帝京大学4連覇で幕を閉じた大学ラグビー
昨シーズンの大学ラグビーは、1月13日に秩父宮ラグビー場で行われた大学選手権決勝で、帝京大学が早稲田大学を33-15で下し、4連覇を達成して幕を閉じた。短いオフを経て、1月から2月にかけて多くの大学で新チームが始動し、春のセブンズ(7人制)の大会を経て、これから東西で春季の公式戦が始まる。

帝京大学が大学選手権4連覇を達成-斉藤健仁撮影
やはり、今季の大学ラグビーも5連覇を狙う”帝京大学”が中心に展開されることになりそうだが、昨季準優勝の”早稲田大学”、ベスト4の”明治大学”、”京都産業大学”、さらには関東リーグ戦王者の”大東文化大学”、関西王者の”天理大学”、他にも”慶應義塾大学”、”筑波大学”といった強豪校の試合を春から見ておくことでより、秋・冬の本番が楽しく見られることになろう。
新しいコーチが就任したチームもあれば、ユース代表や教育実習でチームを離れている選手がいる一方で、昨季は出場していなかった新戦力や、高校を卒業したばかりのルーキーなどがチェックできる絶好の機会なる。

対抗戦は優勝も大学選手権では帝京大学に敗れた早稲田大学-斉藤健仁撮影
4月20日(日)から関東大学春季交流大会
それではまずは関東の大学から見ていこう。4月20日(日)から6月22日(日)にかけて、14回目を数える”関東大学春季交流大会”が行われる。関東大学対抗戦Aに所属する8チームと、Bに所属する昨季の最上位1チーム。
同様に関東大学リーグ戦からも1部の8チームと2部の最上位1チームの計18校が、昨季の結果に応じて、A~Cの3つグループに分かれて総当たり戦を行う。Aグループの優勝校が実質”春の王者”ということになり、昨季は帝京大学が4年連続10回目の優勝を達成した。
今季のA~Cの組分けは下記の通り。
◆Aグループ
・対抗戦:帝京大学、早稲田大学、明治大学
・リーグ戦:大東文化大学、東洋大学、東海大学
◆Bグループ
・対抗戦:慶應義塾大学、青山学院大学、立教大学
・リーグ戦:流通経済大学、立正大学、法政大学
◆Cグループ
・対抗戦:立教大学、日本体育大学、成蹊大学
・リーグ戦:日本大学、関東学院大学、中央大学
春の大会は各大学のグラウンドで行われることが多く、観戦は無料の場合も多いが、観戦ルールは各大学のHPやSNSで確認してほしい。また、Aグループの注目試合は地方で有料試合として行われるのも特徴の1つ。
昨季王者の帝京大学、春の公式戦初戦は5月25日(日)。関東リーグ戦の雄・東海大学を山梨の”JITリサイクルインクスタジアム”に迎える。また、早稲田大学vs.明治大学の”春の早明戦”は、6月8日(日)に”岐阜メモリアルセンター長良川競技場”で行われる。

昨季は大学選手権ベスト4の明治大学-斉藤健仁撮影
対抗戦の強豪同士、帝京大学vs.明治大学は6月15日(日)、静岡”遠州灘海浜公園球技場”で開催される。なお、昨季の大学選手権決勝と同カードである早稲田大学vs.帝京大学の一戦は、6月22日(日)に早稲田大学の練習場である”上井草グラウンド”で実施される。

対抗戦は準優勝も、大学選手権では強さを見せた帝京大学∸斉藤健仁撮影
春シーズン、各大学は春季交流大会以外にも毎週のように練習試合や招待試合を行っており、早稲田大学vs.慶應義塾大学の”春の早慶戦”は5月25日(日)、北海道”札幌月寒ラグビー場”で行われる。
他にも京都産業大学vs.明治大学は、第54回”京都ラグビー祭”のメインゲームとして5月25日(日)、”たけびしスタジアム京都”(西京極総合運動公園)で、天理大学vs.早稲田大学の一戦は”2025 Rugby Spring Carnival in NARA”のメインゲームとして、奈良・”天理親里競技場”で6月1日(日)に行われる。
関西の春季トーナメントは5月11日(日)開始
続いては関西だ。毎年、”関西大学ラグビー春季トーナメント”が行われており、今年は5月11日にスタートし、6月22日(日)に天理親里競技場で決勝と3位決定戦が行われて1~4位が決まる。

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