そのワールドシリーズで大活躍を見せている中村 知春選手も、「五輪でメダルを獲得するには、これからの時間でプレーの精度を高めていくことが必要です」と話します。
アジア大会で金メダル獲得に貢献。リオデジャネイロ五輪にも出場するなど、世界での戦い方を知り尽くした中村選手は、精神的支柱としてもチームに欠かせない存在。
東京五輪ではメンバー外となったものの、「会社や皆さんの応援が、本当に力になっています。恩返しができるように、チーム一丸となって頑張ります!」と、笑顔で話してくれました。
着実に歩んだ3年間を振り返る
「大会を通して選手も少しずつ成長してきている。トップ4にも手が届くところまで来ている。そこを勝ちきれるかどうか、アタックで得点を取れるようまだまだ成長していきたい。」と、鈴木貴士ヘッドコーチも着実に1年1年やってきた成果を話します。
前回の東京五輪は、最下位の12位。「東京五輪の時と比べても、強豪相手にも勝つというマインドが強くなったと感じます。実際に強豪を相手に勝った経験、ぎりぎりで届かなかった試合も積み重ねることでチームが成長してきています。」と、平野選手も同様にこの3年間を振り返ってくれました。
フランス
「トライを取られるシーンが少なくなってきた。大会に近づけば近づくほど選手の気持ちも高まってくると思うので、限られた時間の中で密に調整をしていきたい。秘策と言うよりも当たり前のことをしっかりやりつつ、メダル獲得を目指して濃密な時間を過ごしたい。」と、残り2ヶ月と迫った現在でも積み重ねた努力が自信となって現われている鈴木ヘッドコーチのコメントでした。
五輪を機会に好きになって欲しい!
「身体が小さい日本人でも、屈強でスピードある海外の選手たちにもひるまずに、ひたむきに身体を当てていって勝機を掴むのがサクラセブンズの強みです。一生懸命にプレーする姿を見せることで、ラグビーを見たことのないかたも好きになってくれると嬉しいですね。」と話す平野選手。
「人とボールが動き続けるアタック、粘り強さやファイアーディフェンス(素早く前に出る)を出せば通用することも分かっている。プレーの精度を上げてプレッシャーのある場面でも出し切ればメダルも手が届くと思っています。パリの地で“サクラの花”を咲かせたいですね。」と強い決意も見せてくれました。
「元々緊張するタイプではなくて、(パリで)多くのみなさんの前でプレーすることは喜びでしかないんです。」という平野選手。
トップアスリートならではのマインドセットについて尋ねると、「家でゴロゴロして切り替えることもありますし、みんなとワイワイすることでマインドセットすることもあります。基本的にこだわりないので、どんな状況も楽しめるのです(笑)」と、素敵な笑顔で教えてくれました。
サクラセブンズの今後に注目
5月31日-6月2日のHSBC SVNS 2024マドリード大会以降、サクラセブンズはオーストラリアに強化遠征をし、帰国後は北海道での最終合宿を経て、大舞台・パリへと向かいます。
着実に努力を重ねて成長してきた “サクラセブンズ” の選手、スタッフの皆さん。いよいよキレイな花を咲かせるこの時期に、皆さんも女子7人制ラグビーに注目してみては如何でしょうか?