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能登半島地震復興支援 | 被災地七尾を本拠地とするバスケB3の金沢武士団が代々木でチャリティーマッチ-Journal-ONE撮影
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能登半島地震の発災から3カ月

2024年元旦の16時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード(M)7.6、最大震度7の地震が発生しました。日本の広い範囲で揺れを観測したこの地震により、能登半島を中心に多くの建物が倒壊し、大規模火災も発生しました。

震災から3ヶ月経った現在、復興へと向かっているものの、被災地では大変な状況が続いています。バスケットボールBリーグ3部の金沢武士団(カナザワサムライズ)が拠点とする七尾市も甚大な被害を受けました。

能登半島地震復興支援 | 被災地七尾を本拠地とするバスケB3の金沢武士団が代々木でチャリティーマッチ-Journal-ONE撮影

能登半島地震で被害を受けた金沢武士団-Journal-ONE撮影

3月30日、31日に七尾市田鶴浜体育館で行われる予定だったホームゲームは、会場が避難所となっているために開催できず、代替会場も見つからない。

そんな状況の中、シーズン後に行う予定だったチャリティーマッチを公式戦で実施する形で決定した会場が、国立代々木競技場の第二体育館。1964年の東京オリンピックでバスケットボール競技が行われた“バスケットボールの聖地”と呼ばれる第二体育館で、能登半島地震復興支援のチャリティーマッチが行われることになったのです。

能登半島地震復興支援 | 被災地七尾を本拠地とするバスケB3の金沢武士団が代々木でチャリティーマッチ-Journal-ONE撮影

会場の国立代々木競技場の第二体育館-Journal-ONE撮影

東京都でホームゲームを、しかも復興支援のチャリティーマッチとして開催するにあたり、金沢武士団の中野 秀光社長は「多くの方の支援のおかげです」と感謝を口にします。対戦相手である東京を拠点とするしながわシティバスケットボールクラブ(以下、品川)をはじめ、都内を拠点とするB3全5チームに開催を相談したところ「誰一人、反対する方はいませんでした。皆さん、応援するといってくれたんです」とリーグあげての実現を喜んでいました。

風化することが一番怖い

4月1日、2日の2日間で行われた、B3. LEAGUE 2023-2024シーズンの第13節は、“令和6年能登半島地震復興支援 金沢武士団チャリティマッチ presented by SportsBank”と銘打ち、試合前から様々な復興イベントが行われました、中でも賑わいを見せたのは”能登マルシェ”。体育館正面エントランスス前の石畳付近では、キッチンカーやテントが並べられ、来場した観客の多くがその味を楽しんでいました。

能登半島地震復興支援 | 被災地七尾を本拠地とするバスケB3の金沢武士団が代々木でチャリティーマッチ-Journal-ONE撮影

被災地の”炊き出し”で絆が深まった-Journal-ONE撮影

「震災から3カ月が過ぎ、徐々に報道されることも少なくなってきました。私たちが日常の生活に戻るにはまだまだ時間が掛ります。東京の皆さんに忘れられて風化されることが一番怖いです」と話してくれたのは、”能登・門前町の七面鳥ラーメン”を振る舞っていた木村 吉隆さん。

輪島で漁師料理を振る舞うお店 “海幸(かいこう)” を営んでいる木村さんは、「お店は営業できる状態ではないんです。自宅やお店が倒壊して途方に暮れる中でも、まだ料理を作る設備が残っていた震災当時、“それでも助けになるならば”と炊き出しをはじめたのです。その仲間たちで、東京でお店を出すなんて想像もしていませんでした」と、震災直後から“炊き出し”を始め、今この場にいるご縁を教えてくれました。

ミシュランガイドで星を獲得したフレンチ“ラトリエ・ドゥ・ノト”(石川県輪島市)の池端隼也さんがリーダーを務め、“輪島セントラルキッチン”が料理を提供。「炊き出しでメニューができた」と国内で希少な生産地として知られる、輪島市門前町の七面鳥を使ったラーメン(2,000円)や、サバと野菜のカレー、のと豚のソーセージを使ったホットドッグなど、魅力的なメニューがずらりと並びます。

能登半島地震復興支援 | 被災地七尾を本拠地とするバスケB3の金沢武士団が代々木でチャリティーマッチ-Journal-ONE撮影

輪島門前町の七面鳥ラーメンは絶品-Journal-ONE撮影

Journal-ONE編集部がいただいた“能登・門前町の七面鳥ラーメン”は、透き通ったスープがフレンチのコースに出てくるスープのような上品で深い味わいです。「国内のフレンチレストランなどへ出荷している能登の七面鳥です。その鶏ガラからつくった出汁、鳥油、能登の揚浜塩田のお塩でつくっているんですよ(笑)」と、笑顔で商品の説明をしてくれた佐野 こいとさん。

「住む家が震災でなくなってしまい、今は友人宅に住まわせていただいています。被災当時は本当に何も考えられず、下を向いてばかりでしたが、こうやって炊き出しのお手伝いをすることで笑顔が出せるようになったんです。」と、前を向く姿に心を打たれます。

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