
ボールを奪いヴェティ・トゥポウ選手が40m独走する‐Journal-ONE撮影
しかし6分、埼玉WKもゴール中央敵ゴールライン10m手前でペナルティを得るとキックを選択。これをSOの山沢選手が冷静に決めてすぐさま12-12の同点に追いて離れない。
今度は8分、自陣ゴールライン5m手前からボールを展開しようとした埼玉WKが、ボールハンドリングでミスをすると、静岡BRの攻撃に再びペナルティを犯してしまう。ここでキックを選択した静岡BRは、ゴール正面5m手前でのPGをSO・グリーン選手が慎重に蹴り込んで15-12と再び勝ち越しに成功した。

サム・グリーン選手のPGが決まり静岡BRが勝ち越す‐Journal-ONE撮影
ますます強くなる雨脚に、ボールハンドリングだけでなくグラウンドもスリッピーな状況になる。プレーに苦労する両チームの選手たちは、互いの攻撃の機会をペナルティで失う展開が続く。すると18分、このミスを逃さなかった埼玉WKが反撃を開始する。
自陣ゴールライン10m手前でのスクラムからボールを支配できなかった静岡BRに対し、逆にスクラムボールを得た埼玉WKは、日本代表のFL・Ben Gunter(ベン・ガンター)選手、佐藤選手、途中出場のTom Parton (トム ・パートン)とボールを繋いでトライを狙った。

日本代表・ベン・ガンター選手の突進でトライを狙う埼玉WK-Journal-ONE撮影
しかしここでも、静岡BRのディフェンスが最後の突破を許さず、この攻防でモールからこぼれたボールを、SO・グリーン選手が素早く拾い左サイドラインを50m独走!更にグラウンダーで前方に蹴り出したキックパスを抑えようとした埼玉WKのデアレンテ選手がボールをこぼしたところをグリーン選手自らが抑えてトライ。Gも決まって22-12と一気に試合の流れを引き寄せるビッグプレーを見せた。

埼玉WKを突き放すトライで雄叫びをサム・グリーン選手(静岡BR)∸Journal-ONE撮影
反撃したい埼玉WKは22分、敵ゴールライン10m手前のラインアウトで攻撃を試みるが、このパスをハンブルしたところを静岡BRのグリーン選手がまたもやインターセプト。26分にも、ハーフウェイライン付近からのスクラムから敵ゴールライン10m手前まで攻め込んだ埼玉WK。二人、三人と束になって見せる縦への力強い突進を続け静岡BRディフェンスを揺さぶるが、中々ゴールラインを越えることができない。
それでも諦めない無敗の王者・埼玉WKは32分、ようやくSOの山沢選手が飛び込んでトライを挙げる。これで22-17のワントライ差まで引き戻し、同点、そして逆転のお膳立てが整った。

埼玉WKも山沢選手のトライですぐさま点差を詰める‐Journal-ONE撮影
埼玉WKの劇的な逆転勝利なるか?このまま静岡BRが逃げ切り、二つ目の大金星を挙げるか?ハーフウェイライン付近でのボールの奪い合いが続く中、インターセプトから敵ゴール前まで一気のボールを運んだのは埼玉WK。途中出場のヴァル選手、ガンター選手、佐藤選手と必死のアタックでトライラインに迫る埼玉WKだったが、この試合何度も見せたトライライン寸前での静岡BR必死のディフェンスに同点トライを挙げることができずに時計が進む。

プレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた作田駿介選手のディフェンス‐Journal-ONE撮影
そして、ゴールライン目の前のスクラムでボールを奪った静岡BR。スクラムからボールが出た瞬間にラストフォーンが鳴って試合終了。静岡BRの選手たちは膝をついて拳を握り、大金星を挙げた喜びをファンと共に分かち合った。
700日ぶりの敗戦を冷静に振り返る
リーグ戦、700日ぶりの敗戦となった埼玉WKのRobbie Deans (ロビー・ディーンズ)ヘッドコーチは、「端的に振り返れば、ブルーレヴズのプレシャーを受けて自分たちのプレーに疑いを持ってしまった。流れを持ってきたいところでのミスが多く、それがこのような結果になってしまった」と試合を振り返る。