
11月の京都戦で見せた平野選手の熱いプレーはお預け-JournalーONE撮影
試合後、「アジアカップからの帰国直前まで、出場する予定だった。帰国直後に微熱が出たため急遽出場を見合わせた」と村上恭和総監督が早田選手欠場の理由を明かした。パリ五輪で痛めた左手首付近の負傷もあり、シーズン開幕から長期欠場が続いていた早田選手だが、12月26日からTリーグにも出場を果たすまでに回復。プレーオフでは、五輪代表選手同士のガチ対決が観られるだろう。
木下アビエル神奈川 vs 日本生命レッドウルフ
プレーオフに向けた戦いは第1マッチから白熱。木下アビエル神奈川の木原美悠選手、チュ チョンヒ選手のペアと、日本生命レッドウルフ・上澤杏音選手、笹尾明日香選手のペアが激突したダブルスは、ファイナルゲームまでもつれ込む展開となった。
「プレーオフセミファイナル、ファイナルを想定して様々なパターンのペアを試すための起用だったが、上手く機能しなかった」と中澤鋭監督が試合後に振り返ったとおり、パリ五輪リザーブメンバーの木原選手、韓国代表のチュ チョンヒ選手と珍しい組み合わせで臨んだ木下アビエル神奈川は、第1ゲームを落とす。

プレーオフを想定して組まれた木原美悠選手、チュ チョンヒ選手のペア-JournalーONE撮影

ダブルスで先制した上澤杏音選手、笹尾明日香選手のペア(日本生命レッドウルフ)-JournalーONE撮影
第2ゲームを取り返したものの、今シーズン6勝1敗と好調の全日本選手権ダブルスを制した笹尾選手、成長著しい若手の上澤選手のコンビネーションが勝り、日本生命レッドウルフがダブルスを制してプレーオフ進出への執念を見せた。
続く第2マッチは、ダブルスで戦ったチュ チョンヒ選手、笹尾選手がコートに残ってのシングルスマッチ。この試合も、序盤から常に先手を奪うチョンヒに対し、笹尾も粘りを見せる接戦。

ダブルス戦に続き粘り強いプレーを見せた笹尾明日香選手(日本生命)-JournalーONE撮影
マッチカウント2-1とチュ チョンヒ選手リードで迎えた4ゲーム、長いラリーを制するなど常に冷静にプレーしたチュ チョンヒ選手が3-1とゲームを制して、木下アビエル神奈川が1勝1敗のタイに持ち込んだ

サーブを打つチュ チョンヒ選手(KA神奈川)-JournalーONE撮影
第3マッチに入ると、会場はさらに大きな歓声に包まれる。いよいよ張本美和選手が、アジアカップからの帰国後すぐとなる戦いに挑んだ。対戦する台湾のエース・チェン イーチン選手もアジアカップから帰国しての参戦。アジアカップでは互いに準々決勝で敗退。アジアカップでの両名の対決はなかったが、チェン イーチン選手は予選で早田選手を3-2で下している。

張本美和選手(KA神奈川)の登場に会場が沸く-JournalーONE撮影
“船橋シリーズ”三戦目で初めてコートに立つ張本美和選手に、会場からは大きな拍手が送られる。第1ゲームを9-11で落とした張本選手は、続く第2ゲームを11-5と取り返したものの、続く第3、第4ゲームを落として日本生命レッドウルフが2勝1敗と再びリードを奪った。

チェン イーチン選手(日本生命)が張本選手を下して再びリード-JournalーONE撮影
第4マッチ、後がない木下アビエル神奈川は、今季シングルス8勝、ダブルス7勝の活躍を見せている長﨑美柚選手を。対する日本生命レッドウルフは今シーズン、シングルスで13勝を挙げている赤江夏星選手をコートに送る。第1ゲームを11-8で勝ち切った赤江選手がモメンタムを掴んだように見えたが、第2ゲームでは長﨑先取が11-4と圧倒し、簡単にモメンタムを渡さない。