
昨年19m台プッターとなった奥村は、さらにパワーアップしてシーズンイン。静岡で大幅に記録を塗り替える可能性も‐児玉育美撮影
フィールド種目では、男女の走高跳で熱い戦いが繰り広げられそう。男子では、世界大会代表実績を持つ”真野友博”、”長谷川直人”、”衛藤昂”らがエントリー。この3人を押さえて兵庫リレーを制した”瀬古優斗”、世界室内に出場した”原口颯太”、昨年2m25の高校記録を樹立した”中谷魁聖”が出場する。2m33の参加標準記録への挑戦とともに、互いのワールドランキング順位を意識しながらの勝負になりそうだ。
女子では、室内シーズンに1m92のクリアに成功した”髙橋渚”が、国内初戦を迎える。参加標準記録の1m97は少しまだ遠いが、ターゲットナンバー36のこの種目において、ワールドランキングで15番目まで浮上してきている。日本国内では久しぶりとなる1m90台のクリアランスを披露することができるか。

室内大会で1m90台ジャンパーの仲間入りを果たした髙橋。今年の静岡では、前回大会でクリアならなかった1m91を超える高さを成功させる場面が見られるかもしれない‐児玉育美撮影
“ゴールデンゲームズ”:長距離の実力者が多数出場
日本GPシリーズ第6戦:”ゴールデンゲームズin のべおか”
5月4日(日)宮崎・延岡市西階陸上競技場
長距離チームの強豪”旭化成”の拠点として長距離人気の高い延岡で、長く愛されてきたいる中長距離種目に特化した大会。小学生の800mからシニアの5000mまで種目が設定されているが、そのうち男女5000mがグランプリ種目としてナイターで実施される。男子はA~Iの全9組、女子はA~Cの全3組で実施される。
男子では、10000m日本記録保持者の”塩尻和也”や、2022年・2023年世界選手権代表の”田澤廉”、社会人1年目の”篠原倖太朗”のほか、パリ五輪マラソン6位の”赤﨑暁”、昨年のベルリンマラソンで日本歴代2位の2時間05分12秒をマークしている”池田耀平”、ブダペスト世界選手権マラソン代表の”山下一貴”といったマラソンで活躍する選手たちもエントリーした。
女子では10000mとともに、5000mでも東京世界選手権出場を期す”廣中璃梨佳”がエントリー。東京世界選手権にはマラソン代表に決まっている”安藤友香”も名前を連ねた。また、10000mでリオ五輪とパリ五輪に出場している”高島由佳”、マラソンで東京五輪(8位入賞)とパリ五輪代表の”一山麻緒”といった実績者のほか、”菅田雅香”、!和田有菜”といった若手も出場が予定されている。

見事なスパートで日本選手権10000mを制し、復活を印象づけた廣中。ゴールデンゲームズでは5000mに挑む‐児玉育美撮影
“水戸招待”:フィールド種目で好記録が期待
日本GPシリーズ第7戦:”水戸招待陸上”
5月5日(月・祝)茨城・ケーズデンキスタジアム水戸
好勝負、好記録が期待されるのは男女棒高跳。まず、女子では、2023年に4m48まで日本記録を更新した”諸田実咲”が、日本人女子で初めて4m50を上回る高さの攻略に成功する可能性がある。諸田は、4月20日の兵庫リレーを4m35で制したあと、すでにこの高さに挑戦。実現は叶わなかったものの、今季は4m50~60が狙える状態に仕上げてきているといい、水戸招待での記録更新を見据えている。

兵庫リレーカーニバルで4m50の日本記録に挑んだ諸田。水戸では、4m50、さらには4m60のクリアも視野に入れて臨む‐児玉育美撮影
男子は、2023年ブタペスト世界選手権代表の”柄澤智哉”、2019年ドーハ世界選手権、2021年東京五輪代表の”江島雅紀”、さらには5m77の自己記録を持つベテランの”山本聖途”のほか、”澤慎吾”、”来間弘樹”、”竹川倖生”、”石川拓磨”らがエントリーリストに名前を連ねた。加えて、今年は”原口篤志”が5m57へと急成長。上位争いが一段と激しくなりそうだ。
女子やり投にはパリ五輪代表で、2017年ロンドン、2023年ブダペスト大会に続く世界選手権出場を目指す”斉藤真理菜”がエントリー。

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