関谷)僕は印象に残った経験が2つあります。一つは、トップチームでの経験です。昨シーズン、特にトップチームはリーグ戦と、天皇杯、EASL(国際大会)を並行して戦っていたので、大変だった姿を見ていました。でも、先輩たちは試合で負けたとしても、次があるからすぐに切り替えていたんです。試合がたくさんあっても時間を無駄にしない、次に向けて準備をしていくメンタリティを学びました。
もう一つの経験は、ユースでの試合です。去年(2024年2月)のB.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2024(Bリーグが主催するU18カテゴリーの国際交流大会)で、初めて名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(U18)を倒せたんです。その時、僕は高校2年生でしたが、3年生たちは最後の大会で、1年間の集大成となる試合を全員で勝ち切れて、すごく良い経験になりました。
英語を頑張るきっかけは「トップチーム」
―― お2人とも日々、バスケットボールに打ち込んでいますが、勉強についても聞かせてください。これなら頑張っているよと言える科目はありますか。
関谷)今年の秋からのスラムダンク奨学金という制度でアメリカ留学が決定していているので、英語は頑張っています。学校の勉強とは別に英語塾に通っているんです。勉強が苦では無いと言い切れませんが(笑)、目標があるので楽しく取り組んでいます。
深水)僕は英語が苦手だったのですが、やっぱりプロに行くことを考えてから意識が変わりました。コーチや選手が外国籍の方が多いので、このままだとコミュニケーションが難しくなると思ったので、英語の勉強に力を入れてテストの点数も上がってきました。

自分自身のレベルアップのために英語の勉強を頑張っているという‐Journal-ONE撮影
―― プロになるという目標を設定してから、それを叶えるために必要なことを分解して取り組んでいるんですね。そのような逆算する考え方になったきっかけはありますか。
関谷)僕は中学生のときに、テレビで大谷 翔平選手がマンダラチャートを使っていると知ったときからです。僕にも使えそうだと思って、チャートの真ん中に「NBA選手」という大きな目標を書いて、その周りに英語力のアップなど小さな目標を立てました。年が経つごとに目標が変わるのは悪くないと思っているので、今でも見直しています。
深水)やっぱり千葉ジェッツユースに来て、トップチームをよく見るようになってからです。外国籍のコーチや選手が増えている様子を見て、気づいたのが大きいと思います。
―― 気づいて行動に移せるのが、2人とも凄いですね。
関谷)やっぱ環境は大事ですよ。
―― 本当、そう思います。環境という面では、LaLa arena TOKYO-BAYも、目標設定において影響を与える舞台かと思います。昨年12月にはユースの公式戦で試合もされて、1,000人ぐらいのお客様が入ったそうですが、千葉ジェッツのファンがいる環境はどう感じましたか。
深水)僕は目に見えて、多くの方から応援される経験があまり無かったので、1,000人もの方に応援されると、中途半端なプレーではダメだと思いました。しっかり、プライドを持ってプレーしたのを覚えています。
―― 関谷選手は、ことし1月に開催されたBリーグのU18 ALL-STAR GAMEに出場されました。LaLa arena TOKYO-BAYには、その1,000人をはるかに超えるお客様がいましたね。
関谷) LaLa arena TOKYO-BAYでプレーして、僕らは常に応援されているという意識をより一層持ちましたが、あの日の会場は本当にすごかったです!2日目の試合(U18 ALL-STAR GAME)は緊張しなかったのですが、初日の3ポイントコンテストは全然シュートの感覚が合わなくて、とても緊張しました。その気持ちだけは、嘘つけないというか、格好つけられないです(笑)。

オールスターでもファンの応援もあり、存在感を発揮した関谷選手-Journal-ONE撮影
―― ありがとうございます。そんな二人から最後に、今後の目標を改めて聞かせてください。
深水)やっぱりプロになりたいです。ただ、単にプレーするような選手ではなく、活躍して見ている方に勇気や笑顔を与える選手になりたいと思っています。
関谷)一番大きな夢は、日本代表として国内外で活躍することす。それを達成するために海外の大学に行って、NBAプレーヤーになることが目標です。国際的なリーグでプレーする経験は自分の価値になって、日本代表という夢に近づくと信じています。

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[写真]=Nobuhiro Fukami