12月末に開幕した「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」も後半戦に入った。今シーズンも、大学4年生が「アーリーエントリー」に登録し、試合に出場している。
「アーリーエントリー」とは、大学チームに所属している最終学年(大学4年生、大学院2年)の選手たちが、一定の条件を満たすことで、大学選手権決勝後に内定しているチームの公式戦に出場できる制度。導入されて3シーズン目を迎えている。
かつては4月になって、入社や入団してからでないと、公式戦に出場できなかったが、若手選手の強化、育成の観点から新人選手の出場が前倒しされたというわけだ。
一昨季は静岡ブルーレヴズのSO(スタンドオフ)家村健太が躍動し、昨季はクボタスピアーズ船橋・東京ベイのPR(プロップ)為房慶次朗が存在感を示し、すぐに日本代表まで駆け上がった。2025年に入り、各チームに内定している大学4年生の選手たちが、アーリーエントリー登録されていったが、さすがに1月中の出場はなかった。
しかし、2月に入ると、大学選手権でベスト4に入った強豪大学のキャプテン3人がさっそくリーグワンデビューを飾った。
早稲田大学の主将・佐藤健次、FWでリーグワン最速デビュー
2月9日の第7節、FW(フォワード)で最速デビューを飾ったのが、大学選手権で惜しくも準優勝だった早稲田大学のキャプテンで、ディビジョン1の強豪・埼玉パナソニックワイルドナイツに入団したHO(フッカー)佐藤健次だった。

早稲田大時代の佐藤健次選手‐斉藤健仁撮影
まだ見慣れないブルーのジャージーの「16」番を身に纏った佐藤は、昨季優勝の東芝ブレイブルーパス東京戦に、後半40分から3分ほど出場を果たした(試合は28-28の引き分け)。その後の3試合にも出場し、第9節の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦で先発出場し、モールからリーグワン初トライも挙げて39-10の勝利に貢献した。

リーチ マイケル(BL東京)と対峙するHO佐藤健次選手‐斉藤健仁撮影
「大学選手権決勝(vs.帝京大学)で負けたから早くチームに合流した」という佐藤はリーグワンデビュー後、「人生で一番緊張したが楽しめた。まずはワイルドナイツで信頼される選手になって、優勝の1つのピースになりたい」とトレードマークの大きな笑顔を見せた。

初キャップの試合後、報道陣の質問に答える佐藤健次選手(埼玉WK)-JournalーONE撮影
昨夏、すでに日本代表に選出され、テストマッチではなかったもののマオリ・オールブラックス戦に出場した佐藤。大学選手権決勝後に「この敗戦の悔しさを一生忘れず、今後のラグビー人生でがんばっていきたい。2027年ワールドカップは日本代表のスタメンで出る」と宣言した通り、ワイルドナイツで大きく飛躍して、今季も日本代表入りをうかがう。

リーグワンデビューを果たした佐藤健次選手‐斉藤健仁撮影
大学王者の主将・青木惠斗、フィジカルで学生らしからぬプレーを見せる
佐藤から遅れること3週間、3月1日の第10節、佐藤と中学校(神奈川県選抜)、高校(桐蔭学園)時代からの盟友で、帝京大学を4連覇に導いたFL(フランカー)青木惠斗キャプテンもトヨタヴェルブリッツでデビューを飾った。

帝京大学を4連覇に導いたFL・青木惠斗キャプテン‐斉藤健仁撮影
帝京大学の赤ではなく、緑のジャージーで「19」番を纏った青木は、浦安D-Rocks戦で、後半21分からピッチに立った。なお、ともにヴェルブリッツに入団した帝京大学4年のFB(フルバック)小村真也も同時に出場した。
2月にチームに合流し、帝京大学の先輩であるFL奥井章仁と、タックル練習などに精を出し、すでに練習試合にも出場していた青木は、「まず、うれしかったことが第一。バックローの選手の層が厚い中、チャンスをもらえることは大きなことだと思う」と声を弾ませていた。

大学時代、青木(左)と佐藤‐斉藤健仁撮影

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