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Journal-ONE | JDリーグ 豊田織機vsタカギ北九州 代打満塁本塁打を放ちMWPに輝いた福重さくら(豊田織機)-JournalーONE撮影
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崖っぷちから這い上がる

女子ソフトボール “ニトリJDリーグ” の2024レギュラーシーズンの第12節。東地区、西地区に分かれて順位を競うリーグ戦も残すとこと2週となり、日本一決定戦(ダイヤモンドシリーズ)への挑戦権をかけたポストシーズンへと出場するチームが決まってくる。

JDリーグのポストシーズンに出場できるチームは全部で7チーム。リーグ戦を制した東西のチャンピオンが待つダイヤモンドシリーズ準決勝に進出するため、プレーオフ1stラウンドを勝ち上がったチームと、待ち受ける3チームでダイヤモンドシリーズ出場決定戦(プレーオフ2ndラウンド)を行う緊張感あるノックアウトラウンドだ。

愛知県刈谷市で行われた刈谷ラウンドでは、地元の”豊田自動織機シャイニングベガ” が “タカギ北九州ウォーターウェーブ” を迎えた崖っぷちの一戦に臨んだ。

初回から打線が繋がる自動織機

逆転でのプレーオフ進出を祈る地元大応援団の声援を背に、1回裏から豊田織機打線が繋がった。

日本代表でも活躍している不動の1番・須藤 志歩選手が四球で出塁すると、2番・大平 あい選手が追い込まれながらも進塁打で1死二塁と得点圏に走者を進める。

続く、3番のMakena Smith(マケナ・スミス)選手が三塁へ強烈なゴロを放って1死一、三塁と先制のチャンスを広げると、 “推しのソ” のキャプテン・田井 亜加音選手が飛距離充分のレフトへの犠飛。須藤選手が生還し、豊田織機が幸先よく1点を先制した。

先制の犠飛を放つ豊田自動織機シャイニングべガの田井亜加音内野手。ジャーナルワン撮影

先制の犠飛を放つ田井亜加音(豊田織機)-JournalーONE撮影

2死ながら一塁に走者は残した場面となり、盛り上がる地元の声援が後押しで打席に入ったのは、5番・佐藤 友香選手。大きな期待に応えたい佐藤選手が振り抜いた打球は、三塁線を痛烈に破る適時二塁打となり2点目を挙げた。

ここまで「走者は出しているのですが、あと一本が中々出ないことが課題」と話していた豊田織機の永吉 慎一監督の不安を他所に、首位打者争いを演じている6番・竹中 真海選手も中前に弾き返す適時打で3点目。苦しんでいた豊田織機が、地元で本来の繋がる打線が機能して試合の流れをガッチリと掴んでいった。

三塁線に適時打を放つ豊田自動織機シャイニングべガの佐藤友香外野手。ジャーナルワン撮影

三塁線に適時打を放つ佐藤友香(豊田織機)-JournalーONE撮影

無安打でチャンスを作る豊田織機のお家芸

たった一つの四死球、失策から得点のチャンスを作るのが豊田織機の “お家芸” だ。

2回裏、8番・野上 あすか選手が四球で先頭出塁を果たすと、9番・森本 なるか選手が投前に進塁打を放ち、あっという間に得点圏に走者を進める。

チャンスに強いリードオフマン・須藤選手との勝負に集中した、タカギ北九州の先発・鹿野 愛音投手の隙を突いて野上選手が三盗。

Journal-ONE | JDリーグ 豊田織機vsタカギ北九州 タカギ北九州先発の鹿野は豊田織機の勢いを止められず-JournalーONE撮影

タカギ北九州先発の鹿野は豊田織機の勢いを止められず-JournalーONE撮影

無安打で三塁まで走者を進めたところで、須藤選手は難なくセカンド横へ進塁打を放ち、一塁へ送球する間に三塁走者が生還するそつの無い攻撃でさらに1点を追加した。

中盤は要所を締めた両投手

豊田織機の先発・Kelly Maxwell(ケリー・マックスウェル)投手、3回から鹿野投手をリリーフしたタカギ北九州の今村 みなみ投手は、互いに走者を許すものの要所を締める投球で落ち着いた試合展開になっていく。

初回に2死二、三塁とピンチを背負ったマックスウェル投手だったが、その後は立ち直り5回を8奪三振無失点と先発の役割を果たす。

Journal-ONE | JDリーグ 豊田織機vsタカギ北九州 豊田織機の先発・Kelly Maxwellは5回8奪三振無失点と好投-JournalーONE撮影

豊田織機の先発・Kelly Maxwellは5回8奪三振無失点と好投-JournalーONE撮影

対する今村投手も、序盤から得点差の付いたリリーフでも高いモチベーションで、ストライクゾーンで勝負する持ち前の投球を披露。一気に試合を決したい豊田織機打線に本塁を踏ませず、3回、4回を無失点に抑える好投を見せた。

中盤に再び豊田織機の打線が爆発

走者は出すものの、5点目以降が取れずに流れが止まったように見えた豊田織機だったが、5回に再び打線が爆発した。

1死から5番・佐藤選手が四球で出塁すると、続く竹中選手が右前安打で1死一、二塁とチャンスを作る。さらに、7番・池上 桃花選手も中前安打を放ち1死満塁としたところで永吉監督が動いた。

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