強豪対決に盛り上がる会場
女子ソフトボール “ニトリJDリーグ” の第8節。江戸文化の香り残る街・新潟県上越市で行われた “デンソーブライトペガサス” と ”SGホールディングスギャラクシースターズ” の一戦。
昨シーズンのプレーオフ1stステージで熱戦を演じた好カードを前に、スタジアムでは試合前から両チームの応援練習にも力が入ところ。
昨日の接戦を落とし、前半戦これ以上負けられないデンソーの中森 菜摘監督は、マウンドに昨日項リリーフを見せた坪野 三咲投手を送る。
一方、投打がかみ合い快勝した昨日に続いて連勝を期する加藤 愛監督は、安定感抜群のKathryn Sandercock(キャスリン・サンダーコック)投手をマウンドに送る。
予期せぬアクシデントにも淡々と
初回、思わぬアクシデントが両チームの主力を襲う。
SGHは初回、昨日の試合で2本の本塁打を放った中川 彩音選手が四球を選ぶと、続く2番・望月 朱里選手の二ゴロで二塁へ向かう。
すると、この打球を捕球に入るデンソーのセカンド・川畑 瞳選手と交錯して両者がグラウンドに横たわる。
10分近い中断の後、両チームの主力がいきなり負傷退場する事態にスタジアムは一時騒然となったものの、坪野は後続を淡々と抑えて波に乗っていった。
豪快な一発で主導権を握る
試合が動いたのは2回裏、ここまでストライクゾーンでなかなか勝負をさせてもらえないデンソーの4番・Mia Davidson(ミア・デービットソン)選手が、キャスリン投手の速球を豪快に振り抜き、左中間深くに先制ソロ本塁打を放った。
デンソー・坪野は小島 あみ捕手の好リードで、着実にSGHの銀河系打線を抑えていく。2回の盗塁刺殺、3回のけん制刺殺と二度のピンチを守りでも救った小島選手は、その後さらに大きな仕事をやってのけることになる。
日本人選手の活躍で追いつく
坪野 – 小島のバッテリーに自分のスイングをさせてもらえない、銀河系打線を牽引する外国人選手。「それならば」と奮起したのは日本人選手たちだった。
5回表、先頭の “推しのソ” 川原 千賢選手、白石 千春選手の連打などで坪野投手を攻めるSGH。2死となり、加藤監督が打席に送るのはこちらも “推しのソ” 藤原 麻由選手。藤原選手は期待に応え、同点となる中前適時打を放ち、一塁ベース上でMLB(アメリカ・大リーグ)の大谷 翔平選手のポーズを見せる。
坪野を三度助けた “女房役”
振り出しに戻されたデンソーだったが、ここまで1失点と力投する坪野を助けたのはまたしても “女房役” の小島選手だった。
5回裏1死の場面で打席に入った小島選手は、キャスリン選手の外側の速球に上手く対応すると、ライナー性の鋭い打球がレフトの頭を越えてフェンスオーバー!
ベテランの技が詰まったソロ本塁打ですぐさま勝ち越しに成功すると、6回裏2死一塁の場面では、“推しのソ” 中村 優花選手がライト頭上を襲う三塁打でさらに1点をあげて坪野投手の力投に応えた。