどうなるのかなと思ったけれど、楽しくプレーできたのが一番だと思っています」とコメント。

川真田選手をコートから撮影するセバスチャン・サイズ選手‐Journal-ONE撮影
MVPの候補にはB.WHITEの富樫選手、渡邊選手、吉井選手、須田選手の4人が選出。MVP受賞の自信を問われた各選手へのインタビューでは、最後にマイクを向けられた渡邊選手から「富樫選手に清き一票を!」と言って会場を笑わせる。
実はオールスターが始まる前、地元開催の富樫選手は「どんな形でもMVPを獲りたい」話していたのだ。SNS投票での結果を待っている時の富樫選手以外の3人は、富樫選手が受賞するように祈る仕草見られる中でいよいよSNS投票の集計が終わり「結果発表~!」。MVP は見事、富樫選手に決定した。
MVP受賞の自信を問われた際、「大きな活躍をしていない」と控えめにコメントしていた富樫選手は、想定通りのMVP受賞に苦笑い。しかし、2017年の第1回BリーグオールスターでMVPを受賞して以来、史上初となる2度目のMVP受賞を果たした富樫選手は以下の様に喜びを語った。
「千葉ジェッツで長くプレーしている中、たくさんの投票で選んでいただき、スターターとしてプレーできたこと、そしてMVPも含めこの2日間を楽しめました。大成功のオールスターを船橋市で開催できたのがすごく嬉しいです。イベントやコンテスト、ライブなどを含めて観客の皆さんも楽しんでいただけたこと、それがオールスターのすべてだと思うので本当に良かったと思います」と、地元・新アリーナで開催したこのイベント全体を総括。
