アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

この質問に口火を切ったのは大原監督。「国立唯一の、国立なのにと言われますが、子どもたちは私立だから、国立だからと言ったところは気にしていません」と、現在の目標である“全国優勝”に至った過程を紹介し始めた。

選手をその気にさせる事例を紹介する大原弘監督(和歌山大)-JournalーONE撮影

時は2017年6月、第66回全日本大学野球選手権大会2回戦の岡山商科大学戦。「相手は、蔵本(治孝・東京ヤクルトドラフト3位)、近藤(弘樹・東北楽天ドラフト1位)の剛腕投手。これは打てないなと思ったので、『先ずは一点取ろうよ! 四球に盗塁を絡めて内野ゴロで一点を取ろうよ』と選手たちをその気にさせました。そうして臨んだ結果、初回に作戦通り先取点を取って、そのまま勝ったのです(4-1で勝利)」と、ベスト8入りを決めた強豪私立大学との戦いを経て、選手たちが変わっていったと話す大原監督。

無安打で得点する成功体験は今では和歌山大学の伝統になっている-JournalーONE撮影

「ベスト8進出を果たした後、選手たちに目標を聞いたら『全国優勝』と返ってきて、それが今の目標になっています。好投手相手に点を取った、勝った。この”やればできる”という成功体験が今のチームにも脈々と受け継がれているのです」と、チームが一皮むけた瞬間を教えてくれた。

「怖い物知らずで始めました。アメリカの一流チームのビデオを取り寄せて『取りあえずやってみよう!』と。でも、全国の強豪チームと接すると雰囲気に飲まれて練習でできていたこともできなくなってしまいました」と、チーム創設と共に競技未経験でチームを率いた野田監督が、指導者としての始まりを振り返る。

「創部6年が経過し、優勝候補に挙げられるようになった大会で、怪我をした3年生も全員使ったところ6位になってしまいました。それ以降、勝てるチームを組むようにしています」と、失敗から学び41回の全国制覇を成し遂げたと話す野田監督。

「好き勝手やっていたら6年目で全国優勝し、そこから景色が変わりました。夏の大会(JAPAN CUP)で日本一を獲った後に自分たちがどうなりたいか?日本一になりたければ、日本一の高校生になれと話しています。私たちのルールで、学校の成績が良くなければ大会には出られません。それにより、この冬の大会ではレギュラー2名が外れることになりました」と、チームで決めたルールを守ることも勝ち筋の一つと紹介した。

勝負事よりも皆で決めたルールの徹底が重要と野田監督(箕面自由学園高)-JournalーONE撮影

「勝ちに相応しいチームが勝つべきだと思っています。チーム関係者で無い一般のファンの方々からも勝ちに相応しいチームに見られる状況にもっていけるかが重要です」と、秦監督も独自のルール設定とそれを守る大切さに触れる。

「開幕戦でレギュラーの選手が、氷とテーピングを買ってきて集合時間に遅れました。選手間でのルールに遅刻厳禁があり、それを守れなかった選手ということで勝てなくても試合に出さないという決断をしました。チームのための行動とは言え、買い出しは前日にやっておくべきこと。学校に迷惑を掛けるような選手はもちろんですが、負けたときに後悔しないメンバーを使うようにしています」と、野田監督と似た例を紹介。

また、大原監督の事例になぞらえ、「今まで指導した学校は、一流を知らない選手たちばかりでした。強豪校相手でも、『もしかして勝てるかな?』と乗せやすいのです。0-10で負けそうな一流の選手たちが相手でも0-5で負けたら『意外と強豪校相手でもいけるよね?』となる。ですから毎年、日本一のチームに練習試合をお願いして選手たちの自信を高めるようにしています」と、選手を乗せてレベルの高い相手でも自分たちの持てる力を発揮できるように導くことの大切さにも言及した。

「自分たちならできる!」に持って行く

そうは言っても選手たちはZ世代。どうしたら「自分たちならできる!」と選手を乗せていけるのだろうか?この質問にもカリスマ指導者たちは、ヒントとなる経験談を教えてくれた。

「僕は指導者なので、試合に出て勝たせることはできません。しかし、勝たせるノウハウは持っている。そのノウハウを受けた卒業生たちが、『何が起きても絶対に監督は信用した方が良い』と後輩たちに言ってくれています。選手たちには“感じ取る力””意図を読む力”を養って貰いたいと話しています。”やるべきことをやる”に加え、その力があって自分のカラーを出したプレーができるようになってきます」と、選手たちが成功するヒントを話す秦監督。

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn