
全国制覇へ抱負を語った山本監督と小暮主将-Journal-ONE撮影
馬橋東西地区の10チームが集まって結成されている”馬橋プレミア”だが、「学校は違うが、いつも同じ地区で戦っている仲間なのでチームワークは抜群」と、セカンドを守る小暮晟玄主将(5年生)は胸を張る。
「少し元気すぎて、まとめるところが大変」とニッコリ笑う小暮選手の夢は、もちろん“プロ野球選手”。全国大会を存分に楽しみ、その経験を今後の豊かな人生に活かして欲しいと願うばかりだ。

本郷谷松戸市長と記念撮影する馬橋プレミアナイン-Journal-ONE撮影
過去最強の戦力で一戦必勝を-松戸JSLホワイトレイズ
「今までで一番手応えのあるチームになりました。過去最高のベスト8を目指しますが、一戦必勝で大事に戦っていきたい」と話すのは、”松戸JSLホワイトレイズ”の小林功征監督だ。
全国大会出場を夢見る、松戸市ジュニアソフトボール連盟所属チームの女性選手たちを集めてこの春に10年目に突入する”松戸JSLホワイトレイズ”。節目の年を迎える8回目の全国大会出場で、悲願の全国制覇まで一気に駆け上がる可能性も十分にある。

日立・杉浦選手の激励動画を前に松戸JSLホワイトレイズの皆さん-Journal-ONE撮影
昨夏に出場が決定していた”第38回全日本小学生女子大会”が、開催地の豪雨災害により中止となってしまった片桐亜瑚主将(5年生)は、自身二度目となる全国の舞台を前に「元気で仲の良いチームメイトと一緒に、全国大会を楽しみたい」と抱負を語った。
扇の要としてチームを纏める片桐主将に、インタビュー中にもかかわらず、普段は他のチームで活動するチームメイトたちが笑顔で大集合。明るく元気なチームカラーを存分に見せてくれた。
ソフトボール以外は「絵を描くことが好き」と、多趣味な一面も教えてくれた片桐主将。集まった仲間たちと、「まだJDリーグを観に行ったことはありません。杉浦選手のプレーをぜひ生で観てみたいです。監督!チームみんなを連れて行ってください!」と、ビデオメッセージを送ってくれた偉大な先輩に会う機会を熱望していた。

片桐主将は本郷谷松戸市長に向け健闘を誓った-Journal-ONE撮影
少子化に負けない地域スポーツの在り方
人口50万人を超える千葉県松戸市だが、ソフトボールを楽しむ小学生たちは年々減っている。そのような中、学区を越えて集まった選手たちをまとめ上げ、全国大会に出場するチームに育て上げることは、チーム運営者や親御さんの熱意と協力がなければ到底成り立たない。
全国の中学校では現在、学校単位の部活動から地域との連携や地域での活動へと移行する取り組みが国を挙げて進められており、その成果に期待が寄せられている。
心身の健康の増進や、青少年の健全育成、地域コミュニティの醸成など、さまざまな役割が期待されるスポーツ。そのベースとなる小学生たちの活動の場に、自治体やトップチームがスポットを当てる取り組みは、地域スポーツの在り方の新たな道になる。
今回、ソフトボールという競技を通じて育まれたこの絆が、今後どのように太く強いものになっていくのか。引き続きこの交流を追っていきたい。
