9回2死から驚異の反撃も
5回途中から登板した東日本国際大学の藤井 優矢(秋田・角館高)投手のMAX147Km/hの速球に、反撃の機会が作れない和歌山大学。
9回2死となったものの、ここまで2安打と気を吐いていた木村 匡佑(和歌山・桐蔭高)選手が執念のヘッドスライディングで内野安打とすると、続く田中選手も左前へ執念の安打を放ち、一、三塁と同点のチャンスを作る。
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9回2死から木村匡佑(桐蔭高)がこの日3本目のヒットで出塁-Journal-ONE撮影
この場面で大原監督が審判に告げたのは代打・溝口 景大(愛知・知立東高)選手。この試合最大の得点チャンスに盛り上がる和歌山大学応援席の声援を受け、溝口選手は鋭い打球を左中間に放つも惜しくもレフトが捕球して試合終了。
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9回2死一塁から田中文都(明豊高)の左前安打でチャンス拡大-Journal-ONE撮影
初の全国2勝にあと一歩届かなかった大原監督は。「今日もたくさんの教材を手に入れることができた。全国2勝は、あくまで通過点です。日本一を目指すに何が足りないのかを選手たちと話し合って、秋の明治神宮大会に向かって頑張りたい」と話した。
創部100年目の節目とは言え、全国で戦うチームになった歴史はまだまだ浅い。選手たちが自らで考え、工夫を重ねて日本一を目指す和歌山大学の活躍を今後も注目していきたい。
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和歌山大学の全国2勝は秋に持ち越し-Journal-ONE撮影