60店舗余りの飲食店が軒を寄せ合う思案橋横丁。入口のゲート看板をくぐり横丁に入れば、やがて「一口餃子 雲龍亭」と記された行灯が見えてくる。分厚い木看板に暖簾という店構を確認し店へ入ると、町中華の雰囲気漂う朱色のカウンターテーブルとスツール席、それに黒のテーブル席が迎えてくれる。

壁に並ぶメニューはいずれもリーズナブルながら、2019年のミシュランガイド長崎でミシュランプレートを与えられた実力の持ち主だ。カリッと火を通された一口餃子はもちろん、豚肉とニラを卵とじにしたブタニラや薄切りレバーステーキのキモテキなどの人気メニューも堪能してみたい。

日が沈むと横丁は提灯が灯りはじめ夜の町へと彩られていく。かつて「思案橋」は遊郭に行くかどうか思案した場所。江戸時代から昭和初期にかけ遊郭が実在した場所でもあった。

雲龍亭 本店は、浜町アーケードから徒歩約5分、長崎新地中華街から徒歩約6分という好立地にあり、長崎の街歩きの選択肢の一つに加えておきたい。