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Journal-ONE | JDリーグ2024プレーオフ ビックカメラ高崎ビークイーンvs戸田中央メディクス埼玉
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積極補強で初のプレーオフ進出

2022シーズン10勝19敗(勝率.345)で東地区最下位、2023シーズン15勝14敗(勝率.517)で東地区5位と、着実に力を付けてプレーオフの初舞台に登ってきたのは “戸田中央メディクス埼玉”。Journal-ONE編集部が2024シーズンを盛り上げるチームを予想したとおり、序盤から「戦国・東地区」のキャスティングボードを握った。

 

日本代表の坂本 結愛選手、山口 みどり選手と実績ある移籍選手に加え、東地区最優秀防御率賞を獲得したGeorgina Corrick(ジョージナ・コリック)投手、選球眼も良いクラッチヒッターのSahvanna Jaquish(サバンナ・ジェーキッシュ)選手といった新外国人も活躍。

JournalーONE | 戸田中央vsNSK 本塁打を放つ坂本(戸田中央)-JournalーONE撮影

最後まで三冠王を争った坂本(戸田中央)の本塁打-JournalーONE撮影

打っては、坂本選手が東地区打点王を獲得。打率(.464)同2位、本塁打(8本)同2位と、激しい首位争いを演じるチームと共に最後まで三冠王争いを演じ、戸田中央ファンを喜ばせた。投げては、ジョー投手が9勝1敗、防御率1.28と抜群の安定感を見せ、増田 侑希投手(10勝7敗、防御率1.79)との先発二枚看板として大車輪の活躍を見せた。

JournalーONE | 東地区オールスターの先発も務めた増田(戸田中央)-JournalーONE撮影

東地区オールスターの先発も務めた増田(戸田中央)-JournalーONE撮影

これまでチームを牽引し続けた、主将の糟谷 舞乃選手、鈴木 鮎美選手の両ベテラン、さらにチームの大黒柱に成長した増田投手などの主力選手たちと、新戦力を見事に融和させた名将・福田 五志監督のチーム作りも完成に近づいた。リーグ戦の最中、9月に行われた女子ソフトボールクラブの日本一を決める大会 “皇后盃 第76回全日本総合女子選手権” でも悲願の初優勝を果たし、プレーオフからダイヤモンドシリーズへと続くトーナメント戦での勝負強さも実証した戸田中央。NPB(プロ野球)日本一に輝いた、横浜ベイスターズのように “下克上” を果たしたいところだ。

JournalーONE | チームの精神的支柱であり打線の核・4番を打つ糟谷(戸田中央)-JournalーONE撮影

チームの精神的支柱であり打線の核・4番を打つ糟谷(戸田中央)-JournalーONE撮影

直接対決ではビックに軍配

ゲーム差0.5、最後の最後まで鍔迫り合いを演じたビックカメラ高崎と戸田中央の東地区2位争い。勝ち星では互角の両チームだが、直接対決となるとビックカメラ高崎が3戦負けなしと相性の良さを見せた。

開幕節、デンソーBPスタジアム(愛知県安城市)での最初の直接対決。リーグ戦初登板となったジョー投手の出鼻を挫いたのは、東京2020金メダリストの “二刀流” 藤田 倭選手が放った先頭打者本塁打だった。終盤にも、日本代表のスラッガー・工藤 環奈選手が2点本塁打で突き放したビックカメラ高崎が4-0で勝利。

続く5月24日、宇津木スタジアム(群馬県高崎市)で行われた金曜ナイターは、東地区序盤の天王山となった一戦。ルーキー・井出 久美選手と新主将・藤本 麗選手の適時打でまたもや先制点を奪ったビックカメラ高崎が、東京2020、アジア大会で4番として金メダル獲得に貢献した内藤 実穂選手のソロ本塁打も加えて試合を有利に進める。戸田中央も鈴木選手、山口選手の適時打で追いすがるも、最後はクローザー・上野投手の力投でビックカメラ高崎が3-2で逃げ切った。

JournalーONE | ビックvs戸田中央 ルーキー・井出(ビック)の適時打などで逃げ切り-JournalーONE撮影

ルーキー・井出(ビック)の適時打などで逃げ切り-JournalーONE撮影

宇津木スタジアムで再戦となった第12節は、激しい2位争い真っ只中での直接対決。ビックカメラ高崎が、先発に上野投手を立てれば、戸田中央もエース・増田投手で必勝を期す。再三のように出塁してプレッシャーをかける戸田中央に対し、ビックカメラ高崎は4回に藤田選手が放ったソロ本塁打による “虎の子の1点” を上野投手が守り切って直接対決を3戦3勝としてシーズンを終えた。

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