パシフィックネーションズカップ2024
世界的名将のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が再任したラグビー日本代表は、8月25日の日曜(日本時間26日)から”パシフィックネーションズカップ2024″(PNC)を戦う。PNCは2006年から多少の形を変えながら開催されている環太平洋のチームが参加する国際大会だ。
今季からフォーマットが新しくなり、2プール制でプールAにフィジー代表(世界ランキング10位)、サモア代表(13位)、トンガ代表(16位)、そしてプールBに日本代表(14位)と、ともに2023年のワールドカップ出場を逃したアメリカ代表(19位)とカナダ代表(21位)が入り、計6チームが参加する。

イングランド代表戦後にファンに挨拶する日本代表選手たち-Journal-ONE撮影
勝ち点制で行われる各プールで順位を決めた後、日本でファイナルステージが行われる。5位決定戦、準決勝2試合、3位決定戦、決勝を行って最終順位を決める。日本代表はプール2位以内に入って準決勝に駒を進めたい。
ちなみに2025年のPNCは、2027年ワールドカップ予選を兼ねることになった。日本代表とフィジー代表は、2023年ワールドカップの成績により、すでに2027年大会の出場権を得ている。
【日本代表 パシフィックネーションズカップ2024日程】
◆プールB
・8月25日(日)カナダ代表 vs. 日本代表 BCプレイススタジアム(バンクーバー) ※キックオフは日本時間26日(月)6:00
・9月7日(土)19:05 日本代表 vs. アメリカ代表 @熊谷ラグビー場
◆ファイナルシリーズ(決勝トーナメント)
・9月14日(土)19:05 準決勝/16:00 5位決定戦 @秩父宮ラグビー場
・9月15日(日)15:05 準決勝 @秩父宮ラグビー場
※日本代表が準決勝に進出した場合は15日に試合を行う
・9月21日(土)16:00 3位決定戦/19:05 決勝戦 @花園ラグビー場
6・7月は1勝4敗と結果が出なかった日本代表
6月から始まった国内での5連戦は1勝4敗で、国代表同士が戦うテストマッチでは3連敗に終わった日本代表。3週間のオフを経て、再び8月10日から暑い宮崎で合宿を敢行し、17日に初戦の地であるバンクーバーに向けて出発した。

6・7月の5試合は1勝しかできなかった-斉藤健仁撮影
ジョーンズHCはPNCに対して「若いチームとして良いチャンスだと思う。ワールドカップで大活躍したフィジー代表、ワールドカップでタフな試合をしたサモア代表、いつも手強いトンガ代表が相手。同じプールにはカナダ代表、アメリカ代表と良い対戦相手が揃っているし、初戦のカナダは、アウェイの試合なので別のチャレンジになると思うし、とても価値のあるテストマッチになる」と語気を強めた。

2度目の指揮となるエディー・ジョーンズHC-斉藤健仁撮影
宮崎合宿では6月から7月の試合、特に14-42で敗戦したイタリア代表戦で出た課題に取り組んだ。「エラーを減らさないといけない。イタリア代表戦では56回のエラーをして、ターンオーバー26回だったことを考えると、ユニットで集中した方が修正できると思った」と指揮官。
今回の合宿では、最初の3日はFW(フォワード)、BK(バックス)に分かれて練習を行った。FWはセットプレーとラック周り、BKはハンドリングと連携を深めること、そしてコミュニケーションを上げることを目的にトレーニングしたという。
2023年ワールドカップから大幅に若返った日本代表
ジョーンズHCは「現状20キャップ以上保持している選手は4人だけなので、自分が覚えている限り、ジャパンラグビー史上、一番若いスコットっていっても過言ではない」。
「PNCは一緒に成長していく良いチャンスだと思うし、”超速ラグビー”とは何かというアイデンティティを構築できるいいチャンスでもある。新しいキャプテン(立川 理道)になるので、リーチ マイケル(PNCは不参加)だけに頼らないところも成長できる」と先を見据えた。
若いメンバーの象徴的存在は、6月から日本代表にコミットしているFB(フルバック)矢崎 由高(早稲田大学2年)であり、さらにPNCには、U20日本代表で活躍したSH(スクラムハーフ)村田 大和(京都産産業大学2年)、WTB(ウィング)海老澤 琥珀(明治大学2年)の2人も新たに招集した。

≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k