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トラック種目:世界選手権種目にない短い距離を制するのは?

トラック種目になっている60mと60mハードルは、世界選手権では実施されない種目だが、WAワールドランキングでは、60mは100mに、60mハードルは110mハードル(男子)および100mハードル(女子)に紐づく種目となっている。8位までに入賞すれば、大会カテゴリに基づく順位スコアも加算され、選手たちにとってはランキング順位をより効果的に上げる絶好のチャンスだ。

男子60mは、日本記録保持者(6m52)の多田修平をはじめとする歴代記録上位者や世界大会でメダルや入賞の実績を持つ面々はエントリーしていない。注目選手は、昨年、10秒09まで自己記録を伸ばしてきた宇野勝翔、10秒10の自己記録(2022年)を持つ和田遼(ミキハウス)、東京五輪男子4×100mリレー代表(補欠)で昨年3年ぶりに10秒18の自己新をマークしたデーデーブルーノ(セイコー)。

男子60mのタイトルを狙う宇野勝翔(83)。順天堂大の出身で、ハードルの村竹ラシッドや3000m障害の三浦龍司とは同期

男子60mのタイトルを狙う宇野勝翔(83)。順天堂大の出身で、ハードルの村竹ラシッドや3000m障害の三浦龍司とは同期-児玉育美撮影

また、高校生では、西岡尚輝(東海大仰星高校)がエントリー。昨年、高校歴代2位となる10秒11をマークしたほか、インターハイ、U20日本選手権、国民スポーツ大会の3タイトルを獲得、U20世界選手権でも5位入賞を果たしたホープが、どこまでシニアの上位戦線に絡めるか。桐生祥秀が2014年に樹立した6秒59のU20室内日本記録を更新する可能性もある。

男子60mハードルも、110mハードルで13秒04の日本記録を保持し、すでに東京世界選手権の参加標準記録(13秒27)も突破済みの泉谷駿介(2023年ブダペスト世界選手権5位)と村竹ラシッド(パリオリンピック5位)のトップ2は出場しない。110mハードルは、この2人を含めて国内の水準が非常に高く、東京世界選手権の代表争いも超激戦区となることが見込まれている種目。

日本選手権室内には、ベテランと呼ばれる年代になった高山峻野がエントリーしており、2017年ロンドン、2019年ドーハ、2023年ブダペストに続く4回目の世界選手権、さらには2021年東京五輪に続く自国開催の世界大会出場に挑むシーズンをスタートさせる。自己記録は、世界選手権参加標準記録を軽く上回る13秒10(2022年)。世界選手権でファイナルを狙える実力を持つ選手だ。

男子60mハードルには長年男子110mハードルを牽引する高山峻野が参戦

男子60mハードルには長年男子110mハードルを牽引する高山峻野が参戦ー児玉育美撮影

女子60mには、日本代表として多くの世界大会を経験している大エース、鶴田玲美、君嶋愛梨沙、兒玉芽生の3人が出場するほか、昨年、世界リレー代表に選出される躍進を遂げた三浦愛華、山形愛羽(福岡大、女子100mU20日本記録保持者)がエントリー。”全国高校3冠”を獲得した小針陽葉(富士市立高)、11秒57の中学記録を樹立した三好美羽(F・a・s・t)も出場と、年代の枠を越えた激戦が繰り広げられそうだ。

女子60mハードルは、世界選手権実施種目である女子100mハードルとともに、近年、好記録誕生が続いている。今大会には、昨年、100mハードルで12秒69の日本記録を樹立した福部真子のほか、この種目の日本記録(8秒01)保持者である青木益未(100mハードル元日本記録保持者12秒86)、大松由季(12秒94)、清山ちさと(12秒96)、中島ひとみ(12秒99)と、5人の12秒台ハードラーがエントリー。

女子60mハードルで5連覇中の青木(中央)。8秒01の日本記録保持者でもある

女子60mハードルで5連覇中の青木(中央)。8秒01の日本記録保持者でもあるー児玉育美撮影

昨年、13秒07の学生記録を樹立した本田怜(順天堂大学)も含めた混戦のなかで、日本人女子初の7秒台となる日本記録の更新が期待される。

フィールド種目:世界選手権参加標準記録突破者誕生なるか?

屋外と同じ設定で実施されるフィールド種目は、記録も屋外と同等の扱いとなるため、東京世界選手権の参加標準記録に挑むチャンスともいえる。ただし、どの種目とも、本番でマークすれば入賞は確実というレベルの高さであるため、実現はかなり高いハードルといえそうだ。

男子走高跳で優勝候補に挙げられるのは、2023年にブダペスト世界選手権とアジア選手権で日本代表を経験した長谷川直人。自己記録の2m26は、すでに何度もクリアしている記録で、そろそろもう1つ次の高さ(競技会では2m28、2m29に上がるケースが多い)を成功させたいところだ。

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