5月19日の結果(日立6‐0NEC)
土曜日の降雨で月曜日に順延となったこの日も、霧雨混じりの肌寒い天候。前日、東地区を無敗で独走する戸田中央メディックス埼玉との投手戦を制したNECプラットフォームズレッドファルコンズと、延長9回までもつれ込む壮絶な打撃戦で引き分けに持ち込んだ日立サンディーバ。投と打が好調な対照的なチーム同士が緊迫した接戦でスタンドを熱くした。
強打・日立は初回、この試合2番に入った杉浦穂華の絶妙なバント安打で走者を出すも、NECの先発・横谷瑞希が後続を抑えて無得点。NECもその裏、この試合1番に入った木村友奏、2番・柴田日菜乃の連続安打から1死二、三塁と先制のチャンスを作るも、日立先発の坂本実桜が後続を抑えて無得点。両チーム、仕掛け合いながらも得点を許さない投手戦で試合が始まった。
試合が動いたのは3回表、この回先頭の9番・唐牛彩名が初球を叩くと風にも乗った打球が清原球場のバックスクリーンに向かって伸びた。センター・原日菜海がフェンスに激突しながらグラブを差し出すその先にボールが飛び込むソロ本塁打で日立が試合を動かした。
続く4回表、打撃好調の日立はまたしてもこの回先頭、4番・山内早織に中越に弾丸ライナーのソロ本塁打が出て追加点。直後、NECは先発の横谷から山本すみれにスイッチして流れを止めに掛かる。
しかし、すぐさま笠原朱里が四球を選び出塁すると、7番・平田唯花の左翼線二塁打で1死二、三塁と代わった山本を攻め立てる日立打線。ここから8番・デジャ・ムリポラが三塁手のグラブを弾くゴロで1点を加えると、続く唐牛も左前に適時打を放ちさらに1点を追加した。
さらに1死一、二塁とピンチが続くNECは、左腕・大塲亜莉菜にスイッチ。このピンチを抑えた大塲だったが、5回表に日立は二つの四球から2死一、三塁とチャンスを作ると、ここで打席に入った平田が右中間を破る2点適時二塁打を放って試合を決めた。
投げては日立のエース・坂本が初回以降はNEC打線に付け入る隙を与えず、散発4安打で見事な完封勝利を飾った。-JDリーグ試合結果へ