リーグ戦の上位6チームが”リーグワン”王者を争う
“NTTジャパンラグビー リーグワン”は、18節に渡って行われたリーグ戦が終わり、5月17日(土)から優勝をかけて、一発勝負のプレーオフトーナメントが始まる。
今シーズンは各チーム試合数が2試合増えて18試合になったことなどにより、プレーオフに参加できるチームが、4から6チームへと2チーム増加した。そのため、3位~6位が準々決勝からスタートし、1・2位の2チームは準決勝から参戦する。
プレーオフに進んだチームは下記の通りだ。
・1位 東芝ブレイブルーパス東京(2季連続3回目)
・2位 埼玉パナソニックワイルドナイツ(4季連続4回目)
・3位 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2季ぶり3回目)
・4位 静岡ブルーレヴズ(初出場)
・5位 コベルコ神戸スティーラーズ(初出場)
・6位 東京サントリーサンゴリアス(4季連続4回目)
準々決勝はシードされ準決勝から戦うことになったのは、リーグ戦1位で連覇を狙う”東芝ブレイブルーパス東京”と、3シーズンぶりの優勝を目指す”埼玉パナソニックワイルドナイツ”となった。両チームとも総勝ち点は『71』となったが、勝利数で上回ったブレイブルーパスが1位で通過した。

昨シーズンの王者・ブレイブルーパス東京∸斉藤健仁撮影
3位には勝ち点『69点』で惜しくもトップ2に入らなかった”クボタスピアーズ船橋・東京ベイ”が入った。スピアーズは昨シーズンこそプレーオフ進出を逃したが、一昨シーズンの王者である。
4位と5位にはともにプレーオフ初出場となった、今シーズン好調だった”静岡ブルーレヴズ”(勝ち点63)、5位”コベルコ神戸スティーラーズ”(勝ち点51)が入り、6位には4シーズン連続のプレーオフ出場となった”東京サントリーサンゴリアス”(勝ち点40点)が入った。
準々決勝は”花園”、準決勝は”秩父宮”、そして決勝は”国立”
日程と対戦カードは下記の通りとなった。
・5月17日(土)12:05(花園ラグビー場)
準々決勝1:静岡ブルーレヴズ(4位)vs.コベルコ神戸スティーラーズ(5位)
・5月18日(日)14:30(花園ラグビー場)
準々決勝2:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(3位)vs.東京サントリーサンゴリアス(6位)
・5月24日(土)14:05(秩父宮ラグビー場)
準決勝1:東芝ブレイブルーパス東京(1位)vs.準々決勝1の勝者
・5月25日(日)14:30(秩父宮ラグビー場)
準決勝2:埼玉パナソニックワイルドナイツ(2位)vs準々決勝2の勝者
・5月31日(土)14:05(秩父宮ラグビー場)
3位決定戦
・6月1日(日)15:05(国立競技場)
決勝
ボールを動かし、得点を奪う東芝ブレイブルーパス東京
今シーズンの戦いぶりを振り返ると、トップ3のブレイブルーパス、ワイルドナイツ、スピアーズはメンバーが充実しており、FW(フォワード)、BK(バックス)のバランスがいい。また、4位のブルーレヴズもサンゴリアスに2連敗したが、ブレイブルーパスに2連勝しているため、優勝争いに絡んでくる可能性がある。
連覇を狙うブレイブルーパスは、元オールブラックスの司令塔であり、優勝請負人のSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガ、日本代表の顔でありタックル数1位の闘将、NO8(ナンバーエイト)リーチ マイケルの2人が、チームを引っ張り、リーグ戦では唯一の15勝(1分2敗)を挙げた。

連覇の鍵を握るSOリッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京)∸斉藤健仁撮影
トッド・ブラックアダーHC(ヘッドコーチ)の下、今シーズンから森田佳寿氏がコーチングコーディネーターに就任。『KBA』(Keep the Ball Alive)を掲げて、オフロードパスを効果的に使い、ボールを動かした。
その結果、得点(741点)、トライ数(110)はともにリーグトップ。また、15トライで日本代表のWTBジョネ・ナイカブラがトライ王に輝き、ゲインメーターはリーグ2位がSOモウンガ、3位はFB(フルバック)松永拓朗が入った。そして、ディフェンス突破の1位はモウンガ、オフロードパスもCTB(センター)ロブ・トンプソン、セタ・タマリバル、SOモウンガと、ブレイブルーパスの選手が1~3位を独占した。
もちろん、伝統的にモールも強く、「自分たちのためにもファンのためにも(トライをたくさんとり)勝ち点5を狙いにいった」(リーチ)という攻撃力が武器である。リーグ戦で培った得点力で連覇を狙う。

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