女子ソフトボール JDリーグ後半戦開幕| 太陽誘電ソルフィーユ戦で完投勝利を挙げた長谷川鈴夏投手と好投を称える村山修次監督(日立サンディーバ)-Journal-ONE撮影
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日本一への道・再開‼

6月18日の交流戦以来(予備節を除く)、75日ぶりとなるJDリーグのレギュラーシーズンが始まりました。JDリーグは今年2シーズン目を迎える女子ソフトボールの国内トップリーグですが、そのレベルは世界トップクラス!

オリンピック・東京大会(以下、東京2020)で金メダルを獲得した日本代表選手たちはもちろん、銀メダルのアメリカ代表やメキシコ代表、オーストラリア代表、イタリア代表といった各国の一流アスリートが集結しているリーグなのです。日米対抗ソフトボール2023 横浜スタジアムで行われた第3戦 試合集合後に集合してLos Angelesオリンピックでの競技復活を願う日本代表、アメリカ代表の選手たち -Journal-ONE撮影

野球と比べてコンパクトなフィールドで戦うソフトボールは、スピーディなプレーが魅力のスポーツですが、テクニック、パワーそしてチームワークを駆使したゲームワークが勝敗に大きな影響を与えます。

神奈川県横浜市を本拠地とする “日立サンディーバ” はリーグ元年、その卓越したゲームワークで日本一を決めるダイヤモンドシリーズのセミファイナルまで進んだ強豪チーム。前半戦を終え、東地区11勝7敗の2位につけ、悲願の日本一に向けて5.5ゲーム差の首位・ビックカメラ高崎ビークイーンの背中を追っています。女子ソフトボール JDリーグ後半戦開幕| 後半戦初勝利に向け笑顔で試合に臨む日立サンディーバの東京オリンピック金メダリスト・
清原 奈侑コーチ兼捕手-Journal-ONE撮影

岐阜県大垣市の大垣市北公園野球場では、後半戦開幕となる第10節(全17試合)の先陣を切って唯一のナイトゲームが開催。地元・大垣市を本拠地とする”大垣ミナモ” を相手に、幸先良いスタートを切るべく横浜から乗り込んできました。

サマーブレイクも順調に調整

同じ大垣市北公園野球場で行われた、5月28日の “天下分け目の東西交流戦” でお話を聞いて以来となるサンディーバの村山 修次監督。この夏の成果が一目で分かるほど、真っ黒に日焼けした笑顔で迎えてくれました。女子ソフトボール JDリーグ後半戦開幕| 日立サンディーバを率いる村山修次監督は高校時代に東海大相模高校で選抜高校野球優勝も果たした名選手-Journal-ONE撮影

「この夏は本当に良い調整が出来ました。特に力を入れたのはバッティング。前半戦は投手陣が踏ん張ってくれましたので、後半戦は強化した打撃力で少しでも投手の力投に応えて勝ち切っていきたいと思います。」と、熾烈を極める東地区で頭ひとつ抜け出す策を教えてくれます。

その攻撃陣の要となる、日本代表経験豊富な昨年度の東地区・本塁打王の坂本 結愛選手の復調が最も気になるところです。攻撃陣のキーストーンである坂本選手は。5月15日の対デンソー戦でCarley HOOVER(カーリー・フーバー)投手から右手に死球を受けて骨折。早々に戦列から離脱することを余儀なくされました。これにより大幅に攻撃力がダウンしたサンディーバは、接戦に打ち勝てずに惜しい星を落としてきたのです。女子ソフトボール JDリーグ|日立サンディーバの昨年度本塁打王・坂本結選手はデンソーブライトペガサスのカーリー・フーバー選手からの四球で骨折し前半戦を欠場-Journal-ONE撮影

「坂本選手は、ギプスも取れて順調に回復しています。今日から試合に出ますよ。」と話す村山監督は続けて、JDリーグ前半戦で5本塁打を放ち、今夏はアメリカ代表として第17回 ワールドカップ予選ラウンドに参加。アメリカ代表の予選1位通過に貢献して、当大会のMost Outstanding Playerに選出されたHannah FLIPPEN(ハンナ・フリッペン)選手についても、「ハンナ選手も状態はとても良いと聞いています。ただ、ハンナ選手がチームに合流したのはつい最近・・・実は、彼女の状態を実際に見てはいないのです。」と苦笑い。女子ソフトボール JDリーグ前半戦で5本塁打を放ち、アメリカ代表として第17回 ワールドカップ予選ラウンドde
Most Outstanding Playerに選出されたHannah FLIPPEN(ハンナ・フリッペン)選手(日立サンディーバ)-Journal-ONE撮影

「今年は、2番の唐牛(かろうじ)選手が日本代表に選ばれ、8月の日米対抗ソフトボール2023で良い活躍を見せてくれました。本人にとってはとても良い経験になったと思いますし、チームにとっても良い成果がもたらされています。」と、レベルアップした選手たちに期待を寄せていました。女子ソフトボール JDリーグ| 日米対抗ソフトボール2023で活躍した日立サンディーバの唐牛彩名選手-Journal-ONE撮影

この夏の話題では、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)で同じ神奈川県の慶應義塾高校が優勝したことにも触れると、「”ENJOY BASEBALL” という新たな高校野球の概念で、神奈川県に優勝旗を持ち帰ってくれたことを嬉しく思いますし、私たちも続いて日本一奪取に全力を尽くしたい。」と、静かに闘志を燃やす村山監督。

戦国・神奈川県で無類の強さを誇り、選抜高等学校野球大会(春の甲子園)で自らも日本一の経験を持つ村山監督に、母校・東海大相模高校のメソッドはサンディーバに活かされているのかと聞くと、「いやぁ~どうですかね~(笑)」と笑うその顔は、後半戦へ余念の無い準備を終えた自信に溢れていました。

頼れる主将がゲームを作る‼開幕戦前半

後半戦の開幕は金曜日のナイトゲーム。JDリーグでは、今シーズンから月曜日のナイターを取り入れ、月曜日に比較的試合の少ないプロ野球ファンを呼び込もうと企画しています。このナイトゲーム企画が、後半戦からは金曜日にスライド開催されることとなりました。

今年は日本各地で記録的な猛暑が続き、いつもは暑さが収まるお盆を過ぎても一向に留まる気配がみられません。9月に入ったこの日も、日中は強い日差しに悩まされましたが、さすがに夜に入り少し暑さも和らいできました。女子ソフトボール JDリーグ後半戦開幕| 大垣ミナモ戦に先発した日立サンディーバの主将・坂本実桜投手-Journal-ONE撮影

大事な開幕戦のマウンドを託されたのは、もちろんこの人!主将としてもチームを牽引する坂本 実桜投手です。前半戦は勝ち星に恵まれず2勝に終わった坂本投手ですが、抜群のコーナーワークは健在。2回にミナモの5番・伊藤 梨里花選手に両チームを通じて初のヒット打たれますが、ピンチを連続三振に切って取る力投を見せて、この夏強化した打線の援護を待ちます。女子ソフトボール JDリーグ後半戦開幕| 大垣ミナモ戦に先発した日立サンディーバの主将・坂本実桜投手-Journal-ONE撮影

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