
埼玉WKのロビー・ディーンズHCは端的に試合を振り返った‐Journal-ONE撮影
700日前に敗れた相手も同じ静岡BRであったことについては、「特に苦手意識を持っているわけではないが、とても粘り強いチームであると感じている」と、好調・静岡BRの粘り強さを称賛していた。
「若い選手との連携も問題なく戦えた」と振り返った“ボムスコッド”のヴァルアサエリ愛選手も、日本代表選手たちの相次ぐ離脱と敗戦との関係性を否定する。「相手のタックルは、最後まで強くて早かった。プレーオフで対戦する可能性が高いチームなので、今回の反省を活かして次に繋げていきたい」と話してスタジアムを後にした。

静岡BRのプレーに警戒感を高めるヴァルアサエリ愛選手(埼玉WK)-Journal-ONE撮影
大金星に笑顔も切り替え早く
「勝てて良かった。いつも少ない(報道陣が)のに、今日いっぱいですね」と、冒頭から笑いを誘ったのは、静岡BRの藤井雄一郎監督。
「ブレイクダウンのところでしっかりコンテストしようと臨み、アタックもディフェンスもペナルティを少なく戦うことができました」と勝因を振り返り、選手たちを称える顔には笑顔が見える。
スミス キャプテンも、「勝てて嬉しい。最初の20分は圧力を受けてしまったが、ここを凌ぎきり、点を取られても取り返して行けた。埼玉WKに勝ったことは自信になるが、どのチームが勝ってもおかしくないリーグなので、一試合一試合を大事に戦っていきたい」と、笑顔で試合を振り返るも次節に向けて早くも気持ちを切り替えた。

二つ目の金星を挙げて笑顔で会見に臨む藤井監督とスミス主将-Journal-ONE撮影
昨季のファイナリスト(BR東京と埼玉WK)をホストゲームで破る金星を挙げた理由を聞かれた藤井監督は、少し間をおいて「サポーターのみなさんのおかげだと思います。慣れ親しんだグラウンドでもあるが、僅差の試合展開の中、みなさんの声援のおかげで勝つことができました」と、ファンの声援を思い返すようにしみじみと静岡BRファンへの感謝を伝えた。
「首の太さが56cmあるが、これは身長3mの人相当の太さ。それくらい努力していて、信頼を勝ち取って後半から頑張ってくれました」と藤井監督が称賛したのは、“ボムスコッド”として後半8分から出場し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたHOの作田 駿介選手だ。

試合後に笑顔を見せながらインタビューに答える作田駿介選手(静岡BR)‐Journal-ONE撮影
「入部したときは48cmくらいでしたが、一年間のトレーニングで56cmまで鍛えることができました」と笑う作田選手だが、アーリーエントリーでフル出場した埼玉WK・佐藤選手とのマッチアップの感想を聞かれると、「一年長くリーグワンでやってきた身として負けられない。自分はスクラムが一番の強みなので、そこでしっかりプレッシャーをかけられた」と力強い口調で振り返る。
「何をすれば強いチームに勝てるか。その立ち位置が分かった試合」と、この試合最大の収穫を教えてくれた藤井監督。残り試合を勝ちきり、プレーオフで躍動する今後の静岡BRの戦いが楽しみだ。