この攻撃のフィニッシュは#34 クリストファー・スミス選手のゴール下に切り込んでのレイアップシュート。しかし、このシュートが無情にもリングから外れ、直後に笛が鳴る。千葉ジェッツの#5 瀬川選手のパーソナルファウルが告げられ、残り3秒でフリースローを得たアルバルク東京が1点を追加して3点差。
最後は千葉ジェッツの#10 ホグ選手が、同点のブザービーターを狙いハーフラインからシュートを放つも、このシュートはリングを大きく外れて勝負あり。逆転勝利で今シーズン36勝目、そしてホーム戦を2連勝で終えたアルバルク東京が、大歓声に沸くスタンドのファンと共に大熱戦の健闘を称え合い笑顔を見せた。

笑顔で試合を締めくくるアルバルク東京の選手たち‐Journal-ONE撮影
チーム全員で掴んだ勝利
試合後にアルバルク東京のデイニアス・アドマイティスHCは「本当に最高な気持ちですね。皆さんのサポートがあってこそ、このように逆転で勝利することができました。本当にいつも温かい応援に感謝しています」とホッとした表情で大逆転の試合を振り返る。
「今日は本当に一人一人が良い仕事をして、役割を果たしてくれたと思います。内容的にはミスも少なく、引き締まったゲームだったと思いますし、オフェンスも我々の狙いどころをしっかり遂行できたと感じています。特にセバスチャン・サイズ選手は残り1分ちょっとの第4クォーターでディフレクションとリバウンドで勝利に繋いでくれました」と、均衡した試合展開を勝利へと導いたサイズ選手のプレーを評価した。

インタビュー中には笑顔も見せながら質問に答えたアドマイティスHC-Journal-ONE撮影
そのサイズ選手は今日の試合、スコアリーダーとして18得点をマーク。「大変なゲームでしたが、本当に選手全員で力を合わせて勝ち取った勝利だと思います。ファンの皆さん、本当に熱い応援をありがとうございました。これからもどんどん良いゲームを戦って勝っていきたいと思っていますので、引き続き熱い応援よろしくお願いします」と大歓声のなか、ファンに手を振って会場を後にした。

チームを勝利に導く活躍をしたサイズ選手‐Journal-ONE撮影
この試合を終えて”アルバルク東京”、”千葉ジェッツ”の残り試合は共に11。東地区3位の群馬クレインサンダースが勝利したため、千葉ジェッツは順位が入れ替わり3位に転落。プレーオフに近い位置にいる千葉ジェッツだが、ワイルドカードを合わせても気を抜く暇は無い。プレーオフで有利な組み合わせに立つためにも、主力負傷というエマージェンシーをチーム、スタッフ、そしてファンと共にどう戦っていくのか。まだまだBリーグの終盤戦から目が離せない。
