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JournalーONE | 日米対抗ソフトボール2024の第1戦で勝利しファンに挨拶する日本代表の選手たち-Jouurnal-ONE撮影
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「兄から借りてきた」と話したJAPANのレプリカユニフォームを着て応援に駆けつけた、チームメイトの梶原 沙希選手らの応援を背に力投を見せる。

無死一塁の死球を与え、続くKinzie Hansen(キンジー・ハンゼン)選手が試みた送りバントを、ファーストの下山 絵理(トヨタ)選手が猛チャージで二塁刺殺。好守にも助けられた山下投手は、この回を無失点に抑えた。

続く5回にもスタンドを沸かせたのは、三輪 さくら(シオノギレインボーストークス兵庫)投手だ。地元・愛知県の星城高校出身、昨シーズンまでトヨタに所属していた三輪投手のJAPANユニフォームをその目でみようと、多くのファンが応援に駆けつけていたのだ。

JournalーONE | 日米対抗ソフトボール2024三輪さくら(シオノギ)は地元出身でひときわ大きな歓声を受けた-Jouurnal-ONE撮影

三輪さくら(シオノギ)は地元出身でひときわ大きな歓声を受けた-Jouurnal-ONE撮影

大歓声を背にした三輪投手は、山下投手が許した走者を併殺打で片付けたが、アメリカ代表も、大会初招集のTaryn Kern(テアリン・カーン)選手に鋭い打球を弾き返して意地を見せる。しかし、この打球をまたしても下山選手がダイレクトでキャッチする好プレー!新生・日本代表の4番を務める下山選手が、守備でビックプレーを連発して投手陣を援護した。

最終回の劇的な攻防に大歓声

6回も無失点と好リリーフを見せた三輪投手に代わり、7回マウンドを託されたのは鹿野 愛音(タカギ北九州ウォーターウェーブ)投手だ。JDリーグ選抜との能登半島地震復興支援チャリティーマッチで素晴らしい投球を見せた鹿野投手だったが、先頭打者を切って取った後、この試合4打席目となったリードオフマンのウォーレス選手にフェンス直撃の右越二塁打を浴びて2死ながらも三塁に走者を背負うピンチを迎えた。

すると、この場面で宇津木監督はリエントリー制度を使用し、後藤投手を再びマウンドに送る。ソフトボールを見る機会の少ないファンからは、「え?また後藤投手がマウンドに上がって良いの?」「また後藤投手が見られてラッキー!」と声が上がる。

JournalーONE | 日米対抗ソフトボール2024の第1戦で先発しリエンターで最後も締めた後藤希友(トヨタ)-Jouurnal-ONE撮影

先発しリエンターで最後も締めた後藤希友(トヨタ)-Jouurnal-ONE撮影

この場面で再登板した後藤投手は、3番のJocelyn Alo(ジョセフィン・アロ)選手を三振に斬って獲り、絶体絶命のピンチを脱した日本代表。

ここまで6イニング、アメリカ代表の先発・マックスウェル投手に、4回までのパーフェクトを含む無安打に抑え込まれていた日本代表。最後の攻撃を前に、スタンドからは「ニッポン!ニッポン!」のコールが沸き起こる。

すると1死後、3番に入っていた中川 彩音(SGホールディングスギャラクシースターズ)選手がライト前へ鋭い打球を放ち、マックスウェル投手の大記録を打ち破った。

JournalーONE | 日米対抗ソフトボール2024中川彩音(SGホールディングス)はチーム初安打を放ちサヨナラの口火を切った-Jouurnal-ONE撮影

中川彩音(SGホールディングス)はチーム初安打を放ちサヨナラの口火を切った-Jouurnal-ONE撮影

さらに続く4番・下山選手が三遊間深くに内野安打を放ち、一気にチャンスを広げると、スタンドからは「こんなドラマあるの?」「凄い盛り上がってきた!」とまるでドラマのような展開にボルテージが上がっていった。

JournalーONE | 日米対抗ソフトボール2024の第1戦で好プレートヒットを放った下山絵里(トヨタ)-Jouurnal-ONE撮影

好プレーとヒットで勝利に貢献した下山絵里(トヨタ)-Jouurnal-ONE撮影

ここで日本代表が満を持して代打に送ったのは、JDリーグ昨シーズンの首位打者・工藤 環奈ビックカメラ高崎ビークイーン)選手だ。世界の選手にも負けない大型内野手の工藤選手は、W杯奪取に向けては欠かせない選手の一人。しかし、今シーズン前半戦は他チームの厳しいマークに結果が出せず、ビックカメラ高崎・不動の3番打者の地位を譲り渡すほど苦しんだ。

JournalーONE | 日米対抗ソフトボール2024の第1戦でサヨナラタイムリーを放つ工藤環奈(ビックカメラ高崎)-Jouurnal-ONE撮影

リーグ戦で苦しんだ工藤環奈(ビックカメラ高崎)-Jouurnal-ONE撮影

とは言え、どんなボールにも対応できるミート力と、類い希なる長打力が魅力の工藤選手のバットに期待をかけた宇津木監督。ベンチの選手たち、スタンドのファンが一体となった応援を背に打席に入る工藤選手。

この対決に、相手バッテリーミスが出るとすかさず次の塁を陥れた日本代表は、1死二塁、三塁とサヨナラの絶好のチャンスを作り出す。

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