アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

大阪城ホールは国内における“室内陸上の聖地”といえる会場だ
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男子走高跳で初優勝を期す長谷川

男子走高跳で初優勝を期す長谷川ー児玉育美撮影

また、この種目には、高校3年生の中谷魁聖がエントリーした。昨年、ブレイクと呼べる活躍を見せた選手で、地元開催の福岡インターハイを2m24の高校新記録で制すると、U20世界選手権では銅メダルを獲得。秋の国民スポーツ大会で2m25に成功し、高校記録を再更新。抜群の勝負強さを印象づけた。今年は、U20日本記録(2m29)の更新を狙いつつ、世界選手権出場を目標に据えている。次代を担うライジングスターの跳躍を、しっかり見ておきたい。

次代のエースとして期待されている男子走高跳の中谷。抜群の勝負強さを持つ

次代のエースとして期待されている男子走高跳の中谷。抜群の勝負強さを持つ-児玉育美撮影

男子棒高跳には、2023年に世界選手権出場のほか、ワールドユニバーシティゲームズでメダルに迫る4位の成績を残した柄澤智哉(日本体育大学)が出場。昨年は5m62と自己記録を2cm更新。今季は、さらなる飛躍を期している。

男子棒高跳の柄澤。2023年ブダペスト大会に続く世界選手権2大会連続出場を狙う

男子棒高跳の柄澤。2023年ブダペスト大会に続く世界選手権2大会連続出場を狙うー児玉育美撮影

もう1人、完全復活すればチームジャパンにとって心強い存在となりそうなのが、東京オリンピック代表の江島雅紀だ。高校時代から華やかな結果を残してきたが、2022年に競技会で足を骨折するアクシデントに見舞われていたが、昨年、競技会に本格復帰。シーズンベストを5m50まで戻している。

2019年に記録した自己記録5m71の水準まで戻すことができれば、2019年ドーハ大会以来となる世界選手権出場も現実味を帯びてくる。東京世界選手権参加標準記録は、日本記録(5m83、澤野大地、2005年)より1cm低い5m82。大阪城ホールでこの高さの跳躍を見ることができると、圧巻の迫力に感動するはずだ。

男子走幅跳の世界選手権参加標準記録は8m27。今回、エントリーしている選手で、最も近い自己記録(8m23、2019年)を持つのは津波響樹だ。津波は、2019年ドーハ世界選手権、2021年東京五輪にも出場しており、東京五輪6位入賞の橋岡優輝とともにエースといえる存在。近年は助走スピードと踏み切りのバランスを崩していたが、これをどう攻略するか。男子フィールド種目では、まだ参加標準記録を突破した選手はゼロ。ここで第1号になるようだと、前年に続く連覇も確実だろう。

前回優勝を果たした男子走幅跳の津波。東京五輪に続く自国開催での世界大会出場が目標だ

前回優勝を果たした男子走幅跳の津波。東京五輪に続く自国開催での世界大会出場が目標だー児玉育美撮影

男子三段跳では安立雄斗に注目したい。福岡大学大学院2年目の昨シーズンに、日本選手権の最終跳躍で16m70まで記録を伸ばして、初優勝を果たした選手だ。世界選手権参加標準記録は17m22で、日本記録(17m15)を大きく上回る水準であるが、初戦の室内で自己記録に迫るような跳躍が出てくるようだと、屋外シーズンでの期待も大きく膨らんでくる。

女子走幅跳・三段跳は、ともに日本の女子跳躍に新しい歴史を刻んだ日本記録保持者の秦澄美鈴(走幅跳、6m97)と、森本麻里子(三段跳、14m16)は出場していないが、どちらも、この2人に続いてほしい選手たちがエントリーしている。

走幅跳には、前回初優勝を果たした竹内真弥が、昨シーズンに自己記録を6m49まで更新する成長を見せて、今回連覇にチャレンジする。三段跳には2連勝中の船田茜理が出場。2022年にマークした自己記録は13m81(学生記録)。現役選手では、13m83の自己記録を持つ髙島真織子に続く記録で、髙島とともに、森本に続く日本人2人目の14m台突入が期待される選手だ。

昨年、著しい進境を示した女子走幅跳の竹内。初優勝となった前回に続く勝利を目指す

昨年、著しい進境を示した女子走幅跳の竹内。初優勝となった前回に続く勝利を目指す-児玉育美撮影

日本記録の水準にはまだ遠いが、女子三段跳でもう1人チェックしておきたいのが、昨年秋に13m03のU20日本記録をマークした山﨑りりや。この記録更新は1997年以来、実に28年ぶり。高校生では初めて13mを跳んだ女子選手となった。今後への期待も込めて、現時点での跳躍を見守りたい。

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