アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

男女7人制ラグビーアジア予選| 準決勝の女子日本代表vs香港 激しくぶつかり合う両チームの選手たち-Journal-ONE撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

7人制ラグビーとは

ラグビーW杯2023フランス大会(以下、ラグビーW杯)で世界中のラグビーファンはもちろん、日本でも今までラグビーを観たことのなかった人たちも熱狂しました。ラグビーワールドカップ2023フランス大会| 日本代表vsチリ代表 齋藤選手からニアでパスを受けた中村 亮土選手が真っ直ぐ飛び込んでトライ @JRFU

現在、“NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24(以下、リーグワン)” が始まった日本国内でも各地で多くの観客が集まり、ラグビー熱が高まっていますが、これらは各チーム15人ずつの選手たちが前半40分、後半40分の時間を使って試合が行われています。

一方の7人制ラグビー(以下、セブンズ)は、同じ大きさのフィールドにもかかわらず各チームの選手たちはわずかに7人! 前半7分、後半7分というとても短い時間で試合が行われるのです。男女7人制ラグビーアジア予選| 準決勝の女子日本代表vs香港 激しくぶつかり合う両チームの選手たち-Journal-ONE撮影

15人制ラグビーでもアジリティ(俊敏性)の高い選手たちのランは魅力ですが、どちらかと言えば、屈強な選手たちの身体と身体がコンタクトする激しいプレーに注目が集まります。しかし、7人制ラグビーにおいては、7人の選手たちが常に動き回るアジリティがダイナミックなのです! ひとたびブレイククダウンがあると、そこから80メートルのターンオーバー(カウンター)が起こることもしばしば。7人だけで広いフィールド全体をカバーするディフェンスもスピードと敏捷性、そして素早い反応力が必要となるのです。男女7人制ラグビーアジア予選| 決勝の女子日本代表vs中国 50mを独走する日本代表の俊敏なラン-Journal-ONE撮影

オリンピック正式種目

ラグビー競技がオリンピックの正式種目として復活したのは、2016年のオリンピック・リオデジャネイロ大会(以下、リオ五輪)。男子は1924年のパリ大会以来となる競技復活、女子は初めての正式種目採用と、そのブランクの長さが話題になるほどでした。

しかし、何故こんなに長い間ブランクがあったのでしょうか? 因みに、復活前の1924年パリ大会とそれ以前の3大会(1900年パリ大会。1908年ロンドン大会、1920年アントワープ大会)は、いずれも15人制ラグビーでした。

オリンピック開催期間は約2週間ですが、15人制ラグビーは1週間から10日で1試合しか開催できません。試合中の選手たちは、心拍数172bpmを平均として5~7kmもの距離を走っていると言われています。これに加え、1分間あたり0.4回もとてもないコンタクトが発生するために、これくらいの間隔を空けなければ、身体が回復しない激しいスポーツなのです。試合中の筋損傷などのケガも多発しますので、リザーブ選手やケアスタッフなど大人数になる選手団を派遣する費用がかかることも長い復活期間を要した理由のひとつかもしれません。 ラグビー リーグワン開幕戦| クボタスピアーズ船橋・東京ベイvs東京サントリーサンゴリアス 激しい選手同士のコンタクトが魅力の15人制ラグビー-Journal-ONE撮影

また近年のオリンピック競技は、競技をおこなう国の数や競技人口だけでなく、競技自体がわかりやすく、スピーディーな試合展開が好まれる傾向もあります。試合時間が短く、グラウンド内に生まれる広いスペースに向かい、ボールをもった選手が走り込んでいくスピーディーな試合展開が世界のスポーツ観戦の嗜好にあっているようですね。男女7人制ラグビーアジア予選| 準決勝のタイvs中国 独走する中国選手の俊敏なラン-Journal-ONE撮影

パリ五輪へ

ラグビーW杯2023に続き、2024年にはオリンピック・パリ大会(以下、パリ五輪)が開催されるとあり、15人制ラグビーに加えて7人制ラグビーにも注目が集まります。

去る11月18日と19日、大阪府大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われた “男女7人制ラグビーアジア予選” において、男女日本代表は無事にパリ五輪の出場権を獲得しました!男女7人制ラグビーアジア予選| 男女ともに優勝しパリ五輪の切符を勝ち取る-Journal-ONE撮影

どちらも3大会連続の五輪出場。男子はリオ五輪で4位と健闘したものの、自国開催となった東京2020では10位。女子もリオ五輪10位、東京2020で12位と、世界の中ではまだまだ伸びしろのある競技です。男女7人制ラグビーアジア予選| 大会前の公開練習で汗を流す女子日本代表の選手たち-Journal-ONE撮影

リオ五輪で活躍した男子日本代表の福岡 堅樹選手とレメキ ロマノ ラヴァ選手は、“ラグビーW杯2019日本大会“ において日本を初のベスト8(決勝トーナメント)進出に貢献。レメキ選手にいたっては、続くラグビーW杯2023でも4試合全てに出場し、サモア代表戦ではPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)も獲得しました。こういった、W杯で活躍する15人制代表との掛け持ち選手に注目して観戦するのもオススメです。リーグワン2022開幕戦 グリーンロケッツ東葛のレメキ選手 Journal-ONE撮影

2021年のワールドラグビー男子15人制年間最優秀選手賞に選ばれたフランス代表主将のアントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)選手、元オーストラリア代表主将のマイケル・フーパー(Michael Hooper)選手など、15人制ラグビーで世界に名を轟かせた名選手たちもパリ五輪を目指して7人制ラグビーに転向するといった動きも話題となっています。

ラグビーW杯2023の開催国フランスで、再びラグビーが注目されるパリ五輪に注目ですね。ラグビーW杯2023|パリ市内のコンコルド広場にあるFUNZONEからは凱旋門も見える-Journal-ONE撮影

7人制ラグビーを楽しむ

15人制ラグビーをご存じの方ならば、そのプレーの違いに戸惑うかもしれません。

先ずは、身体と身体が音を立ててぶつかる “スクラム”。15人制ラグビーでは各チーム8人の選手が3列になってスクラムを形成するのですが、7人制ラグビーでは、各チーム3人のフォワードのみが1列に並んで相対します。男女7人制ラグビーアジア予選| 予選 日本代表vsカザフスタン戦での3人スクラム-Journal-ONE撮影

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn