平野、中村を始め、大谷芽生、梶木真凜、堤ほの花、原わか花とオリンピック経験者が6人、大学を卒業したばかりの松田凜日、大学2年生の西亜利沙などバランスのいいメンバー構成となった。
ラグビーを見たことがない方にも活躍を見てもらえるいい機会
平野主将は「身体を当ててあきらめず、小さいことも丁寧に……という『ひたむきさ』は、スローガンではないが、サクラセブンズの歴史で受け継がれていることだと思う。ワールドシリーズを通して、世界で戦える選手が増えて、自分たちのラグビーをやれば世界と戦えるという自信を持っている。初戦のアメリカ戦で勝って勢いに乗るため、アメリカ戦にフォーカスしている」と力強く語った。
アタックではしっかり継続してトライを取りきる力を、ディフェンスでは積極的に前に上がるシステムを採用している。中村は「ワールドシリーズでどうやって戦えば勝てるかわかってきた。前半耐えて、後半畳みかけるという勝ち方が見えてきた。初戦に勝てば予選突破できると思う。アメリカ戦がキーになってくる。みんなあまり緊張しないし、このチームに波はないが、(経験者として)若い選手をサポートしていきたい」と意気込んだ。
また、2大会目の出場となる平野主将は「東京オリンピックが終わってからの3年間、強いサクラセブンズを作るため、一丸となって頑張ってきた。オリンピックは4年に1度の大きな舞台で、普段ラグビーを見たことがない方にも、自分たちの活躍を見てもらえるいい機会。グランウドに立っている7人全員がひたむきに身体を張り続けて、全員が相手よりも動き続けるラグビーをパリで披露して、メダルを獲得したい」と自らに言い聞かせるように話した。
メンバーの半数はオリンピック経験者であり、ワールドシリーズで世界と戦える自信も身につけた。東京オリンピックは12位と最下位だったサクラセブンズがパリで大きな花を咲かせる。
7人制ラグビー女子日本代表(所属/在籍先)
☆:東京オリンピックメンバー
○:リオオリンピックメンバー
・内海 春菜子(YOKOHAMA TKM/ヒューマンライフケア横浜)
・大谷 芽生(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設)☆
・梶木 真凜(自衛隊体育学校PTS/自衛隊体育学校)☆
・三枝 千晃(北海道バーバリアンズ ディアナ/メディカルシステムネットワーク)
・田中 笑伊(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設)
・堤 ほの花(日本体育大学ラグビー部女子/ディックソリューションエンジニアリング)☆
・中村 知春(ナナイロ プリズム福岡/電通東日本)○
・西亜 利沙(東京山九フェニックス/立教大学2年)
・原 わか花(東京山九フェニックス/山九)☆
・平野 優芽(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設)☆主将
・松田 凜日(東京山九フェニックス/TOPPAN)
・水谷 咲良(東京山九フェニックス/Tokyo Athletic United)
◆バックアップメンバー
・大竹 風美子(東京山九フェニックス/UDN SPORTS&Tokyo Athletic United)
・辻崎 由希乃(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建
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