アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

yokohamabeisuta二軍の本拠地・横須賀スタジアム-平床大輔撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

2回に入ると、コマンドが良いと思っていた小園がボール先行しがちになり、2四球で1死1・2塁と序盤のピンチを迎える。リーグワーストのチーム防御率が頭をよぎるも、ここは併殺打でことなきを得る。3回も小園は内野安打2本で無死1・2塁とするも、なんとか踏ん張る。それなりのドキドキハラハラ感や塁審の動きは楽しめるので、これはこれで悪くない気もする。

小園健太、ハイクオリティ・スタートを達成する

3回裏、2死1塁から3番・松尾汐恩の左中間を深々と破る適時二塁打でベイスターズが先制。真後ろで見ているので、バットの芯で捉えた打球はみるみる間に遠ざかる。活きた打球という感じがする。

我らが小園は4回以降、小気味良さが戻り、スコアボードに0を並べ、6回まで3安打無失点で切り抜ける。小園健太、どうやら良い投手のようです。背番号18番。2021年ドラ1の21歳。是非、将来は1軍で活躍し、「私は2軍時代の小園を生で見ている」と自慢させて欲しいものだ。

15時を回り試合も終盤に入ると、スタンドには学校帰りと思しき女子高生の姿もちらほらで始める。近所の高校の生徒たちであろうか、みな制服の上にお気に入りであろう選手のユニフォームを着用している。NPBの未来を支えるファンたちである。飲み物でも買ってあげたくなるが、不審者と間違われても面倒なので、やめておく。

朝、家を出る前に確認した情報では、横須賀は15時ごろから曇り予報となっていたが、その通り、15時ごろから日差しが雲に遮られ始めた。4月上旬なので、日が陰ると肌寒い。

その後、小園は7回表に無死1塁から2ランを浴び、逆転を許す。まあ、生でホームランが見られたので、正直、悪い気はしない。結局、小園は7回6安打2失点での降板となった。逆転を許したとはいえ、ハイクオリティ・スタート(7回以上、自責2以下)達成である。

一方、打線の方はというと、ベイスターズは6回まで日ハム先発左腕の細野晴希に対し、散発5安打の1得点に抑えられていたのだが、ラッキーセブンの攻撃で、1死1・2塁から1番・石上のセンター前適時打により同点に追いつき、ここで細野をマウンドから下ろす。

なお、7回に入っても150キロ近いフォーシームを投げていた細野も、ここぞというときの投球の掛け声は「よいしょ」だった。ゴルフ好きのお父さん(お母さんでも良いけれど)、ここぞのティショットで「よいしょ」と掛け声をあげると、飛距離アップを果たせるかもしれませんぞ。

空模様とラッシュを心配して、スタジアムを後にする

試合終盤は、人がまばらなビジター側の三塁側スタンドへ移動。途中、ビールを補充するべく、売店へ寄ってみたものの、サーバー類は既に片付けられており、ドリンクは全て終了とのこと。お酒の補充は早めにしておく方が良いようである。

横須賀スタジアムの内野スタンドは、フィールド際に2mほどのフェンスはあるものの、ネットは張り巡らされていないので、8列目くらいまで上がると、遮蔽物が一切なく見やすい。打球事故は自己責任だがライブ観戦の迫力は楽しめる。

横須賀スタジアム、ネット裏から-平床大輔撮影

横須賀スタジアム、ネット裏から-平床大輔撮影

15時半を過ぎると本格的な曇り空となり、強く吹き始めた冷たい風が天気の急変を予感させる。風に舞う薄ピンク色の花弁は綺麗なのだけど。試合の方は、両チームともに、速球自慢の外国人投手を投入したことで終盤のスコアボードに動きはなく、2-2のままタイブレーク制の延長戦へ突入。

最後まで見たい思いはあったが、怪しげな空模様が心配なのと、通勤ラッシュに突撃したくないので、ここでスタジアムを後にする(最終的に日ハムが5-4で勝利)。

初めて行った横須賀スタジアムは、使い古された言葉ではあるが、そのまんま牧歌的な球場だった。みなが銘々にじっくり野球を楽しんでいる。なんというか、日本のプロ野球の球場にありがちな統率の気配がない。人によってはそれが物足りないと感じるかもしれないが、私はこういうの、好きです。

この日は意外と日焼けして、首周りは若干痛くなるほどだったので、次は梅雨明け辺りにちゃんと日焼け止めを塗って「ドック」を再訪しようと思った次第である。

■記者プロフィール
平床 大輔
雑文家。1976年、東京都生まれ。コロンビア・カレッジ・シカゴ卒。神奈川県西湘在住。主にスポーツ系の記事執筆や翻訳を手掛けつつ、週2で魚を漁るパートタイム漁師。
アクセス
横須賀スタジアム
  • 東海道新幹線 品川駅 - 京浜急行特快(39分)- 金沢八景駅 - 京浜急行普通(2分)- 追浜駅 - 徒歩18分
取材・文:
平床 大輔( 日本 )
この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn