日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 試合集合後に集合してLos Angelesオリンピックでの競技復活を願う日本代表、アメリカ代表の選手たち -Journal-ONE撮影
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取材・文:
Journal ONE(編集部)
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第1戦のレポートから続く

接戦の日米決戦は第3戦へ

8月4日から開催されている “日米対抗ソフトボール2023”。

山口県岩国市の “絆スタジアム” で行われた初戦は、壮絶な打ち合いを制したアメリカ代表が勝利。福島県福島市の “福島県営あづま球場” に場所を移して行われた第2戦は、日本代表が誇る “オリンピック・東京大会(以下、東京2020)金メダリスト” の後藤 希友投手(トヨタ レッドテリアーズ)、上野 由岐子投手(ビックカメラ高崎ビークイーン)らの投手陣の踏ん張りで日本代表が雪辱。昨年の “日米対抗ソフトボール2022” 同様、1勝1敗のタイで迎えた神奈川県横浜市の “横浜スタジアム” では、最終戦に相応しい熱戦になりました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦の先発バッテリー後藤希友投手(トヨタレッドテリアーズ)と我妻悠香選手(ビックカメラ高崎ビークイーン) -Journal-ONE撮影

今夏の国際大会を振り返る

世界最高峰の女子ソフトボールリーグ “JDリーグ” に所属している日本代表の選手たち。4月から始まった開幕戦から、6月24日に行われた前半最終戦まで毎週日本全国をめぐって熱い戦いを見せてくれました。

その後、女子TOP日本代表に選ばれた選手たちは、7月10日から7月16日はSurrey, British Columbia, Canada(カナダ サレー)で開催された “Canada Cup Women’s International Softball Championship(カナダカップ)” という国際大会に出場。7戦全勝で予選を通過した日本代表は、プレーオフも3戦全勝!見事に優勝を果たしました。

その後休む間もなく、7月22日から7月26日はCastions di Strada & Buttrio, Italy(イタリア カスティオンス・ディ・ストラーダ)で開催された “XVII Women’s Softball World Cup 2023 – Group C(第17回WBSC女子ソフトボールワールドカップ2023-グループC)“ という国際大会に出場。こちらも、5戦全勝で予選を通過した日本代表は、プレーオフでカナダを下して2024年7月(日程は未定)に同じイタリアで開催される決勝大会へと駒を進めたのです!

来年開催されるオリンピック・パリ大会では、野球と共に競技種目から除外となってしまいましたが、2023年3月に世界中の人々を熱狂の渦に巻き込んだ “World Baseball Classic(ワールド・ベースボール・クラシック)” 同様、この第17回WBSC女子ソフトボールワールドカップでの盛り上がりが、2028年のオリンピック・ロサンゼルス大会における競技復活を果たす重要なスポーツイベントです。ここでの日本代表の戦いが今から待ち遠しいですね!

世界を一周して緊張感ある戦いを終えた後も、山口県岩国市、福島県福島市、そして神奈川県横浜市と日本中を移動して19試合目を迎えたこの日の試合前。さぞお疲れのことと思い、石川 恭子選手(トヨタレッドテリアーズ)に話を振ると、「確かに、体力的にはキツくなってきていますが、日本代表みんなも同じだと思います。アメリカ代表の選手も、カナダ(カップ)で対戦した選手も何人かいるようですので、同じ様に体力的にはキツいと思いますよ。」といつも通りの明るい笑顔です。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦の試合前にコメントする石川恭子選手(トヨタレッドテリアーズ) -Journal-ONE撮影

この夏の国際大会全体の感想を聞くと、「本当に良い経験です。練習やJDリーグではできない経験を積めたことは、自分自身にとっても日本代表チームにとってもとても良かったですね。」と話してくれます。

アメリカ代表の印象については、「(昨年よりも)若い選手が多いですが、みんな良いパフォーマンスをしています。特に#24投手のNiJaree CANADY(ナイジャリー[ナイシャ])・キャナディ)投手はとても良い選手です。特に、ライズはやばいですよ!」と、相手エースを評していました。日米対抗ソフトボール2023 第1戦 山口県岩国市の絆スタジアム(愛宕スポーツコンプレックス)で相手エースのライズボールを弾き返す石川恭子選手(トヨタレッドテリアーズ)-Journal-ONE撮影

アメリカ代表選手の家族も来日

様々なスポーツにおいて国際大会や国際試合が催されていますが、特にアメリカとのスポーツ交流が盛んなのが日本のスポーツの特徴です。

今年1月には、アメリカンフットボールの国際試合が行われ、アメリカの超名門私立大学 “アイビー・リーグ” 選抜が来日しました。選手の来日に併せ、その選手の家族も日本を訪れて子どもたちの試合観戦はもちろん、日本の様々な観光スポットや食、買い物を楽しむ姿が見られます。国際試合での親善だけでなく、ご家族や友人が日本の様々な人たちと交流を深める。こういった効果があるのもスポーツの魅力かもしれません。

岩国市の絆スタジアムでの初戦に知り合ったのは、アメリカ代表 #8 Jayda Kearney(ジェイダ・カーニー)選手のおばあちゃんと、お母さん。ここ横浜スタジアムで約束していた再会を果たし、お話を聞くことができました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦でインタビューに応じるアメリカ代表Jayda Kearneyの祖母grandmother-Journal-ONE撮影

「もちろん、日本に着たのは初めて。岩国、広島、福島… 東京では銀座でお買い物をしたり、浅草に行ったりしました。ちょっと疲れたけど本当に素晴らしい機会に恵まれた孫を誇りに思います。」とおばあちゃんが嬉しそうに話せば、「アメリカ代表に選ばれ、日本に連れてきてくれた娘を本当に誇りに思います。ねがわくばこの試合でも活躍して欲しいわ。」と、お母さんも素敵な笑顔で話してくれました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦でインタビューに応じるアメリカ代表Jayda Kearneyの母mother-Journal-ONE撮影

「僕は韓国には仕事で行ったことがあるのですが、日本に着たのは初めてです。」と話すのは、#1 Cydney Sanders(シドニー・サンダース)選手のお父さん。聞けば、お父さんはMLB(Major League)の下部組織であるMinor League(マイナーリーグ)でプレーし、1999年に韓国リーグHaitai TigersでプレーしていたTracy Sanders(トレーシー・サンダース)さん!引退後は、アメリカユースチームのコーチとしても国際的に活躍しているお父さんは、「娘の試合を見ながら日本の様々な場所に行きました。横浜スタジアムを始めとする素晴らしい日本の球場で試合をさせてもらい、世界を知る機会をいただけたことは、娘にとってとても良いことです。」と、娘の活躍に目を細めます。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦でインタビューに応じるアメリカ代表Cydney Sandersの父father Tracy Sanders(トレーシー・サンダース)さんは元野球選手 -Journal-ONE撮影

「私たちも、日本に来るのは初めてです。日本はどこも本当に素晴らしい。みんなが親切だしとっても好きになりました。」と話すのは、#16 Jordan Woolery(ジョーダン・ウーラリー)選手のお父さん。「本当に娘を誇りに思います。こういった素晴らしい機会を得ることができて、本当に私たちも嬉しく思います。」と、お母さんも娘の活躍を心から喜んでいました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦でインタビューに応じるアメリカ代表Jordan Wooleryの両親 parents -Journal-ONE撮影

先発は “世界の後藤”

親善試合的な要素の強いこの大会ですが、1勝1敗のタイで迎えた第3戦を負けるわけにはいかない!と、日本代表は第2戦に続いて先発に後藤 希有投手を送り込んで必勝を期します。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で先発し、5回途中を7連続を含む8奪三振の無失点と好投した日本代表の後藤希友投手(トヨタレッドテリアーズ) -Journal-ONE撮影

その後藤投手は期待に応え、1回、2回とアメリカ代表の打者6人に対して4奪三振を含むパーフェクトに抑え込みます。横浜スタジアムに詰めかけた、日本代表の選手たちと同じJapanの真っ赤なユニフォームを着るファンの皆さんから大きな歓声が湧き上がります!遡ること2年前の7月27日、ここ横浜スタジアムにて無観客で行われた東京2020・女子ソフトボールの決勝戦がオーバーラップするようなシーンに、コロナ禍を克服してスポーツ観戦を楽しむ日常が戻ってきた幸せを実感します。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で大勢の観客に後押しされれつ日本代表の選手たち -Journal-ONE撮影

対するアメリカ代表も、二刀流・#72 Valerie CAGLE(ヴァレリー・ケイグル)投手が初先発。第1戦では、藤田 倭投手(ビックカメラ高崎ビークイーン)との “二刀流対決” でお互いにホームランを打ち合ったケイグル投手も、日本代表打線を無失点に抑える立ち上がりで投手戦の様相を呈しています。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で先発したアメリカ代表の二刀流#72 Valerie CAGLE(ヴァレリー・ケイグル)選手 -Journal-ONE撮影

“経験豊富な日本の頭脳” が均衡を破る

国際大会の大一番で勝ちきるためには、ここ一番で試合の流れを掴むかが重要となりますが、その役割を果たしたのは世界を知り尽くした日本の頭脳のバットでした。

2回裏、この回先頭の5番・川畑 瞳選手(デンソーブライトペガサス)は二ゴロに倒れますが、続く6番・中溝 優生選手(太陽誘電ソルフィーユ)が四球を選んでチャンスを作ると、7番・中川 彩音選手(SGホールディングス ギャラクシースターズ)が進塁打を放ってツーアウトながら2塁に先制の走者を進めます。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で進塁打を放つ日本代表の中川彩音選手(SGHホールディングスギャラクシースターズ) -Journal-ONE撮影

ここで打席に入るのは、試合前に話しを聞いた石川選手と同じく、苛酷な世界転戦の最終戦に先発マスクを被る我妻 悠香選手(ビックカメラ高崎ビークイーン)です。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦の試合後に元気にポーズを取る石川恭子選手(トヨタレッドテリアーズ)と我妻悠香選手(ビックカメラ高崎ビークイーン) -Journal-ONE撮影

東京2020では日本代表の正捕手として金メダル獲得に大きな貢献を果たした “日本の頭脳” は、配球を読んだここ一番での勝負強い打撃も魅力な選手。その我妻選手は、ケイグル投手の速球を芸術的な押っ付けでミートすると、打球はセカンドの横を鋭く抜けて右中間フェンスまで達する先制のタイムリーツーベース!日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で先制のタイムリー2塁打を放つ我妻悠香選手(ビックカメラ高崎ビークイーン) -Journal-ONE撮影

日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で我妻悠香選手のタイムリーで生還する中溝優生選手(太陽誘電ソルフィーユ) -Journal-ONE撮影

JDリーグでは、コーチ兼任として後輩を育てながらビックカメラ高崎でプレーをしている我妻選手。ここ一番で発揮するこの勝負強さは、やはり我妻選手です!

息詰まる投手戦を演出するエースの登板

東京2020以降、世界の誰もが認める “日本のエース” 後藤投手。3回には、おばあちゃんとお母さんが声援を送る、ジェイダ・カーニー選手が挑みます。第1戦でタイムリーヒットを放つなどシュアな打撃を見せたカーニー選手でしたが、後藤投手のチェンジアップを振らされて三振。続く、我妻選手と同様にパワーと勝負強さを持つ#9 Kinzie Hansen(キンジー・ハンセン)選手も三振、続く#23 Viviana Martinezも二ゴロに倒れ、完璧な後藤投手を打ち崩せません。日米対抗ソフトボール2023 山口県岩国市の絆スタジアム(愛宕スポーツコンプレックス)で行われた第1戦で先制タイムリーヒットを放った#8  Jayda Kearney(ジェイダ・カーニー)選手-Journal-ONE撮影

これ以上の失点は避けたいアメリカ代表は、3回裏、二巡目となった1番の原田 のどか選手(トヨタレッドテリアーズ)に三遊間を破るレフト前ヒットが出たところで、エースの #24  Nijaree Candady(ナイジャリー[ナイシャ]・キャナディー)投手をマウンドに送ります。二刀流・ケイグル投手がレフトに回り、はレフトへ。#24 NiJaree CANADY日米対抗ソフトボール2023 第3戦 横浜スタジアムでリリーフしたアメリカ代表の#24 NiJaree CANADY(ナイジャリー[ナイシャ])・キャナディ)投手-Journal-ONE撮影

二死二塁となったところで、打席には東京2020金メダリストのひとり、内藤 実穂選手(ビックカメラ高崎ビークイーン)が入ります。追加点ピンチに得意の速球で三振に切って取ったナイシャ投手は渾身のガッツポーズ!これ以上点を与えるわけにはいかない場面でエースが踏ん張ります。

アメリカ代表は、4回表にマウンドを降りたケイグル選手が後藤投手の足元を抜く中前打で初めてランナーを出し、続く5回には先頭の#17 Tailor PLEASANTS (テイラー・プレザンス)選手がチーム2本目のヒットで出塁すると、#22 Alex HONNOLD(アレックス・ホナルド)選手が三振に取られたところで宇津木 麗華ヘッドコーチがマウンドに向かいます。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦でヒットを放ったアメリカ代表のTaylor PLEASANTS(テイラー・プレザンス) -Journal-ONE撮影

後藤投手を労うマウンドでの円陣に向かい、ひとりの選手がマウンドに向かってくると、横浜スタジアムはこの日一番の歓声に包まれました!日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で好投した先発の後藤希友(トヨタレッドテリアーズ)投手を労う日本代表の宇津木麗華ヘッドコーチ-Journal-ONE撮影

「ピッチャー、上野 由岐子。」と追いかけるようにアナウンスが球場に響くと、どよめきと共にその歓声は更に大きくなります。そうです!日本が誇るソフトボール界のレジェンド・上野 由岐子投手の登板です!7連続を含む8奪三振を奪い好投し、ベンチに戻る後藤投手にも大きな歓声が向けられました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で好投した先発の後藤希友(トヨタレッドテリアーズ)投手をリリーフした上野由岐子(ビックカメラ高崎ビークイーン)の投球練習を見守る日本代表の宇津木麗華ヘッドコーチ-Journal-ONE撮影

上野投手は、カーニー選手を三振に打ち取り、打席にはハンセン選手を迎えます。ハンセン選手のパワーが勝つか?上野投手の球威が勝るか?ハンセン選手が放った打球は右方向に強いライナーに!ライト頭上を越えるか!?

この打球に一直線で背走したライトの中川選手がナイスキャッチ!バックもレジェンドを盛り立てて得点を許しません。両国の豪華投手リレーで試合は完全な投手戦になってきました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 中川彩音選手(SGHホールディングスギャラクシースターズ)の好捕で残塁となったアメリカ代表のTaylor PLEASANTS(テイラー・プレザンス) -Journal-ONE撮影

両チーム円陣を組む5回裏の攻防

5回裏には手に汗握る攻防が繰り広げられます。日本代表の先頭打者・我妻選手が2打席絵連続となるヒットをライトに放つと、第1戦で好走塁を見せた#4 須藤 志歩選手(豊田自動織機シャイニングベガ)に代わります。この後、失策でチャンスを広げて無死一、三塁として、打席には小技もできて長打も打てる、万能プレーヤーの原田選手を迎えます。日米対抗ソフトボール2023 好走塁で日本の勝利に貢献した須藤志歩選手(豊田自動織機シャイニングベガ)-Journal-ONE撮影

アメリカ代表の選手たちがマウンドに集まると、日本代表の選手たちもベンチ前に集まり、ヘッドコーチ、ランナーコーチと共に作戦を確認します。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 最大のピンチに集まるアメリカ代表選手たち -Journal-ONE撮影

強行か?スクイズか? フルカウントからナイシャ投手が投じた外角への投球を見送る原田選手の判定はストライク!先ずは、ナイシャ投手がワンアウトを奪います。

続く2番・唐牛 彩名選手(日立サンディーバ)は、スクイズも考えられる場面です。ここで日本代表のサインはランエンドヒット! しかし、ナイシャ投手の重いライズボールに、唐牛選手は力無い投飛に打ち取られてツーアウト。

内藤選手の一打に期待が掛かります。初球、2球目と果敢にバットを振る内藤選手!打球はバックネットへのファールです。タイミングが合っているかに見えた内藤選手でしたが、ナイシャ投手の速球に押されてまたもや投ゴロ。最大のピンチを切り抜け、ベンチ前でアメリカ代表のテンションが最高潮に達しました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 最大のピンチを脱して喜ぶアメリカ代表選手たち -Journal-ONE撮影

レジェンド・貫禄の投球にアメリカ代表も脱帽

「ピンチの後にはチャンス有り。」と言われるゲームの流れを期待するアメリカ代表でしたが、やはりレジェンド・上野投手の投球には為す術がありませんした。東京2020で金メダルを獲得してから1年、脚の痛みを中心とした様々な故障を直すために登板の無かった上野投手は以前のインタビューで、「この1年、しっかりリカバリーしてきた甲斐があって余裕ある投球ができています。」と話していた通り、奪三振4を含む打者8人をパーフェクトに抑えるリリーフを見せた上野投手を、10,522人の観客が大きな拍手で讃えていました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦で安定した投球で火消しをした日本代表の上野由岐子投手(ビックカメラ高崎ビークイーン) -Journal-ONE撮影

「とてもエキサイティングな試合ができて満足しています。」と話すのは、アメリカ代表のJohn Rittman(ジョン・リットマン)ヘッドコーチ。勝敗も大事ですが、経験を積むことが何より大事というリットマンHCは、「日本は初めてですが、皆さんとても親切にしてくれて滞在をとても楽しんでいます。」と自らもとても良い経験になったと振り返ってくれました。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦でインタビューに応じるアメリカ代表のJohn Rittman

(ジョン・リットマン)ヘッドコーチ-Journal-ONE撮影

Road to 2028

全日程を終了した日本代表とアメリカ代表の各選手たちが、マウンド前に集まって記念撮影に臨みます。選手たちの前に鮮やかなイエローのソフトボールで浮かび上がった文字は “LA2028”。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 試合集合後に集合してLos Angelesオリンピックでの競技復活を願う日本代表、アメリカ代表の選手たち -Journal-ONE撮影

そうです!東京2020以降、競技種目から除外されてしまった野球・ソフトボールの復活をアピールする大会でもある日米対抗ソフトボール。ここに集まった選手、関係者はもちろん、各国の代表選手たちやそれを目指して日々プレーをする全ての選手、関係者の悲願でもある、オリンピック・ロサンゼルス大会への想いをファンと共に共有するスポーツイベントでもあるのです。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 楽しそうにプレーするアメリカ代表の選手たち -Journal-ONE撮影

代表のユニフォームに袖を通す責任と栄光、それを次世代に繋げ、全世界が注目するオリンピックという大舞台でプレーを見てもらう。そこで、ソフトボールの魅力を更に多くの人々に知ってもらい、競技人気を盛り上げていく。そういった願いが込められたこの大会。

勝敗に関係なく笑顔で全力プレーを見せてくれた両チームの選手たち。この笑顔が2028年のロサンゼルスでも観られるよう、皆さんもソフトボールを応援していきましょう!日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 試合前のHR競争で笑顔を見せる藤田倭投手(ビックカメラ高崎ビークイーン) -Journal-ONE撮影

日米対抗ソフトボール2023で活躍した選手たちはもちろん、世界各国の代表選手たちが集まって素晴らしいプレーを見せてくれる日本の女子ソフトボールリーグ・JDリーグも後半戦が9月1日から始まります。上野投手や後藤投手の素晴らしいプレーは、皆さんの近くの球場でも開催されるかもしれません!是非、日程をチェックして球場へ足を運んでみては如何でしょうか?

Journal-ONEは、オリンピック・ロサンゼルス大会への競技復活を目指す、女子ソフトボールの魅力をこれからも紹介し続けます!

第1戦のレポートはこちら

[日本代表先発メンバー]
1)LF 原田 のどか #8(トヨタレッドテリアーズ)
2) CF 唐牛 彩名 #15(日立サンディーバ)
3) 1B 内藤 美穂 #14(ビックカメラ高崎ビークイーン)
4) DP 塚本 蛍 #26(ホンダリベルタ)
5) 2B 川畑 瞳 #10(デンソーブライトペガサス)
6) SS 中溝 優生 #5(太陽誘電ソルフィーユ)
7) RF 中川 彩音 #9(SGHホールディングスギャラクシースターズ)
8) C 我妻 悠香 #25(ビックカメラ高崎ビークイーン)
9) 3B 炭谷 遙香 #28(ビックカメラ高崎ビークイーン)
P) 後藤 希友 #27(トヨタレッドテリアーズ)日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 試合後にファンに答える上野由岐子投手と工藤環奈選手(ビックカメラ高崎ビークイーン) -Journal-ONE撮影

[アメリカ代表先発メンバー]
1) SS Erin COFFEL #21(エリン・コッフォル)
2) P Valerie CAGLE #72(ヴァレリー・ケイゲル)
3) RF Megan GLANT #11(メガン・グラント)
4) 3B Hannah Gammill #20(ハナ・ギャモル)
5) CF Taylor PLEASANTS #17(テイラー・プレザンス)
6) CF Alex HONNOLD #22(アレックス・ホナルド)
7) DP Jayda KEARNEY #8(ジェイダ・カーニー)
8) C Kinzie HANSEN #9(キンジー・ハンセン)
9) 2B Viviana MARTINEZ #23(ヴィヴィアナ・マルチネス)
LF) Avery Hodge #82(エヴリー・ホッジ)日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 健闘を称えるアメリカ代表の選手たち -Journal-ONE撮影

アクセス
横浜スタジアム
  • 東海道新幹線 JR新横浜駅 - JR根岸線(約8分)- 関内駅より徒歩2分

 

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