アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

二桁を越えるスクラム戦は両チーム一歩も譲らず‐Journal-ONE撮影
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プレーオフ前哨戦に沸く聖地・秩父宮

“NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25”のリーグ戦も残り2節と佳境を迎えた。ディビジョン1のプレーオフトーナメントに進出するトップ6が決定し、いよいよ日本一に向けたプレーオフへと向かっていく。

今季から準々決勝が新設されたリーグワン・プレーオフだが、その準々決勝をスキップして準決勝から戦える権利を得られるのはリーグ戦の上位2チームのみ。1試合の肉体的ダメージが大きいラグビーにおいては、準決勝から登場できる2位以上を死守することが日本一を目指すチームにとっては重要だ。

ゴールデンウィーク後半の5月3日、東京・秩父宮ラグビー場では2位(13勝2敗1分、勝点62)の”クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)”が、首位(13勝2敗1分、勝点64)の”埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)”を迎え、プレーオフのシード権をかけた首位攻防戦が行われた。

両チームが現在の順位を確保し順当に準決勝を勝ち上がれば、6月1日に国立競技場で行われる決勝の舞台で相まみえる。2年ぶりの「国立決戦」に向けて何としても2位以上を死守しようと、選手たちに声援を送るべく集まったファンの人数は何と15,588人!初夏の陽気、GWという好条件も相まってキックオフ前から秩父宮は大いに盛り上がった。

GWの首位攻防戦に満員となった秩父宮ラグビー場-Journal-ONE撮影

GWの首位攻防戦に満員となった秩父宮ラグビー場-Journal-ONE撮影

今季の直接対決は大熱戦

今シーズンの直接対決はクリスマスを控えた昨年末、熊谷スポーツ文化公園での大熱戦だった。前半から試合を有利に進めた埼玉WKに対し、後半にS東京ベイが猛反撃を展開。後半29分にS東京ベイが24-23と試合をひっくり返して、そのまま押し切るかに思われた。

しかし試合終了まで10分を切った時点で、埼玉WKがミラクルショットを見せる。ゴールまでおよそ30mと距離を残したショットを、山沢京平が決め切って再逆転に成功したのだ。

今度こそ埼玉WKに軍配が上がるかと思われた試合終了2分前、土俵際で逆転のチャンスとなるペナルティを獲得したS東京ベイ。このショットは成功に至らなかったが、最後まで僅差の接戦を演じ、スタンドのファンを沸かせてくれた。

その年末決戦から4カ月余り、今シーズンの”ゴールライン”が見えてきたGW決戦。どちらが勝っても激戦必至の対決は、試合終了まで再びの大接戦となった。

首位攻防戦に臨むS東京ベイと埼玉WKの円陣∸Journal-ONE撮影

首位攻防戦に臨むS東京ベイと埼玉WKの円陣∸Journal-ONE撮影

前半から譲らぬフィジカルバトル

先に得点のチャンスを得たのはS東京ベイだった。前半1分、埼玉WKのキックがダイレクトタッチとなり、敵陣22mラインからのラインアウトを得たS東京ベイは、ゴールライン3m手前、左サイドライン際からのファーストスクラムで先制トライを狙う。しかし、最初のフィジカルバトルは埼玉WKのディフェンスが圧力を掛け、ペナルティを獲得してピンチを脱した。

続くチャンスは前半4分、埼玉WKのキックブロックから始まった。敵陣22mライン付近でアタックを開始した埼玉WKは、SO(スタンドオフ)山沢京平のキックパスで左サイドへ一気にボールを進める。そしてこのボールをめぐる混戦からスクラムを得た埼玉WKは前半7分、細かいバスを繋ぐと最後はLO(ロック)リアム・ミッチェルがトライ。山沢京平のGも決まって7-0と先制に成功する。

先制トライを挙げるリアム・ミッチェル(埼玉WK)∸Journal-ONE撮影

先制トライを挙げるリアム・ミッチェル(埼玉WK)∸Journal-ONE撮影

その後、ハーフウェイライン付近で埼玉WKボール、S東京ベイボールのスクラムが展開される肉弾戦に。両者譲らないフィジカルバトルから前半14分、敵陣10mのラインアウトでボールを展開したS東京ベイのFL(フランカー)タイラー・ポールが埼玉WKディフェンス陣の隙間を突破。巨体を揺らしてゴール中央へ走り抜けてトライすると、SOバーナード・フォーリーのGも決まって7-7の同点に追いついた。

タイラーポールのトライで反撃するS東京ベイ‐Journal-ONE撮影

タイラーポールのトライで反撃するS東京ベイ‐Journal-ONE撮影

試合開始早々から一進一退を繰り返す試合展開に、オレンジとブルー、両チームのジャージーを着たファンが入り交じるバックスタンドからは早くも、「Go! Go! スピアーズ」「Go! Go! ワイルドナイツ」とコールも入り交じる盛り上がり。

アクセス

秩父宮ラグビー場

  • 住所
    東京都港区北青山2-8-35
  • TEL
    03-3401-3881
  • アクセス
    JR 千駄ヶ谷駅・信濃町駅 - 徒歩15分
    東京メトロ銀座線 外苑前駅 - 徒歩5分
    都営大江戸線 青山一丁目駅 - 徒歩10分
  • その他
    駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用ください。
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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